作品一覧

  • 空、はてしない青 上

    小説・文芸

    4.1
    1~2巻2,189円 (税込)
    致命的な心の傷を、人はいかにのりこえうるか? ささやくような美しい声で、答えてくれる物語。 (川上弘美 / 作家) 旅をするとき、人は同時に、命を見つめているのではないか。 (西加奈子 / 作家) この“旅”の体験と記憶は、いつまでも失われない。 自分もいつかは“最高の旅”を誰かとしてみたい。 人生に終わりはないのだ。 (小島秀夫 / ゲームクリエイター) あらすじ 「若年性アルツハイマーと宣告された男性、26歳。人生最後の旅の道連れ募集」。エミルは病院と周りの同情から逃れるため、旅に出ることにした。長くても余命2年。同行者を掲示板で募集したところ、返信が届いた。「高速道路の三番出口で待ち合わせしよう。こちらは、つばの広い黒い帽子にゴールドのサンダルに赤いリュック。どう?」。現れたのはジョアンヌと名乗る小柄な若い女性。自分のことは何も語らない。2人はとりあえず、ピレネー山脈に向けキャンピングカーで出発することにした。それは、驚くほど美しい旅の始まりだったーー。 爽やかな筆致で描く、命と愛、生きる喜びについての感動大長編。
  • 立ち上がる時 上

    小説・文芸

    4.1
    1~2巻2,310円 (税込)
    『空、はてしない青』著者が描く圧倒的衝撃作 もう愛し合えないのか? パリを代表する舞台俳優として、人生の絶頂にいたフランソワ。しかし、交通事故が日常を永遠に変えてしまった。下半身不随ーー。リハビリを始めるも思い通りにならない肉体と周囲の視線に怒りを抑えられなくなってしまう。秘密の関係を経て彼と結ばれるはずだった若き恋人、エレオノール。彼女もまた運命に翻弄された1人だった。未来のすべてをなげうち変わらぬ愛を捧げようとするが、介護という過酷な現実を前にうちひしがれていく。 絶望の淵で、孤独の闇の中で、「愛」は力をもつのだろうか?

ユーザーレビュー

  • 空、はてしない青 下

    Posted by ブクログ

    前半にも増して後編、さらにエンディングに向けて最高の内容でした。思い出にこのる小説になりました。すでに次作も発売されており、本国(フランス)でも高評価のようなので読んでみたいと思います。

    0
    2026年08月03日
  • 空、はてしない青 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    涙無しには読めなかった。

    ジョアンヌの過去が少しずつ明かされて、
    エミルの病状も悪化していって…。

    最後のジョアンヌの決断は、とても勇気のいる、けど素晴らしい決断だったと思う。


    私が最初に泣いた場面。
    エミルがジョアンヌのことを誰だか分からなくなっていた時、エミルが言った言葉。

    "「三つ編みならできるよ」
    ジョアンヌは思わずにっこりしながらも、切なさを感じた。そういえば、エミルは、あの偽の結婚式のためにミルティユがジョアンヌの髪を三つ編みにしてくれたのをとても気に入っていた。"


    …なんかもう、感想を上手く言葉にできない。
    それくらいすごい読書体験だった。

    8

    0
    2026年08月01日
  • 空、はてしない青 下

    Posted by ブクログ



    余命2年と診断されたエミルは、後悔しない生き方を選ぶ。短命を告げられたからこそ、彼は壮大な旅へと勇気の一歩を踏み出すことができたのだろう。その決断は、エミルの人生において何よりも濃密な時間をもたらしたに違いない。

    旅に同行することになったジョアンヌは、エミルにマインドフルネスを教え、本の中の深い名言を分かち合った。それは、ジョアンヌがエミルに「物事を見る新しい目」を与える行為だったように思う。同じものを見ていても、人によって感じ方は違う。感性を高める目を手に入れたエミルは、より深く幸せを感じられるようになったのだろう。

    心に闇を抱えた見知らぬ男女が出会い、旅を通して少しずつ絆を深めてい

    0
    2026年08月01日
  • 立ち上がる時 下

    Posted by ブクログ

    7割苦しかった…
    お互いがお互いを想いつつも、辛い現状に見苦しいまでに絡めて取れて逃れられない。
    傷つけ合って、罵り合って、損ない合って。
    読者のこちらまで陰鬱な気持ちになりますし、身勝手過ぎやしないか?とイライラさせられました。

    それでもフランソワとレオが、周りの力を借りながらも、少しずつ立ち上がっていく姿には、夢中にならずにはいられませんでした。
    ブルゴーニュに移ってからの生活は、何度も心惹かれるシーンがありました。
    あれほどまでに闇落ちしたふたりの最後は、もうできすぎくんです!
    キレイすぎるエンディングだけど、フランソワにはやはり舞台しかなかったでしょうし、私も立ち上がった先の光景は、

    0
    2026年07月30日
  • 空、はてしない青 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    初のフランス文学。
    2026年の本屋大賞翻訳小説本部門1位ということで読んでみた。
    表紙の絵がなんて美しいんだろう。

    景色や心情の描写が細かくて、時系列も丁寧に描かれているので、まるで二人の旅を追体験しているような気分になれた。

    ―真の発見の旅は新しい景色を求めることではなく、新しい目をもつことだ(プルースト)

    ―もっとも偉大な旅人とは、自分自身を見つめ直すことができた旅人だ(孔子)

    ジョアンヌの、人生が謎めいているところとか、生き方とか、もの静かなところとか、なぜか惹かれてしまう。

    エミルのブラックアウトしんどいな。
    きっと、下巻に比べたら、まだ症状は落ち着いている方なんだろうけど

    0
    2026年07月26日

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