高橋宏幸の作品一覧
「高橋宏幸」の「カエサル戦記集 アレクサンドリア戦記 他二篇」「ウェルギリウス小品集」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
(若い女よ)将来を思い煩うな。遠い先までの希望を抱くな。占星術にお伺いを立てるな。それよりも、今日という日を摘み取れ(carpe diem)。花を摘み、葡萄を摘み取るように(第1巻第11歌)▼分別の心に、わずかな愚かしさを交ぜよ(第4巻第12歌)。ホラティウスHorace『歌章(Odes)』
心を統治せよ。若いうちによりよいことに馴染め。新しい(若い)うちに染み付いた香りは瓶から消えない(第1巻第2書)▼作品づくりは始めた時点で半分完成している(第1巻第2書40行)▼あなたはのんびり行くか。力強く先を行くか。私はのろい人を待たないし、先を行く人は追いかけない(第1巻第2書)▼徳を求めすぎると、賢い人も狂人と呼ばれ、正しい人も不正の人と呼ばれる(第1巻第6書15行)▼欲望を抱く人は恐怖を抱く。恐怖とともに生きる人は決して自由になれない(第1巻第16書)▼征服されたギリシアが、野蛮な征服者(ローマ)をとりこにした(第2巻第1書156行)※ローマ文化はギリシア文化の模倣にすぎない。ホラティウスHorace『書簡詩(Epistulae)』紀元前20〜13年頃
渇きに喉が焼けるとき、まさか君は黄金のカップで水を飲むことを所望しないだろう(第1巻第2篇)▼大いなる苦労なしに、人生は人間に何も与えない(第1巻第9篇)。ホラティウスHorace『風刺詩(Satires)』
努めて簡潔さを求めると曖昧になる(25–26行)▼よく知られた語を巧妙に組み合わせることで、新鮮さが生まれ、優れた表現になる。語を結びつける際に細心の注意を払え(47–48行付近)▼絵。近づいて立った時のほうが心を捉える絵もあれば、離れて見た時のほうがよい絵もある。暗い場所を好む絵もあれば、明るい光のもとで見られることを欲する絵もある。一度で気に入る絵もあれば、重ねて10度見たあとで気に入る絵もある。詩も同様である(361–365行)▼一度発せられた言葉は取り返しがたい(390行)。ホラティウスHorace『詩論(Ars Poetica)』
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アエネアス。トロイア戦争でギリシア軍に敗れたトロイア側の武将。トロイアが滅亡してしまったため、各地を放浪の末、新天地イタリア半島に上陸、ラテン人の王の娘と結婚。その後、アエネアスの子孫ロムルスがローマを建国する▼トロイア戦争が終わり、トロイアがギリシア軍に滅ぼされる。英雄アエネアスは父アンキセス、息子アスカニウスらを連れて脱出する。妻クレウサは混乱の中で失われ、亡霊となって「あなたには新しい国と妻が待っている」と告げる。アエネアスは生き残ったトロイア人たちを率いて、祖国を求める航海に出る▼やがて一行はカルタゴへ流れ着き、女王ディドに迎えられる。ディドはアエネアスに恋をし、二人は深い関係になる。しかし神々は、アエネアスの使命はカルタゴに留まることではなく、イタリアへ渡って新しい国の祖となることだと命じる。アエネアスはディドを残して出発。絶望したディドは、アエネアスを呪いながら自殺する。この呪いが、後世のローマとカルタゴの敵対を予告する形になっている▼イタリアへ向かう途中、アエネアスは冥界へ下る。そこで亡父アンキセスと再会し、未来のローマの英雄たち、ロムルス、カエサル、アウグストゥスらの姿を見せられる。ここでアエネアスは、自分の旅が個人的な放浪ではなく、ローマ建国へ続く歴史的使命であることを理解する▼イタリアに到着すると、ラティウム王ラティヌスは、娘ラウィニアをアエネアスと結婚させようとする。しかしラウィニアには、すでに現地の英雄トゥルヌスという求婚者がいたため、戦争になる。トゥルヌスはアエネアスと激しく争い、トロイア人とイタリア諸部族を巻き込む大戦争へ発展する▼最終的にアエネアスとトゥルヌスは一騎討ちを行う。アエネアスはトゥルヌスを打ち倒し、トゥルヌスは命乞いをする。アエネアスはいったん助命を考えるが、トゥルヌスが以前殺した若者パラスの帯を身につけているのを見て怒りを爆発させ、彼を殺す。ここでアエネアスとトゥルヌスの戦いは決着し、物語は終わる。ウェルギリウスVirgil『アエネイス』紀元前29〜19年頃
