配信予定・最新刊

作品一覧

  • 内澤旬子の島へんろの記

    内澤旬子の島へんろの記

    小説・文芸

    3.7
    1巻1,540円 (税込)
    般若心経を唱え、迷って、歩いて、また迷って――。四国八十八ヶ所だけでなく、香川県最大の島である小豆島の中に八十八ヶ所の霊場があることはあまり知られていない。海あり山ありの風光明媚な遍路道、祈ることの意味、島民とのふれあいなど、島に移住した人気エッセイストが書き尽くす、結願まで約2年の迷走巡礼記!
  • 飼い喰い 三匹の豚とわたし

    飼い喰い 三匹の豚とわたし

    小説・文芸

    4.5
    1巻880円 (税込)
    「記憶していた以上に凄い本だった。これは奇書中の奇書と言っていい」 解説の高野秀行氏も驚嘆!  前人未踏の養豚体験ルポルタージュ。 ロングセラーの名著『世界屠畜紀行』の著者による、もう一つの屠畜ルポの傑作。 生きものが肉になるまで、その全過程! 世界各地の屠畜現場を取材していく中で抱いた、どうしても「肉になる前」が知りたいという欲望。 養豚が盛んな千葉県旭市にひとりで家を借り、豚小屋を作り、品種の違う三匹の子豚を貰い名付け、約半年かけて育て上げ、屠畜し、食べる。 「畜産の基本は、動物をかわいがって育て、殺して食べる。これに尽きる」。 三匹との愛と葛藤と労働の日々に加え、現代の大規模畜産での豚の受精、出産から食卓にあがるまでの流れも併せて踏み込み、描いた前代未聞の養豚体験ルポルタージュ!  ※本書は2012年に岩波書店から出た単行本を加筆修正し、文庫化したものです。 【目次】 はじめに なぜ私は自ら豚を飼い、屠畜し、食べるに至ったか 見切り発車 三種の豚 システム化された交配・人工授精 分娩の現場で いざ廃墟の住人に 豚舎建設 お迎え前夜 そして豚がやって来た 日々是養豚 脱 走 餌の話 豚の呪い 豚と疾病 増量と逡巡と やっぱり、おまえを、喰べよう。 屠畜場へ 何もかもがバラバラに 畜産は儲かるのか 三頭の味 震災が あとがき 文庫版あとがき 解説 高野秀行
  • 小豆島移住12年。動物たちと還暦迎えます。
    NEW

    小豆島移住12年。動物たちと還暦迎えます。

    小説・文芸

    -
    1巻1,980円 (税込)
    動物を飼育しながらの稀有な移住生活の記録。 香川県の小豆島に単身移住して12年、ヤギをはじめとする多種多様な動物たちの面倒を見ながら暮らしているイラストルポライター・内澤旬子氏。その稀有な日常をイラストと文章で綴る連載コラムを書籍化。罠にかかったウリ坊・ゴン子、すったもんだあった上で飼うことになった野良猫・寅雄、死の淵から甦った鶏・ピヨ美との稀有な日常が垣間見れる。内澤氏と交流のある小豆島移住者の座談会も収録。移住を考えている人にも興味深く読んでいただける一冊です。 ※※この作品にはカラーが含まれます。
  • ストーカーとの七〇〇日戦争

    ストーカーとの七〇〇日戦争

    小説・文芸

    4.1
    1巻1,001円 (税込)
    ネットで知り合った男性との交際から8カ月。ありふれた別れ話から、恋人は突然ストーカーに豹変した―― 執拗なメール、ネットでの誹謗中傷……「週刊文春」連載時に大反響を呼んだ、戦慄のリアルドキュメント。誰にでも起こり得る、SNS時代特有のストーカー犯罪の実体験がここに。 【ストーカー規制法が定める「つきまとい等」の行為】 ・あなたを尾行し、つきまとう。 ・あなたの行動先(通勤途中、外出先等)で待ち伏せする。 ・面会や交際、復縁等義務のないことをあなたに求める。 ・あなたが拒否しているにもかかわらず、携帯電話や会社、自宅に何度も電話をかけてくる…etc 別れ話がこじれて元恋人が「ストーカー化」した分かれ道とは ストーカー被害にあったらまずどこに相談に行けばいいのか まだ傷害事件にはなっていない場合、警察はどこまで動いてくれるのか 警察に被害届を出したらその後どういうプロセスを踏むのか 示談交渉に持ち込まれたさいの様々な落とし穴 ネットでの誹謗中傷の書き込みは消せるのか 加害者の起訴・逮捕後に被害者がしなければならないこと ストーカー行為は医学的な治療でやめさせることができるのか? ストーカー対策の海外での先進的な実例 知らないことだらけのストーカー被害の全容と問題の本質が理解できる、かつてない異色のノンフィクション。 ※この電子書籍は2019年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR

