安堂ホセの作品一覧
「安堂ホセ」の「DTOPIA」「ジャクソンひとり」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「安堂ホセ」の「DTOPIA」「ジャクソンひとり」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
「ひとり」の物語にしてはならない
今自信を持ってたくさんの人におすすめできる現代文学作家があるとするなら間違いなく、安藤ホセさんじゃないでしょうか。
今や芥川賞作家の安藤ホセですが、実は芥川賞を取る前からこの人の描く作品には何かあるんじゃないかと思っていました。ジャクソンひとりもそんな中の一つで、ゲイを推しているだとか人種問題がどうと紹介には書いてはないけれど何かあると自分自身ゲイであるところから唯ならぬ匂いを感じてきました。
デビュー作ということもあり読んでみた感想はといえば、この人は読み継がれるのではと思うくらいに鮮明で新しい、文学作品として完成したものに近いのではないかと。朝井リョウや
Posted by ブクログ
恋愛リアリティショー「デートピア」のロケを舞台としつつ、その出演者である二人の主人公の過去や、ショーを見た未来の視聴者の視点が混ぜ合わせられて構成されているから、標題のショーはある意味で退屈なのに物語自体には緊張感が漂っている。
過去の事件や未来の出来事の語られる順番によって、人物や台詞、舞台の持つ意味、読者に与える印象が刻々と変わっていくのは、物語構造の面白さを感じさせた。
最終盤は、そこに至るまでの展開やその不穏さに比べ落ち着いていて、少し物足りなさも感じるくらいだったけれど、時間もルーツも愛も力も暴力も、何もかもがミックスされて意味が変容していく世界を描いた小説だったから、明確なカタ
Posted by ブクログ
む、難しい〜。いままで読んだどの小説にもまったく似ていなくて、どんなふうに感想を書けばいいのかもわからない〜。
作中では世界各地から代表として選ばれた男性らがミスユニバースと呼ばれる一人の女性を巡って様々なドラマを繰り広げる恋愛リアリティーショーが行われる。序盤ではMr.東京と称される参加者に注目するとある視聴者の視点でリアリティショーの一幕が描かれ、中盤からはその人物の正体や過去、Mr.東京との奇妙な関係などが描かれる。
うーん、奇妙って一言で言っちゃうけどそこが重要というかこの作品の独特の空気を生み出している気がするというか…。
他の方も感想に書かれている通り、あらすじを読んだ限りではリア
Posted by ブクログ
ジャクソン一人、に続いてミックスのゲイの男性が主人公。こんな店が本当にあるの?と想像や知識の範疇を超えるストーリーラインではあるが、カミングアウトしていない職場で、事件をきっかけに一気に(その店に行っていたことまで含めて)知られてしまうかもという恐怖の日々が切実で、こういう気持ちで過ごしている人がきっと少なからずいるんだろうなあと悲しい気持ちになった。
レストランの場面も然り。海外ではよく見るが、日本では公の場でゲイカップルとして振る舞うとこういう視線を浴びているのかも。カミングアウトして生きることがヘイトクライムの対象になるという代償を伴うという恐れ。海外だって同じように陰で言う人は言うし