作品一覧

  • 若者恐怖症 職場のあらたな病理
    4.1
    「若者がこわい」は、職場に潜むあらたな病だった。 気鋭の経営学者が読み解く“年の功”消滅社会の正体 「コンプラ大丈夫?」「それ、ハラスメントですよ」 こんな言葉が飛び交う現代の職場では、若者に対する漠然とした恐怖が広がっている。 少子化による超・売り手市場により、年功序列のパワーバランスは逆転した。 新人を腫れ物扱いしたり、若手に過剰に忖度している場面に、心当たりはないだろうか。 そんな時代、上司や先輩社員は若手への適切な指導や対話ができずに悩み、 ときに「どうせすぐ辞める」「関わるだけ損」などと、距離をとってしまう。 こうした空気が、職場に深刻なコミュニケーション不全をもたらしている。 本書では、経営学者・舟津昌平氏が、「飲み会離れ」「早期離職」「やりがい・成長」 「ハラスメント」などのキーワードを手がかりに、職場で静かに進行する“若者恐怖症”の実態を明らかにする。 データと現場の声をもとに、通説の矛盾を暴き、世代間の不信やすれ違いの背景にある社会構造を読み解いていく。 部下のマネジメントに悩む管理職はもちろん、20代・30代にも、Z世代にも読んでほしい、 すべての働くひとに向けた、職場改善の処方箋。 【目次】 はじめに 老害になりたくないあなたへ 第1章 若者恐怖症─たとえば、飲み会恐怖症 第2章 若者論の交通整理─Z世代をたらしめるもの 第3章 そして何が問題なのか─神話の喪失、竹槍と学徒動員 第4章 離職恐怖症─若者はすぐ会社を辞めるのか 第5章 やりがい恐怖症─若者は成長しないといけないのか 第6章 ハラスメント恐怖症─若者はなんでもハラスメントって言うのか 第7章 持病とつきあっていく─いっしょに恐怖を飼い慣らす
  • 経営学の技法 ふだん使いの三つの思考
    4.0
    1巻2,420円 (税込)
    「なんで経営してないのに、経営のことがわかるんですか?」 経営学者が最もよく聞かれる質問の一つである。 実学として「役に立つ」ことが求められすぎている経営学は 科学的な正しさを求めるがゆえの分かりにくさと 一般社会へ伝えるための分かりやすさとのあいだで かくも壮大な矛盾を抱えている。 本書では、成果主義、官僚制、科学的管理法など 経営学のなかでも重要とされてきたトピックを扱いながら あえて、素朴に発せられる質問から出発してみる という手法で、試行錯誤を繰り返し 現代の新しい経営学の在り方を真摯に問い直す。 「科学は他人を叩く棒でもないし、錦の御旗でもない。 他人ともう少しだけうまくやっていくための道具であり、 もしかしたら社会を良くすることができるかもしれない。 そんな技法のひとつとして、経営学をぜひ使ってみていただきたい。」 (本文終章より) 目次 はじめに 専門家の時代の経営学 第1章 経営学にきいてみる 第2章 成果主義は虚妄だったのか?――条件思考のすすめ 第3章 官僚制は悪なのか?――両面思考のすすめ 第4章 経営科学は役に立つのか?――箴言思考のすすめ 終章 科学と学者の使い方――科学でコミュニケーションする
  • Z世代化する社会―お客様になっていく若者たち
    4.1
    1巻1,760円 (税込)
    「世間の人々が若者に不満を持つのは古今東西変わらないようで、古代エジプトの遺跡の壁画にも『近頃の若者は……』って、書いてあったらしい。ちなみにこの話はネットで流行ったウソなのだけども、そんなウソ話がリアリティを持つくらい、人々は若者にいつも呆れているし、若者はいつも呆れられている」 ――「第1章」冒頭より 「まったく、近頃の若者は!」と嘆くあなたも「Z世代化」している!? ゆとり世代の東大講師がコミカルに語る衝撃の若者論! 「PTAに言いつけますけど、いいんですか?」 「気難しい表情の上司は存在がストレス」 「怒らない=見捨てられた。だから、いい感じに怒って」 「職場環境はいいけど、社名を自慢できないから転職します」 若者を見ればわれわれの生きる「今」の、社会の構造が見えてくる!
  • 制度複雑性のマネジメント 論理の錯綜と組織の対応
    -
    1巻3,099円 (税込)
    各自がそれぞれの属するコミュニティの論理に従って「正しい」と信じて疑わないことを行っているだけなのに、それがコンフリクトを生み、解決が難しい状況となる。このような<話の合わない>事例は、社会にあふれている。 本書は、このようなコンフリクトが引き起こされる状況を「制度複雑性」と解釈し、解決の糸口を探る。題材にするのは、科学と事業の関係であり、その連携が複雑化する中、いかに科学の論理と事業の論理の対立をマネジメントし、イノベーションを生み出していくのか、その方策を追究する。 協働に伴って、必然的に顕在化する複数の論理の錯綜とコンフリクト。これを分断ではなく、新たな創造性を生み出す機会へと昇華させるための、「制度ロジック」の視点からのアプローチである。 イノベーションを生み出すべく、科学と事業の関係に関与する実務家や、さらには、<話の合わなさ>に直面し、苦悩する人々にも、多くの示唆を与える研究成果をまとめている。加えて主要な章には「ノンテクニカルサマリー」を収録し、一般の方にも読みやすく工夫され、好評を得ている。