    世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR

    小説・文芸

    4.3
    1巻968円 (税込)
    こうして今日も、世界で肉は作られる。 「見てきました、“動物が肉になるまで”」 世にも稀なイラストルポルタージュ!! 「食べるために動物を殺すことを可哀相と思ったり、屠畜に従事する人を残酷と感じるのは、日本だけなの? 他の国は違うなら、彼らと私たちでは何がどう違うの?」 アメリカ、インド、エジプト、チェコ、モンゴル、バリ、韓国、東京、沖縄。 世界の屠畜現場を徹底取材!! いつも「肉」を食べているのに、なぜか考えない「肉になるまで」の営み。そこはとても面白い世界だった。 「間違いなくオンリーワンの本」佐野眞一氏(解説より) 【目次】 まえがき 第一章 韓国     第二章 バリ島     第三章 エジプト        第四章 イスラム世界     第五章 チェコ     第六章 モンゴル     第七章 韓国の犬肉     第八章 豚の屠畜 東京・芝浦屠場     第九章 沖縄     第十章 豚の内臓・頭 東京・芝浦屠場     第一一章 革鞣し 東京・墨田     第一二章 動物の立場から     第一三章 牛の屠畜 東京・芝浦屠場     第一四章 牛の内臓・頭 東京・芝浦屠場     第一五章 インド     第一六章 アメリカ    終章 屠畜紀行その後 あとがき 文庫版あとがき 主要参考文献一覧 解説 佐野眞一
  • 私はヤギになりたい ヤギ飼い十二カ月

    私はヤギになりたい ヤギ飼い十二カ月

    ビジネス・実用

    3.9
    1巻1,980円 (税込)
    春になれば、柔らかく美味しそうな草の芽吹きに熱視線を送り、夏は、酷暑と虫と格闘しながら、茂り過ぎた草の海を刈りまわり、秋には、ヤギたちの大発情祭りを横目に冬に向けて干し草を作り、冬は、チェーンソーで常緑樹の剪定枝を伐り集めつつ、ヤギと春を待つ――。 旬を外して草をもっていくと「なぜこんな季節外れなものを?」と呆れられ、一度地面に落ちた草は「それ床に落ちたものでしょ?」とそっぽを向かれる。 草の山の間を頭突きをかまし合いながら食べ歩く騒然! 頭突き食事会のようす。 病気、発情、ヤギ同士の関係性にも気を配り…。 マイペースなヤギたちとの幸福な日々を綴る、前代未聞のイラストルポ! 「ヤギたちの世話をしているおかげで、私は多くの名もなき草と出会い、若芽を出してから枯れしぼみ次の草の間に沈んでゆくまでを見届けてきた。雑草とひとからげに呼ばれ、人間からは嫌われ刈り捨てられるはずの草たちを、あんなに美味しそうに食べ、楽しく生きる糧としてしまうなんて、本当に素晴らしい動物だ。」(本文より) ■内容 四月/卯月嬉しや待望のご馳走を刈りとる 五月/皐月あおめき浮かれて噛め呑め若葉は甘露 六月/緑深まり葉も茎も大きく硬く虫育ち駆け抜ける水無月梅雨は干草 七月/豪雨にも耐えて文月カヨパレスからむし刈り取りかたつむり転々 八月/繁る葉の月酷暑でもヤギの食欲衰えず掴み引く蔓 九月/長月ながく酷暑終わらず夏枯れのあと芽吹き花咲きまるで春 十月/天高くヤギ盛る秋酔えば雌雄人獣神無く月仰ぐ 十一月/山眺め色づき落ちゆく葉に焦り霜降る日まで刈り回れ 十二月/食べ尽くせ小春の草々霜降るまでの美味や愛おし 一月/霜枯れて草がなくても大丈夫山の照葉があると山羊啼く 二月/青葉恋しやうづきのヤギ飼い山駆け巡り集める照葉 三月/モリモリと萌え出る美味や草伸びて枯らす無粋も湧く 付章/目を凝らし耳を澄ませる十六夜照る月笑むヤギ潜むイノシシ ■著者について 内澤 旬子(うちざわ・じゅんこ) 1967年、神奈川県生まれ。 文筆家、イラストレーター、精肉処理販売業。 『身体のいいなり』で第27回講談社エッセイ賞受賞。 著書に『世界屠畜紀行』『飼い喰い 三匹の豚とわたし』(角川文庫)、『ストーカーとの七〇〇日戦争』(文春文庫)、『内澤旬子の島へんろの記』(光文社)、『カヨと私』(本の雑誌社)など多数。 2014年に小豆島に移住し、現在は、ヤギのカヨ、茶太郎、銀角、玉太郎とイノシシのゴン子、ネコの寅雄とともに暮らす。

