松永K三蔵の作品一覧

「松永K三蔵」の「バリ山行」「カメオ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • バリ山行
    3.8
    1巻1,672円 (税込)
    第171回芥川賞受賞作。 古くなった建外装修繕を専門とする新田テック建装に、内装リフォーム会社から転職して2年。会社の付き合いを極力避けてきた波多は同僚に誘われるまま六甲山登山に参加する。その後、社内登山グループは正式な登山部となり、波多も親睦を図る目的の気楽な活動をするようになっていたが、職人気質で変人扱いされ孤立しているベテラン社員妻鹿があえて登山路を外れる難易度の高い登山「バリ山行」をしていることを知ると……。 「山は遊びですよ。遊びで死んだら意味ないじゃないですか! 本物の危機は山じゃないですよ。街ですよ! 生活ですよ。妻鹿さんはそれから逃げてるだけじゃないですか!」(本文より抜粋) 会社も人生も山あり谷あり、バリの達人と危険な道行き。圧倒的生の実感を求め、山と人生を重ねて瞑走する純文山岳小説。
  • カメオ
    3.9
    1巻1,562円 (税込)
    第171回芥川賞受賞「バリ山行」に先行する著者デビュー作。第64回群像新人文学賞・優秀作が待望の単行本刊行。 本社からの命令で何としても期日までに倉庫を建てなければならないのに、犬を連れた隣地の男・カメオがたちはだかる。不条理な可笑しみに彩られたデビュー作。

ユーザーレビュー

  • バリ山行

    Posted by ブクログ

    仕事に行きたくないなぁと思いながら、泥みたいな気持ちで通勤バスに乗っていた頃のことを思い出した。
    うんざりするような日々を耐え抜くための依存みたいな登山の話は、真っ当で健康的な登山の話よりもずっと魅力的だった。

    0
    2025年10月30日
  • バリ山行

    Posted by ブクログ

    芥川賞受賞作の中でも非常に読みやすかった。
    自分と同世代の方や純文学に慣れていない人でも、こちらは読みやすいのではないだろうか。
    主人公のような葛藤、現代人らしくていいなあ。私はすごく好き。

    0
    2025年10月24日
  • バリ山行

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    リストラされ転職した波多。リストラの理由は社内飲み会等に参加しなかったから?
    山登りに誘われて参加。六甲山ハイキング
    常務藤木が参加。今年でやめる。会社が大手下請けに特化。藤木がさり、営業部が一つ
    メガ妻鹿さん、藤木の山仲間。バリをしている。バリエーション。地図にないルートを一人で登る。ルール違反と嫌う人もいる。
    メガは仕事も単独。小さい案件をこなす。
    新しい体制でも隠れて営業していた。
    MEGADETHというアカウントでルートを登録。大手から仕事がこない。前期40%.
    リストラの噂。メガに仕事を助けて貰い、バリに行く。遊びなのに命懸けが楽しいとメガはいう。リストラ対象といっても、現実の危機か

    0
    2025年10月15日
  • カメオ

    Posted by ブクログ

    著者、まつながけーさんぞうさんは

    ちょっと変わった名前なんですけど

    昨年、「バリ山行」で芥川賞を受賞された方で
    (↑ 読んでいませんけど)

    この本は、デビュー作らしく、

    先日、新聞で「面白くて哀しい」と書いてあって

    気になったので読んでみました。



    主人公、高見は、神戸の物流倉庫に勤務し

    新倉庫の建設の管理を任されることになった。

    しかし、建設用地の隣地に住む犬連れの男が

    何かと工事にクレームをつけてくる。


    厄介な男だなと思いつつ、

    日々対応に追われていたのだが

    ひょんなことから、なぜか、この男の犬を預かることに。。。


    そして、

    0
    2025年07月26日
  • カメオ

    Posted by ブクログ

    建築現場のクレーマーが、亀夫。その飼い犬がカメオ。話の舞台もごく身近でカメオの様子にもいちいち頷いて、「バリ山行」も一気読みだったが、こちらも一気に読んでしまった。

    0
    2025年06月30日

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