※ウェルギリウスはローマの起源をトロイア戦争という古く権威ある英雄伝承に接続することで、ローマを単なる新興都市ではなく、ギリシア神話世界にまで遡る「由緒ある国家」として描こうとした。
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許されたことに魅力はない。許されないことが欲望を掻き立てる。オウィディウスOvid『恋愛詩』
家に閉じこもっていても恋人は見つからない。女性と出会うため、劇場・競技場・宴会などへ行け。気になる女性の近くに座り、会話のきっかけを作り、相手の好みに合わせて話せ。手紙を書き、贈り物をせよ。しつこすぎず、しかし簡単には諦めるな。相手の容姿を褒め、病気のときには見舞い、相手の召使いとも良い関係を作れ。適度な嫉妬は、恋を長続きさせるために利用せよ。付き合い始めたら、優しくし、怒りを抑え、相手の欠点を見ても大げさに責めるな。恋愛は、相手を手に入れることよりも、関係を維持することの方が難しい。恋においては威厳を振りかざしても長続きしない。オウィディウスOvid『恋の技法』
ダフネ。川の神ペネイオスの娘である自然の精霊・下級女神(ニュンペー=ニンフ)。アポロンに求愛されるが拒み、逃げ続ける。追いつかれそうになったため父に助けを求め、月桂樹へと姿を変える。以後、アポロンは月桂樹を自らの聖なる木とした。第1巻▼イオ。若い女性。ゼウスに愛されるが、妻ヘラに浮気を疑われる。ゼウスは関係をごまかすため、イオを美しい白い牝牛に変える。しかしヘラは疑いを解かず、その牝牛を自分に贈るよう要求。ゼウスは断れず、イオはヘラの監視下に置かれる。第1巻▼ナルキッソス。美しい青年。多くの者から愛されるが、誰の愛も受け入れなかった。ニンフのエコーも彼に恋をするが拒絶される。やがてナルキッソスは水面に映った自分の姿に恋をし、そこから離れられなくなって衰弱して死ぬ。その場所には水仙(ナルキッソス)が咲いた。第3巻▼アラクネ。織物の名手である人間の娘。自分の腕前は女神アテナにも負けないと豪語し、織物の勝負を挑む。アラクネの作品は非常に見事だったが、神々の不品行まで織り込んだためアテナの怒りを買う。アラクネは絶望して首をつろうとするが、アテナによって蜘蛛の姿に変えられ、永遠に糸を紡ぎ続けることになる。第6巻▼ニオベ。テーバイ王アンフィオンの妻。多くの子どもを持つことを誇り、女神レトよりも自分の方が優れていると自慢。怒ったレトの子アポロンとアルテミスがニオベの子どもたちを射殺。ニオベは悲しみのあまり石となり、それでも涙を流し続けた。第6巻▼イカロス。名工ダイダロスの息子。父とともにクレタ島から脱出するため、羽根を蝋で固めた翼で空を飛ぶ。父から「高く飛びすぎるな」と忠告されるが、太陽に近づきすぎて蝋が溶け、海へ墜落して死ぬ。過信・傲慢・若さゆえの無謀さの象徴として知られる。第8巻▼オルフェウス。10-11巻▼ピグマリオン。第10巻▼ミダス。第11巻▼アエネアス。第13巻▼ヤヌス。ローマ神話の神。前と後ろ反対向きの二つの顔をもつ。門・出入口・始まりと終わり・移行を司る。入り口(始まり)の神Janusから、始まりの月Januaryの語源。戦争時にはヤヌス神殿の門が開かれ、平和時には閉じられた。第14巻。オウィディウスOvid『変身物語(Metamorphoses)』紀元8年
もし一年を通して太陽の日と雲の日とを数えてみれば、晴れた日の方が多かったということが分かるだろう(第5巻第8歌31–32行)。オウィディウスOvid『悲しみの歌』
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※前27 アウグストゥス(オクタウィアヌス)時代