ユーザーレビュー

  • 世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR

    Posted by ブクログ

    素晴らしい読書体験だった。
    読み終わったあとに食べたカレーの豚肉が本当に本当に美味しくてたまらなかった。
    この事を忘れないと思う。
    部落への関心も湧いた。
    (羅臼の件をきっかけに「羆嵐(吉田昭)」を読み、羆の肉を村民で食べるシーンに感動し、動物を食べるとはどういうことかを知りたくなり出会った著書。併せて「飼い食い」も買ったので早く読みたい!)

    0
    2025年08月27日
  • 飼い喰い 三匹の豚とわたし

    Posted by ブクログ

    豚を自分で育てて自分で食べる。思いついてもできない。衝撃的な奇書中の奇書。こういうノンフィクションが読みたかったんだ

    0
    2025年05月29日
  • 世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR

    Posted by ブクログ

    直視できるだろうか…直視できても、臭いに耐えられるだろうか。
    動物を捌く人々とその現場。旧約聖書の「羊を屠る」といった記述など、自分たちが生きていくには自分たちで動物に手を下さなきゃいけないって、頭では分かっていた。いや、分かっているつもりだった。

    顔面蒼白な私とは対称的に、取材とスケッチに積極的な内澤氏が、ミステリーハンターに見えてくる…。(題して、「世界とちく発見!」!?)
    内澤氏は不思議がっていたが、我々日本人がショックを受けるのは、ある程度仕方がないと私は思う。だって、幼い頃から屠畜の現場に接する機会がない…というか、限りなく狭められているから。

    「屠畜屠畜…」と書いたが、これはいわゆる「屠殺」で、食肉や皮革にするために動物を「潰す」ことを指す。(ちなみに本書ではこの「潰す」という言葉が度々使用され、命をいただくには、まずその行為から入らなければいけないのだと、都度思い知らされた)
    著者が「殺す」というネガティブなイメージを好まなかったことと、ただ殺しただけでは肉にならないことを強調したいという想いから、本書では「屠畜」と記されている。(確かに肉になるまでの工程が、気が遠くなるほど長かった…)

    試しに周囲に「屠畜の本を読んでいる」と伝えたところ、始めは皆ピンと来ていなかった。そこで「屠殺」と言い換えると、揃って顔をしかめるという事態に…。
    初版刊行からおよそ15年も経っているのに、屠畜に対する一般的なイメージは何も変わっていないのかと痛感させられた。

    「言い古されたことだけど、問いたい。この人たちは肉を食べてるんだよなあ。屠畜を『穢らわしい』と思っていて、どうして肉を食べることができるんだろう」(P 235)

    タイトル通り、世界各地(日本だと、沖縄や東京は芝浦の屠畜場)の屠畜現場での見学内容を一冊にまとめており、現地での模様は著者がスケッチで記録されている。
    日本では未だに食肉や皮革を生業とする人々への差別意識が残っている点から、著者は職業差別がないか各地で聞き込みをされていた。屠畜という行為に眉をしかめる人はいたものの、日本ほどの根強い差別は見受けられなかった。

    屠畜や解体のくだりは正直私もビビっていたけど、自ら自給自足の生活を選ばない限り、そうした仕事は別の誰かが担うことになる。でもそれは決して穢らわしくなんかない、尊い仕事ではないかと感じるようになった。
    それに、命をいただくことは「潰す」ことの一点張りではないし、飼育側も動物たちを一方的に支配しているわけではない。

    「けれど私は、確実な意思の疎通ができない動物に対して、人間が、かわいそうだとかストレスだとか解釈することじたいが『奢っている』と思う」(P 126)

