人が人を罰するということ ――自由と責任の哲学入門

人が人を罰するということ ――自由と責任の哲学入門

935円 (税込)

4pt

4.2

人間は自由意志をもつ主体であり、過ちを犯した者が咎められ罰されることは、古くから共同体における基本的なルールと考えられてきた。一方、自由の存在を否定し「刑罰は無意味だ」とする神経科学や社会心理学の立場がある。はたして人間は自由な選択主体か。私たちが互いを責め、罰することに意味はあるのか。抑止、応報、追放、供犠といった刑罰の歴史的意味を解きほぐし、自由否定論、責任虚構論の盲点を突く。論争を超えて、〈人間として生きること〉を根底から問う哲学的探究。

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人が人を罰するということ ――自由と責任の哲学入門 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    哲学書。
    身近なテーマである「罰」だけに、難解ではあるが、丁寧な説明と、
    多くの事例から、何とかついていける。

    あらすじを書けるほどの理解はないので、キーワードを書いておきたい。

    刑罰の意味 抑止、応報、追放、祝祭、見せもの、供犠、訓練

    ここで「応報」に着目し、
    行為、責任、主体という概念が浮

    0
    2024年06月14日

    Posted by ブクログ

    人が人を罰するということ ――自由と責任の哲学入門。山口 尚先生の著書。人が人を罰するということはどういうこと?人が人を罰する資格は本当にあるの?仕事として人を罰するということをしている人はいるけれどそれは本当に正しいこと?人間は間違うもの。間違うことがない人間なんて人間ではない。同じ間違うものであ

    0
    2024年05月03日

    Posted by ブクログ

    人は自由意志を持ち、過ちを犯した者は咎められ、罰される。それが共同体における基本ルールと考えられていた。
    一方で、自由の存在を否定し、刑罰は無意味だとする神経学者や社会倫理学者の立場もある。
    はたして、人間とは自由な選択主体なのか。人が人を罰する事に意味はあるのか。


    人を「責める事」及び「罰する

    0
    2024年05月04日

    Posted by ブクログ

    割と読みやすく、丁寧に書かれていた。「人間の性の一般的な枠組み」として、論証をそもそも求めないという態度について、私にとっては新鮮なのでまだ理解しきれていない部分がある。直観として大いに同意しうるが、果たして素朴に同意していいのか、困惑しているというのが正しい。ストローソンについてもう少し踏み込んで

    0
    2024年02月02日

    Posted by ブクログ

    著者は。1罰するということについて、2責任論について、3結論と、パートを大きく3つに分けて論じている。
    1では理論的に罰というものを語り、2においては、実験から導かれる自由意志の否定に対し、罰を受けるべき責任について論じる。
    結論では、自由意志を否定する人たちの矛盾をつきながら、結局「人間はそのよう

    0
    2024年05月03日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読むきっかけとなったのは2つ。凪良ゆうの『流浪の月』を読んで、人が人を罰することは本当にできるのか?という疑問。2つ目はSNS上における“私刑”の過剰化から1の疑問が、さらに言えば事件に関係のない第三者が罰することに疑問を覚えたから。

    罰することは生のフレームワークに組み込まれていて、それを否定す

    0
    2025年01月12日

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