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やみくもにページをめくっても、理解は深まらないから、まずは正攻法の読み方を身につけよう! キーセンテンスの見つけ方から実践的な読書会まで、 これまでとは違った読書の仕方を教えます。
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Posted by ブクログ
難しい本を読むには、全体と部分をいったりきたりして、ぐるぐる読みをし、キーセンテンスを見つけること。 それからメタ情報として著者の成り立ちや背景、思考についても知ってから読むと良い あと哲学って面白い。
「こっちこいよ」「頼むよ〜!一緒にやろうぜ」と哲学に誘う愛溢れる良書。 先日『暇と退屈の論理学』に挫折したので、この解説がとても役に立った。
難解な本を読むことに「必勝法」はないが、「正攻法」はある、というスタンスのもと、読解する上の指針になる着眼点を紹介している本である。文章全体が何を伝えようとしているのか。それを知るために一つ一つの章や節、文といった部分部分と全体を繰り返し読み直す(「解釈学的循環」をする)こと。そして、文章全体が伝え...続きを読むたいことを捉えて、その主張を表すキーセンテンスを見つけること。この二つを基本的な原理として、そのための具体的な方針が説明される構成になっている。 読解の方法について一番印象に残っていているのは、第六章「その文章のどこが重要なのか?」という部分だ。 有名な本を読んでも、何がすごいのかが分からない。文章の意味は分かるけど、いまいちただ読んだ、というだけな感じがする。こうしたことは、しばしば経験したことがあるけれど、この感覚をとても分かりやすく説明してくれていた。自分は、文章の意味が分かっただけで、その時代、その人が「どうしてわざわざこんなことを言うのか」が理解できてなかったのだと思う。文章を読むうえで、その文章で言いたいことを理解するだけでなくて、その言いたいことを言うのはなぜなのか、という文脈を汲み取ることは大切だと思う。 具体例を挙げることで理解が深まる、という話も面白かった。具体例を考える方法を教えるのではなく、具体例を考えていくうえで、その良し悪しを自分で判断する基準を説明しているところにも、「必勝法」でなく、「正攻法」を教えるスタンスが貫かれている。 絶対に上手くいく方法ではなく、今自分がやっていることが、正しい方向に進んでいるのかどうかをチェックするための着眼点を説明する、という発想は、大切だと思った。
難しい本を読むための正攻法が書かれている。 まず、全体と部分を循環してキーセンスを見つけるのが原理となる。 次に、前提と結論を分けて話の流れを掴む、であったり、抽象的な主張には具体例を考えて理解を深めるなど、方法論が紹介されている(前者は例えば批判するときは前提を批判するのか、前庭から結論の過程を...続きを読む批判するのかといった反論にも役立つ。後者は本の内容を自分の中に取り入れる作業となる)。 最後は、上記をブラッシュアップさせるために、読書会を薦めている。 哲学中心だが、他の本の文章を例題に、正攻法や、方法論が述べられており、理解しやすい内容になっている。
難しい本とは、詰まるところ、理解するのに時間がかかる本と言うこと。この本では、理解するまで、どんな方法で文章と付き合うかについて解説し、実践の道筋をつけてくれる。大学レベル以上で、質的にも量的にもある程度の読書量があると、本書は有効だし、特に、(主に文系)研究の入り口にあると、よいガイドになってくれ...続きを読むる。読書会の仕方を教えてくれるのは珍しい。じっくりと理解を深める読み方のためには、とても良い本。
文系ですが、学生時代は現代文が苦手でした。 本書では読解の技法として「具体例をあげる」ことが指摘されていた。 多分当時の自分は具体例にたどり着くほど経験が足りていなかったんだと、今は思う。 振り返ると昔の自分は読解の「必勝法」を求めて失敗していたんじゃなかったかと。 代ゼミの酒井先生や出口さんの参...続きを読む考書を求めては難解な文章を理解できず、挫折をしていたものだった。 この本を読んで、難しい本の読解とは文章に人生まるごとでぶつかる営為ではないかと思った。 だからこそ読書会を催す必然性もあるのだろう。 外堀を埋めるばかりだが、本書の一番の肝は恐らく「部分の積み重ねで全体を理解する」と同時に「全体が部分の意味を定める」という解釈学的循環=グルグル回りにうまく入り込むと云うことだ。 これを誤ると、2003年イラク派兵時の憲法前文の「誤読」(わざとかもしれないが)のような事態がおきてしまうのかなあと思った。 併せて読みたい 「サブカルチャー反戦論」 大塚英志