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ユーザーレビュー

  • 経営学の技法 ふだん使いの三つの思考

    Posted by ブクログ

    経営学を通して科学とは、科学的態度とは何かを説いた書。経営学って役に立つんですか?→経営学(科学)を役立たせるにはどうすればよいか、という視点で日常使いできる3つの思考法を紹介。科学的に〜とか、エビデンスが〜とか言えばいいってもんじゃなく、自分の文脈に引き寄せて敢えて「誤解」できる余地があってこそ実装にも繋がりうる。そうして自分で咀嚼することこそがオモシロイのかも。

    0
    2025年11月26日
  • 若者恐怖症 職場のあらたな病理

    Posted by ブクログ

    「Z世代化する社会」の実質的続編とのこと。世間で言われている「若者論」は本当に正しいのか。世代間には確かに何らかの価値観差(筆者によればそれは世情を反映したもの)はあるのだろうけど、ある時点を境に急に変わるものではなく、変化にはグラデーションがあるはず。(自分とは)別の価値観が交じったものを異質と見做すのではなく、個人として向き合おうよ、ということ。そもそも世代とか関係なく他人とは思考が違って当然ですよね、ってことに改めて気付かされた。

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    2025年11月14日
  • Z世代化する社会―お客様になっていく若者たち

    Posted by ブクログ

    タイトルを見て気になったので読んでみました。
    著者は経営学者であり、社会学者ではないので、内容的な正しさについては疑問が残るものの、研究者らしいアプローチでZ世代を、そして、Z世代を通じて日本社会を考察しているため、非常に納得できる部分が多い本でした。
    文体も含め、今のところ、自分が今年読んだ本の中では一番だと思います。

    本書は、Z世代の傾向に関する考察が中心に書かれているのですが、その多くは、Z世代の親世代である団塊ジュニア世代の自分にも思い当たることが多いこともあり、「Z世代の振る舞いは、団塊ジュニア世代の振る舞い(団塊ジュニア世代にも思い当たること)の一部を抽出したように見える」と思い

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    2025年09月27日
  • Z世代化する社会―お客様になっていく若者たち

    Posted by ブクログ

    Z世代の子どもを持つ身として読み、深く頷く部分が数多くありました。知っておくことの大切さを思いました。また、本書の締めくくり方も好感が持てました。

    こども若者支援に携わる身としても、読めてよかったです。本書で指摘されていることを知ることで、声のかけ方もかわってくるだろうと思いました。

    どの時代もそれぞれ大変さがあるけれど、Z世代もなかなか大変そうです。まずは彼らの苦労を汲むことから始めていきたいです。

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    2025年09月24日
  • 若者恐怖症 職場のあらたな病理

    Posted by ブクログ

     特に若者論に関しては、ミクロが強調されすぎて、あたかもマクロの状況のように語られることが多い。人間関係はいやはや難しすぎる。問題の捉え方として非常に勉強になりました。(過去に「新人類」と表された一人として)

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    2025年09月02日

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