日本哲学の最前線

日本哲学の最前線

935円 (税込)

4pt

4.0

國分功一郎、青山拓央、千葉雅也、伊藤亜紗、古田徹也、苫野一徳……
哲学の最前線の旗手たちが「いま考えていること」がこれ一冊でわかる!

私たちを縛りつける不自由と向き合う、本当の自由のための哲学。

* * *

[本書の内容]
第一章 「する」と「される」の外部へ――國分功一郎『中動態の世界』
第二章 二人称のコミュニケーションと無自由の極北――青山拓央『時間と自由意志』
第三章 非意味的切断の実践哲学――千葉雅也『勉強の哲学』
第四章 身体のローカル・ルールと生成的コミュニケーション――伊藤亜紗『手の倫理』
第五章 常套句の思考停止に抗うこと――古田徹也『言葉の魂の哲学』
第六章 エゴイズムの乗り越えと愛する意志――苫野一徳『愛』

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日本哲学の最前線 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    國分功一郎、青山拓央、千葉雅也、伊藤亜紗、古田徹也、苫野一徳。
    前者3名は知っていた。逆に言えば後者3名は知らなかった。

    それにしても、彼らを不自由論で統一しているのは意外だった。この本の著者の洞察力には感服する。

    章ごとに、この哲学者は、という呼び方をしているところに違和感を感じた。

    私事だ

    0
    2021年09月20日

    Posted by ブクログ

    「今の」哲学者を丁寧に論じてくれて、新たに知ることが出来た。それぞれの哲学者の問いの出発は日本という土壌が関係していそうだが、その後の転回はもう日本という国に縛られず、多様な方向性があるように感じられた。それはつまり、国が持つ概念から離れられる気がする。それを感じられて嬉しかった。

    0
    2024年05月06日

    Posted by ブクログ

    2010年代の日本哲学の最前線は不自由に目を向け「意志」概念を批判する潮流にあるとし、6人の哲学者とその理論を紹介している。各哲学者の理論の説明の前に、その根底にある考え方や背景などから説明に入るため、紹介されている理論も比較的頭に入ってきやすい。6人をただ紹介しているのではなく、それぞれの理論を結

    0
    2023年06月06日

    Posted by ブクログ

    日本に独自な哲学が勃興してきていることを、十分な筆致でもって描き出している。もともと哲学界は関係者にしか分からない用語を使って、探究を進めてきたが、一般の人にも知の果実を届けようと、努力する哲学者も一方で存在し、私が知る限りでは、内田樹や鷲田清一はその部類に入るだろう。本書では、その後進を引き受けた

    0
    2022年01月12日

    Posted by ブクログ

    6人の気鋭の哲学者たちの最前線の活動を紹介した本といったところ。自由になるためには、不自由である状況を知り、それによって自由に至ることを各々が述べている(と、おそらく著者は解説している)。実践と学問の両方から紡ぎ合う哲学者たちの思想は、今を生きる私たちの事情とももちろん関連しており、そしてそれをこの

    0
    2021年09月04日

    Posted by ブクログ

    山口尚(1978年~)は、京大総合人間学部卒、京大大学院人間・環境学研究科博士課程修了の哲学者。大阪工業大学講師、京大講師。
    本書は、日本哲学(「J哲学」)の6人の旗手、國分功一郎、青山拓央、千葉雅也、伊藤亜紗、古田徹也、苫野一徳のそれぞれの思想を紹介することより、「J哲学」の最前線でどのような思索

    0
    2021年07月27日

    Posted by ブクログ

    この本の感想として、まずわたしは普段の生活で自らが変だな、と違和感を感じたことについて書いておこうと思います。

    ○会社のイベントで、あたかも任意であるかのように出欠確認がとられるのだが、実は拒否権はない(参加しなくては今後の査定に響いてしまうと思われる)
    ○研究職という「職業」に、「好きなことを仕

    0
    2022年05月30日

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