0 どんな本? 部分と全体を行ったり来たりしながら齟齬を最小 限に抑える読み方を正攻法として提示する本。解釈 学的循環がキーコンセプト。必勝法では無く正攻法 と言う地道にして確実に前に進む読書法を教えてく れる1冊。 1 何で読んだの? (1) 日々の読...続きを読む書力を上げたくて。 (2) 具体的な読書の方法が知りたい。 (3) 読書の仕方が変わった状態になりたい。 2 構 成 全9章263頁 必勝法では無く正攻法と言う本のコンセプトから始 まり書籍や読書会への感謝で終わる。とてもわかり 易い構成で各章節毎に哲学者の著作を引用して説明 して行く。とても分かり易い。 3 著者の問題提起 書籍や論文の理解に必勝法はないあるのは正攻法 だ。 4 命題に至った理由 書くと言う行為は自由であるので、自由に書かれ たものを確実に理解する方法など無いと言う事実。 5 著者の解 部分と全体を往復して解釈学的循環を進めること が必勝法では無いが正攻法である。 6 重要な語句・文 (1) 読む事とはいったん疑った上で自分のわかる形 にまとめる事。 (2) 前提と結論に腑分けする。 (3) どの段階か意識する。(話の流れを抑えた上 で) (4) 重要な箇所を指摘することが重要 (5) 主張を自分ごとにする。 (6) バッチリな具体例を見つける。 (7) マルティン・ブバー「汝と我」 (8) キーセンテンス (9) 解釈学的循環 7 感 想 読んでいて次の読書に活かしたい気持ちになっ た。部分と全体を循環したい。刺さったのは読む事 とは〜。ただ読めば理解できるわけじゃ無いらしい。 深く知りたい事は具体例の見つけ方。人に勧めるな ら解釈学的循環。循環の図があって分かり易いが無 くても良いと感じた。タイトルは「読書の正攻法」 がピッタリだと感じた。 気になっていた哲学者のマルティンバッチリブバ ーの引用も有ったし、とても有意義な一冊だったけ ど、読書会の尺が長いので星4つになります。 8 todo (1) 次の一冊から循環読書 ア アウトラインを書く。 イ キーセンテンスを書く。 ウ 重要な箇所を書き出す。 エ 主張を自分毎にする。 オ どの段階かアウトラインと照らし合わせる。 カ 前提と結論に腑分けする。 (2) マルティンブバー「汝と我」の購入 9 問 い 理解とは? 10 答 え 具体と抽象の往復の果て(達する事は無いか、達 するが変化を続けるもの)
難しい本を読むために意識、実践するべきことを哲学者の文章を実際に読んでみることを通じて説明していく内容です。難しい内容の本を読むことが苦手な人は、論理的に読むために必要なことを構築でき、そうでない人にとっても改めて自分の中で理論を整理し、明確にする手助けになるのではないでしょうか。 タイトルに対す...続きを読むるネタバレになりますが、筆者がこの本で何度も述べているように、難しい本を読むために「正攻法」はあれども「必勝法」はありません。人によって持っている背景知識や読む文章との相性も違います。文章の内容も書き手によって様々であるため、万人が必ず正しく読むことができる方法などは当然ありません。しかし、難しい文章に対してはやみくもに読むよりは、ある程度の型みたいなものが存在することを意識して読むことによって、理解を促す手助けになるというのはまさしくその通りだと思います。 方法的な部分に関してはネタバレになるのでここでは書きませんが、この本の終わりで筆者はこのように述べています。 「書き手が自分の言いたいことが最もよく伝わるよう臨機応変に工夫する以上、読み手の側も臨機応変に対応する以外に道はないのです。」(p.262) 他者が練りに練った深い内容を読むため、私たちは主体的に試行錯誤しながら読まなければ理解は促されません。お手軽に本を読むという方法は無いのですから、すぐに理解できなくても挫けずに時間をかけて読むことが一番の正しい道なのだと思います。
難しい文章の読み方、の一つ。 全体と細部のいったりきたりを繰り返す。細部の意味が分からなければ全体から読み返し、全体が分からなければ細部に細かく目を向ける。その中から一つずつキーセンテンセスを見つける。 文章を一読で、パラパラと早く読めることが賢いことだと思っていたから(賢いんだろうけど)、何度も...続きを読む何度も行ったり来たりを繰り返すことが是とされると、気楽に難しい本も読めるかもしれない。放り出しながら、また手に取りながら。
感想 本の読み方に唯一の正解はない。国語の授業で聞いた方法を下敷きにして多様な解釈を許容する世界への一歩を踏み出す。気楽に本と遊べば良い。
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山口尚
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