    屠畜のことを知って、肉を口にしなくなる人もいる。でも私は、そして本書を読んだ大方の日本人は、これからも肉を食べ続けるだろう。
    工程がショックなのはまだ否めない。とはいえ、肉の生産に関わる人々や、食肉化・皮革化されていく動物たちを無視しながら肉食を続けるなど、我々に許されるわけがない。

    0
    2025年04月13日
  • 飼い喰い 三匹の豚とわたし

    Posted by ブクログ

    豚を飼って、最後に食べる
    いのちの大切さを学ぶだとか、そんなことではなくて…
    とにかく読んでみて!
    と人に勧めたくなる。

    0
    2025年04月12日
  • 世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR

    Posted by ブクログ

     まだ一月だが、二〇二五年に読んだスゴイ本番付に私はきっとこの本を入れるだろう……!と興奮冷めやらぬ思いである。日本語が読めて、お肉をふつうに食べて暮らしている人は、もう、絶対一度は読むべきです!、とスーパーの前で本書を百冊くらい配りたいくらいの気持ちだが、そんな鼻息荒い人の話は聞きたくないなというもう一人の冷静な自分もいるので、まずは本の感想を落ち着いて書いてみるんである。

    ▼もとは解放出版社『部落解放』の連載である。単行本としての刊行は二〇〇七年。日本における、屠畜業や皮革業と差別との関係についての疑問が、本書のベースにある。私にとっては、上原善広『日本の路地を旅する』を読んだ時に抱いた感想と通じるところがあった。

    ▼諸外国では、職業に対する差別意識は必ずしも当たり前ではないようだ。が、一方でよくあるのが、「この動物を殺して食べるのはかわいそう(例:牛はいいが犬はダメとか)」「動物を殺して食べるにしても、こういう殺し方は残虐である(例:大規模屠畜はダメとか)」といった主張。さらによくわからないのは「とにかく動物を殺すのは悪い」、言っている本人がベジタリアンならまだしもそうとは限らない。もちろん人間のいうことに矛盾はつきものであるが、それにしても納得いかないんだよなあ、というのが本書の立場。

    ▼こうした差別や批判について、内澤さんもいろいろ思うところを書いたりインタビューしたりしているし、私もたくさん考えさせられた。が、この本のスゴイところは、言説や思索やイデオロギーにカッカして浮き上がりそうになる脳みそをふん掴まえて地面にとどめてくれるだけの濃さと重さを持った、取材報告そのもの。バリ島やエジプトやモンゴルなど世界の屠畜現場ももちろん興味深いが、何より東京品川の芝浦屠場のルポルタージュが圧巻。これが我が国のお肉(の一部)ができるまで(の工程の一部)なのか……と思っているところに今度はアメリカ屠畜場の取材記録。私はモンゴルの草原で屠られた羊肉を食べる機会は一生ないかもしれないが、スーパーで「国産」と「アメリカ産」のお肉を見比べてうーんと悩んでどっちかを選ぶことはしょっちゅうある。遠い国の旅の本だったのが、一気に自分事である。

    ▼終章「屠畜紀行、その後」もスゴイ。内澤さん、バリ島で宣言した「いつか自分でも動物をつぶす」を東京で実行するんであるが、その実感のこもった体験記を読んでいると、本当にしみじみと胸に迫るものがあった。文庫版(二〇一一年刊行)あとがきでは、その後の内澤さんの屠畜関連の活動として豚を飼ったなどと書かれているし、というか二〇二〇年刊行の『着せる女』では「小豆島でヤギを飼って暮らしている」という話だったし、二十年弱遅れではあるが内澤さんのやること書くもの気になりすぎるので、追っていきたい。出版業界のおじさんたちにスーツ買わせる(語弊あり)力もスゴかったけど、こんなスゴイ人ならあれくらい何さという気がしてきた。

    ▼個人的、関連(連想)図書
    ・柞刈湯葉『まず牛を球とします。』
    →ストレートに、SFが食肉問題をどう解決してくるか。
    ・ビアトリクス・ポター『こぶたのロビンソンのおはなし』
    →本書で内澤さんが悩んでいた、動物を擬人化して感情移入する気持ちと、その動物を美味しく食べたい気持ちとの矛盾を、いとも軽く飛び越える。……いや、ただただそのままぶつけている?
    ・夏目漱石『私の個人主義』の中の「道楽と職業」。社会が高度になって分業が進むと人間は不完全になる、という話だった記憶。

    0
    2025年01月27日

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