【感想・ネタバレ】書簡詩のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年05月04日

(若い女よ)将来を思い煩うな。遠い先までの希望を抱くな。占星術にお伺いを立てるな。それよりも、今日という日を摘み取れ(carpe diem)。花を摘み、葡萄を摘み取るように。『書簡詩』

心を統治せよ。若いうちによりよいことに馴染め。新しいうちに染み付いた香りは瓶から消えない。あなたはのんびり行くか...続きを読む。力強く先を行くか。私はのろい人を待たないし、先を行く人は追いかけない。第二歌。『書簡詩』

大いなる苦労なしに、人生は人間に何も与えない。

欲望を抱く人は恐怖を抱く。恐怖とともに生きる人は決して自由になれない。第十六歌。『書簡詩』

渇きに喉が焼けるとき、まさか君は黄金のカップ(で水を飲むこと)を所望しないだろう。

絵について。近づいて立った時のほうが心を捉えるものもあれば、離れて見た時のほうがよいものもある。暗い場所を好む絵もあれば、明るい光のもとで見られることを欲するものもある。一度で気に入る絵もあれば、重ねて10度見たあとで気に入る絵もある。詩も同様である。

創作について。今日という日を摘み取れ(carpe diem)、よく知られた語(「日」や「摘み取る」)を巧妙に組み合わせることで、新鮮さが生まれ、優れた表現になる。語を結びつける際に細心の注意を払え。▼努めて簡潔さを求めると曖昧になる。▼作品づくりは始めた時点で半分完成している。▼分別の心に、わずかな愚かしさを交ぜよ。▼ 一度発せられた言葉は取返しがたい。

征服されたギリシアが、野蛮な征服者(ローマ)をとりこにした。ローマ文化はギリシア文化の模倣にすぎない。

ホラティウス。ローマ人。
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※前27 オクタウィアヌス時代。元老院から称号アウグストゥス。初代ローマ皇帝。

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