あなたのぬくもりがくれる衝動
愛情こそが衝動
「燃やす理屈、なんかより‼︎ 僕の直感は、地動説を信じたい‼︎ 」
「合理的な説明のつかない衝動は、理屈で組み立てられたものでもないし、メリットやデメリット、パフォーマンスや効率を考えて生まれるものでもない。エビデンスもない捉えどころのない存在に輪郭を与えるための手がかりはメタファーにある。」
衝動と幽霊は「possessed」という英単語で同じニュアンスを含有している本当にやりたいこととして人が語るのは、世間的に華々しいスポットライトを浴びているものか、今の自分が正解だと思っているもののどちらかになりがち
「人間が言う本当にやりたいことなんて、今の自分がたまたま一時的にそれが一番いい状態だと勘違いしている幻想でしかない」
メリット、デメリット、コスパ、人からどう思われるかなどといったこととは関係がないところに向かう原動力としての衝動
世間的な賢明さや理屈とは違う意味で、衝動とは人生のレールを外れる欲望のことであると言えるかもしれない
3種類のモチベーションの話
否定神学と肯定神学の話
自分の価値を高める競争
「いずれにせよ、誰にとってであれ、自分自身であること(さらに言えば自分自身を売り込むことを強いられること)ほど惨めなことはない。文化や、文化に対する分析が価値を持つのは、それが自分自身からの逃走を可能にする限りでのことなのだ」
マーク・フィッシャー
内発的動機付け、強い欲望、他人思考型に対しての深い欲望
Protect me from what I want.
マイクロモチベーション、小さなモチベーション、偏愛こそが衝動
深い欲望へとつながっていく細分化された欲望のこと
偏愛の先に衝動が見えてくる
偏愛はあまりに個人的なので、簡単には他人の興味を惹くものではない
そのためにSNSとは相性が悪い
偏愛の先に、自分が存在できる場所はたった一つに定まるわけではない
ハヤブサは海岸の崖や山脈に住むこともあるが、マンハッタンに住むハヤブサもいる
必ずしも職業的な着地を必要ともしない。
言語化のサンクコスト、言葉でっかち
多くの人は自力で頑張って言語化すると、言語化に費やしたコストにとらわれてしまって、その言葉を手放せなくなりがち
言葉は握り込むのではなく、何かあれば取り落とすぐらい軽く持つこと
物語ではなく細部に集中する
「映画に物語は不可欠だが、物語だけを表現してみせるのであれば、それは本当に見せ物になってしまいます。ですから、それ以外のところに映画の面白さというものがあることも間違いない事実です。その面白さの一つは、『細部が見せる一種の色気』というべきものだと思います。色気と言ってしまうとふとセクシャルなものを感じさせるますが、そうではなく、存在しているものの影が、描かれているもの以上の何かを見ているものに語り掛けてくるということが重要なのです」
抽象物だけでは人間が生きるバネにならない。自分が生きていくための自分特有のバネが必要で、そのバネを探していくことが私にこだわるということだ
「まあいい、ぼくにはわかっていたんだ。ぼくがならず者で、卑劣漢で、利己主義者で、怠け者だってことがね」
地下室の手記
「かつてプラトンは他人の目的を実行している人を奴隷と定義した」
ジョン・デューイ
「標準化されたシステムから見れば、これは馬鹿げた決断だ。この仕事は事務職であって技術職ではないし、パートタイムから常勤に変わる保証さえない。しかし、彼女の選択は自分自身の偏愛を熟知した上でのことだった。受付係は人の世話をする仕事であり、スーザンはそうした仕事に意欲をかき立てられるのだ。また、この仕事から間接的に講師や教材に関わっていけるようになるかもしれない。そうなれば、音響技師になるのに必要な学習を自力で始められる」
彼女は音響技師の後、保安技術者を目指し、その後録音技師になり、最終的には音楽プロデューサーになった
衝動が生み出す強烈な力によって自分の関心や行動が書き換わるのは、「魂の向け替え」
回心や再生といえる
キャリアデザインを支えているのは、結局のところコントロール願望
先の例で出たロジャースの行動は、世間的に見ると支離滅裂かもしれないが、実際には彼女なりの柔軟な一貫性がある
「リスクとは、自分の個人的な偏りに適合しない生き方のこと」
「標準的なレールというまっすぐな道をたどることが、成功するための最も安全なルートだという幻想が作り上げられてしまった。しかし実際のところ、そのルートが安全だと言えるのは、自分が既存の「鋳型」に自然にフィットするごく少数の幸運な人々のひとりだった場合のみだ。それ以外の場合は、(中略)個性と既存の「鋳型」の間にギャップが発生する。そして、そのギャップにおいて純粋かつ完全なリスクが表出するのだ」
衝動が自己に取り憑くということ、シャーマン、巫女、霊媒
感じやすい体を持っているということ
自分を感受しやすい、自分を衝動を感受しやすいメディアに変える方法について
現代はそもそも空気を読み、忖度し、同調圧力に負けながら生きていて、感じるのを控える時代といえる
待遇、いわゆるモチベーション2.0のような衛生要因を理由に仕事を選び、お金が貯まってからやりたい事柄、内発的動機づけがあるようなものに取り組む人もいるだろうが、
真の動機づけ要因ではなく、衛生要因につられて仕事を選んだ結果、罠から抜け出せなくなる可能性が大いにある
「自分の内側にモチベーションのきっかけがあるというよりも、環境のあちこちにモチベーションの芽が散らばっている。僕たちが心だと思っているものは、記憶にせよ、行為の動機にせよ、意外と自分の周りにも広がっているのかもしれない」
大江健三郎でいうところの「犬の魂」の侵入
多孔的な自己であること、そして善なるものを招き入れるということ
「私たちの生活の本分は、他人の共感が得づらくシェアしづらい体験やエピソードの方にあるのではないだろうか」
ライブ性ではなく同時性
キルケゴール
ナラティブトランスポーテーション、物語的移入。ジャックインがしやすい、ジャックインを招くことができるのが物語
「標準化されたシステムによって、偏愛についての理解は抑え込まれがちである。そのため、標準化されたシステムの下で本当に自己認識ができるようになるのは、常に苦しい登山を続けるようなものだ。高等教育という厳格な階級性の中に安易に突き進むのは、自己認識を深めるのではなく封じ込めることになりかねない」ローズ&オーガス