配信予定・最新刊

作品一覧

  • 人が人を罰するということ ――自由と責任の哲学入門
    4.2
    人間は自由意志をもつ主体であり、過ちを犯した者が咎められ罰されることは、古くから共同体における基本的なルールと考えられてきた。一方、自由の存在を否定し「刑罰は無意味だ」とする神経科学や社会心理学の立場がある。はたして人間は自由な選択主体か。私たちが互いを責め、罰することに意味はあるのか。抑止、応報、追放、供犠といった刑罰の歴史的意味を解きほぐし、自由否定論、責任虚構論の盲点を突く。論争を超えて、〈人間として生きること〉を根底から問う哲学的探究。
  • 難しい本を読むためには
    3.8
    1巻935円 (税込)
    やみくもにページをめくっても、理解は深まらないから、まずは正攻法の読み方を身につけよう! キーセンテンスの見つけ方から実践的な読書会まで、 これまでとは違った読書の仕方を教えます。
  • 日本哲学の最前線
    4.0
    國分功一郎、青山拓央、千葉雅也、伊藤亜紗、古田徹也、苫野一徳…… 哲学の最前線の旗手たちが「いま考えていること」がこれ一冊でわかる! 私たちを縛りつける不自由と向き合う、本当の自由のための哲学。  * * * [本書の内容] 第一章 「する」と「される」の外部へ――國分功一郎『中動態の世界』 第二章 二人称のコミュニケーションと無自由の極北――青山拓央『時間と自由意志』 第三章 非意味的切断の実践哲学――千葉雅也『勉強の哲学』 第四章 身体のローカル・ルールと生成的コミュニケーション――伊藤亜紗『手の倫理』 第五章 常套句の思考停止に抗うこと――古田徹也『言葉の魂の哲学』 第六章 エゴイズムの乗り越えと愛する意志――苫野一徳『愛』
  • 哲学トレーニングブック
    4.0
    1巻2,288円 (税込)
    画期的「哲学読解」40講。「血で書いたような文章を好む」と語る気鋭の哲学研究者による、実践的読書ノート。文章の読み方・まとめ方を「こうするのか!」と体得できる。

ユーザーレビュー

  • 日本哲学の最前線

    Posted by ブクログ

    こちらもひょんなことから流れ着いた一冊。自分の人生において、なにより今後の学びにおいて、示唆に富む本だった。著者の山口氏の書き口がかなり好みで、というのも、氏の個人的な体験や哲学的論考の枠を超えた趣味嗜好が見え隠れてしている文章が良かった。(集団で口々に発せられる「頑張ろう!」は無意味で好きではないとかね)
    にしても彼、「軌を一にする」って表現好きだねえ。昔読んだBL小説家で「吐息する」という言い回しをやけに多用する人がいたけれど、それを思い出したよ。

    様々な手段・角度から自由意志の存在を否定し、そうやって人間の逃れ得ない不自由さを認識した上で、だからこそ「自由」を目指す。自由意志否定論の(

    0
    2025年11月26日
  • 人が人を罰するということ ――自由と責任の哲学入門

    Posted by ブクログ

    哲学書。
    身近なテーマである「罰」だけに、難解ではあるが、丁寧な説明と、
    多くの事例から、何とかついていける。

    あらすじを書けるほどの理解はないので、キーワードを書いておきたい。

    刑罰の意味 抑止、応報、追放、祝祭、見せもの、供犠、訓練

    ここで「応報」に着目し、
    行為、責任、主体という概念が浮かび、
    リベットの実験 自発的行為は意志の前に脳で無意識に起動する、
    つまり人間に自由な選択はないのではないか、そうなれば責任は生ぜず、
    行為の責任に対する応報は問えないのではないか、、、
    深い。
    この議論が続く。終わりはない。

    この本で取り上げなかったのが「赦し」
    これも深いテーマだ。

    応えは

    0
    2024年06月14日
  • 人が人を罰するということ ――自由と責任の哲学入門

    Posted by ブクログ

    人が人を罰するということ ――自由と責任の哲学入門。山口 尚先生の著書。人が人を罰するということはどういうこと?人が人を罰する資格は本当にあるの?仕事として人を罰するということをしている人はいるけれどそれは本当に正しいこと?人間は間違うもの。間違うことがない人間なんて人間ではない。同じ間違うものであるはずなのに人が人を罰するということは矛盾するのかな。仕事として人を罰するということをして人が間違えたら他の人よりも厳しく処罰されないとおかしいのかな。考えさせられる一冊。

    0
    2024年05月03日
  • 難しい本を読むためには

    Posted by ブクログ

    難しい本を読むには、全体と部分をいったりきたりして、ぐるぐる読みをし、キーセンテンスを見つけること。
    それからメタ情報として著者の成り立ちや背景、思考についても知ってから読むと良い
    あと哲学って面白い。

    0
    2023年04月26日
  • 日本哲学の最前線

    Posted by ブクログ

    國分功一郎、青山拓央、千葉雅也、伊藤亜紗、古田徹也、苫野一徳。
    前者3名は知っていた。逆に言えば後者3名は知らなかった。

    それにしても、彼らを不自由論で統一しているのは意外だった。この本の著者の洞察力には感服する。

    章ごとに、この哲学者は、という呼び方をしているところに違和感を感じた。

    私事だが、学生のころ、消極的な積極性という名のもとに勝手に知らない教室に入って身を任せていたことがあった。ワクワクしたのを覚えている。別に教室の雰囲気を変えたかったわけではない。壊したかったのでもない。ただ新しい環境にいて内面を変えたかった。

    自由は責任能力に与している、とすれば、精神異常者として、自由

    0
    2021年09月20日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!