舟津昌平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルを見て気になったので読んでみました。
著者は経営学者であり、社会学者ではないので、内容的な正しさについては疑問が残るものの、研究者らしいアプローチでZ世代を、そして、Z世代を通じて日本社会を考察しているため、非常に納得できる部分が多い本でした。
文体も含め、今のところ、自分が今年読んだ本の中では一番だと思います。
本書は、Z世代の傾向に関する考察が中心に書かれているのですが、その多くは、Z世代の親世代である団塊ジュニア世代の自分にも思い当たることが多いこともあり、「Z世代の振る舞いは、団塊ジュニア世代の振る舞い(団塊ジュニア世代にも思い当たること)の一部を抽出したように見える」と思い -
Posted by ブクログ
自分も当時同じような考えを持っていたはずなのに、今の若者の考えが理解できなくなってきた。しかも同じようで微妙に違う。その謎に迫りたいと思い、本屋で目に付いたこの本を読んでみた。
読めば読むほど若者が不憫に思えてくる。詳細は省くが昔と比べて、SNSを取り巻く友達との関係、言いしれぬ根拠のない不安やそれを利用して食い物にするビジネス、意味内容の伴わない言葉に翻弄され振り回される就活界隈、これだけのことを毎日処理してたらそりゃ冷めた考え方にもなりますよね……毎日学食でモンハンやってた私なんか到底及ばない世界になってるんですよ……
ただ時代々々の若者とオトナは合わせ鏡だということは忘れないようにし -
Posted by ブクログ
平易な語り口の中に専門性が入っている形式で、とても読みやすい。
Z世代は掴みにくいというか、両面性があるというか、両極端ではなく中庸、良いとこ取りをしているのだという印象を持った。
怒られることや、先生に授業で当てられるなどの困ったことは拒否する一方で、成長を求めてインターンやモバイルプランナーなどを経験する。
全員が成長を求めているわけではないが、頑張っている人を笑えるのは頑張っている人だけというような対称性を持つ。
Z世代、もとい若者は世間の鏡である。Z世代は大人の社会にリアクションをしているに過ぎないし、大人もZ世代と同じ構造の中にいる。世間のあらゆるニッチにビジネスが入りこんでい -
Posted by ブクログ
ネタバレ「Z世代」と呼ばれる若者たちを分析することで、社会の在り方と変化を展望する。
●Z世代の住処
・若者はSNSという檻の中で監視し、監視されることによって安寧を得ている。コミュニケーション「らしきもの」を取りながら、ヌルい関係性の中でお互いを監視し続ける。
・学校も「不快なものを極力排除した」楽しい場所でなければならない。Z世代は「客」だから。そして、教員が指導しようものならすぐにクレームを入れる。こうして、教員と生徒、お互いがWin-Winになる「無関心」という関係が生まれる。
・若者は、「ありのままでいたい」けど「何者かになりたい」という、相反する願望を抱えている。無理はしたくないものの、 -
Posted by ブクログ
著者も本書の中で述べているとおり、「先生、どうか皆の前でほめないでください」を参考にしているというか、なぞっているというか、追試しているような感じがする(悪い意味ではない)。文体も似ていて同じ著者が書いたと言えばそう思えるかも知れない。上書きしている部分、補完している部分もありつつ、この2冊はセットとして読むべきかも知れない(あくまで個人的な感想)。完全肯定ではなく、かえってアンチ(笑)というわけでもない。実際のZ世代の若者として登場してくる事例が同じ様で少し違うのは学生の所属する大学の違いなのかなと思う。私自身複数の大学の学生と主に授業を通じて接する機会があるが、ものによって大学によって、こ
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Posted by ブクログ
Audibleにて
前から「今はそういう時代だから」と言う人を信頼していない。そう言う人は時代が許せばやってしまうからだ。体罰もいじめも時代が許さないからやらないだけで、明確になぜダメなのかを説明できない。
だから過剰に「コンプラ」を気にするし、それにがんじがらめになっている。例えば部下の指導をする際に、人格否定や怒鳴り散らすことは論外だが、出来ていないところを指摘するのは当然だろう。もちろん出来ている点は褒めた方が良い。結局は当人同士の関係性と、褒めと叱りの両輪が大事なのだと思う。
この本を読む前から、どんどん社会が「清潔」になっていく気がしていた。本書で気持ちよく言語化してあったが、「デオ -
Posted by ブクログ
名著。
現在の一般的な若者論あるいは若者のイメージを統計・アンケートなどの調査をもとに、必ずしもあてにはならないと指摘し、目の前の若者を個人として見て、コミュニケーションをちゃんととっていこうよ、そうすれば若者も怖くないよ、ということをユーモア(皮肉?)も交えつつ説得力をもって説く。
「ハラスメント」はハラスメントってレッテル貼って嫌いな人を排除するものではない、若者が変なことしたら毅然と対応するのが年長者の義務という主張にも共感した。むしろ「若者」に腫れ物に触れるように接することで、若者への責任を社会が果たしてないって指摘は、すごく重要だと思う。
また、若者も対人関係や仕事の仕