作品一覧

  • 二木先生
    4.3
    1巻858円 (税込)
    どうしたら普通に見えるんだろう。どうしたら普通に話せるんだろう――。いつもまわりから「変」と言われ続けてきた高校生の田井中は、自分を異星人のように感じていた。友だちが欲しいなんて贅沢なことは言わない。クラスのなかで普通に息さえできたなら。そのためならば、とむかしから好きでもない流行りの歌を覚え、「子供らしくない」と言われれば見よう見まねで「子供らしく」振舞ってもみた。でも、ダメだった。何をやっても浮き上がり、笑われてしまう。そんな田井中にとって唯一の希望は、担任の美術教師・二木の存在だった。生徒から好かれる人気教師の二木だったが、田井中はこの教師の重大な秘密を知っていたのだ。生きづらさに苦しむ田井中は二木に近づき、崖っぷちの「取引」を持ち掛ける――。社会から白眼視される「性質」をもった人間は、どう生きればよいのか。その倫理とは何か。現代の抜き差しならぬテーマと向き合いつつ予想外の結末へと突き抜けていく、驚愕のエンタテインメント。2019年ポプラ社小説新人賞受賞作。
  • ニキ
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    高校生・田井中広一は黙っていても、口を開いても、つねに人から馬鹿にされ、世界から浮き上がってしまう。そんな広一が「この人なら」と唯一、人間的な関心を寄せたのが美術教師の二木良平だった。穏やかな人気教師で通っていたが、それは表の顔。彼が自分以上に危険な人間であると確信する広一は、二木に近づき、脅し、とんでもない取引をもちかける――。2019年ポプラ社小説新人賞受賞作。
  • ゲーム実況者AKILA
    3.9
    1巻737円 (税込)
    学校では友達がおらず孤独な周助は、底辺ゲーム実況者・AKILAとして活動している。 視聴者はほぼゼロ。そんなあるとき、SNS上で初めて見つけた自身のファンアート。その投稿主は【チトセ】というアカウントだった。彼女に長くAKILAファンで居てもらいたい一心から、周助はある“卑怯な嘘”をついて彼女に近づく――。二人の関係は変容し、一度はすれ違っていくが、数年後のとある配信企画で歪な再会を果たし…。(『ファン・アート』)“覗(のぞ)き見“から始まる、青年二人の最悪な邂逅の物語。(『ヲチ』)二つの心ヒリつく青春小説
  • Nの逸脱
    3.4
    1巻1,760円 (税込)
    【2025年第173回直木賞候補作!!】 爬虫類のペットショップでアルバイトをする金本篤は、売れ残ったフトアゴヒゲトカゲが処分されそうになるのを見て、店長に譲ってくれと頼む。だが、提示された金額はあまりに高額で、「ある男」を強請って金を得ようと一計を案じるが……。自ら仕掛けた罠が思いがけぬ結末を呼び込む「場違いな客」など、町の「隣人」たちが日常の奈落で繰りひろげる3つの物語。
  • 私を変えた真夜中の嘘
    -
    1巻737円 (税込)
    不眠症の月世と、“ある事情”で地元に戻ってきたかつての幼馴染の弓弦。(『月よ星よ、眠れぬ君よ』春田モカ)、“昼夜逆転症“になった栞と、同じ症状の人が夜を過ごす”真夜中ルーム“にいた同級生の旭。(『僕たちが朝を迎えるために』川奈あさ)、ビジネス陽キャの菜月と、クラスの人気者・颯馬。(『なごやかに息をする』雨)、人気のない底辺ゲーム実況者の周助と、彼がSNS上で初めて見つけた自分のファン・チトセ。(『ファン・アート』夏木志朋)、真夜中、嘘から始まるふたりの青春。本音でぶつかり合うラストに涙する!心救われる一冊。

ユーザーレビュー

  • 二木先生

    Posted by ブクログ

    どこから手をつけて感想を書こうか、と悩む。はじめは田井中にぎゃふんと言わせる流れを期待。ほんと嫌なやつ。話が進むにつれて、田井中に感情移入したわけではないが、やはり吉田にぎゃふんと言わせる流れを期待。結果どれも不発。吉田が圧倒的に勝ち組描写だったので残念だったがそれは仕方なし。吉田的にはぎゃふんだったかもしれないが。
    正欲、流浪の月、ときてこれ。流行ってるのかたまたまの巡り合わせか、マイノリティ嗜好の話に最近出会う。共通するのは、当事者の苦しみと周囲の無理解。いずれも「社会に迷惑をかけない」という矜持を持っていることは覚えておきたい。マジョリティの方がよっぽど社会に迷惑かけている。異質だから大

    0
    2026年06月18日
  • Nの逸脱

    Posted by ブクログ

    どの話も日常に潜む非日常が自然に、そして不気味に描かれていて、ハラハラしながら読めた。
    3話目の「占師B」は非日常感が強まるものの、前2話の不気味さよりもコミカルな面白さが勝っており、本全体のバランスをうまく中和しているように感じた。
    作者の別の作品も、ぜひ手に取ってみたい。

    0
    2026年06月17日
  • 二木先生

    Posted by ブクログ

    めっちゃ良い!
    最後の3.4ページで泣く。途中は⭐︎4かなと思ってたが読み終えてから⭐︎5に変えた。
    本の厚さはあるけど約360ページだからあっとま(てかポプラさん、もう少し紙を薄くしてほしいです。指切りました。。)
    あっとまな程、先が気になる話。というか構成とかのスキルか?AとB、二と一、第三の案、本音と建前、外面と素、一号二号、アルファベットが1文字抜けた、などなど。
    また読み返したい、紙がもう少し薄ければ。。(笑、内容もヒリヒリ、物理的にもヒリヒリ)
    あ、あと、勘て、記憶と記憶のマッチングだと思う。
    あ、と、そんな達観してる高校生いるかな、とは思うけど、
    とにかく期待以上だった。夏木さん

    0
    2026年06月13日
  • 二木先生

    Posted by ブクログ

    あなたは普通の人?それとも普通の皮を被った変人?
    普通の人、感性の違いなど今を生きづらく感じる人が多い現代に必要なことがこの本にある気がします。
個性を大事に多様性を重視と言いながら、周りと違う部分があると壁を作られたり、避けられたり生きづらい空気の中、こんな生き方も1つの方法だと思います。

    0
    2026年05月26日
  • 二木先生

    Posted by ブクログ

    具体的にどこが凄いか表せない。
    でもすごく刺さった。
    二木先生と田井中の絡み方が面白い、ストーリーも一見普通そうだが面白かった。
    文章から情景がすいすい思い浮かんで読んでいて楽しかった。

    0
    2026年05月09日

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