鈴森琴の作品一覧
「鈴森琴」の「忘却城」「騎士団長アルスルと翼の王」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「鈴森琴」の「忘却城」「騎士団長アルスルと翼の王」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
第1作目で狩った「走訃王」から作られた大剣「走る王」の力はアルスルを助けるだけでなく、その独りよがりとも言える強い愛情を向けることでアルスルへの呪いともなります。
最初は周囲から認めてもらいたい、愛情を注いでもらいたいと悩んでいた少女が、自分の力で人生を切り拓く経験を重ね、いろいろな人と出会い、「見返りをもとめずに愛情を注ぐこと」を覚えたことで、結果として周囲から愛されるようになってゆく姿は何度でも読み返したくなりますし、応援したくなります。
走訃王との関わり方を見てもアルスルの成長が感じられますし、伴侶であるルカや主君と仰ぐヴィクトリアとの関係性も素敵です。
三体目の六災の王・地動王とい
Posted by ブクログ
前作で、自らの力で名誉を勝ち取ったアルスルですが、護衛として傍らに置き信頼を寄せるルカとの関係性に悩まされることになります。
アルスルはルカを信頼し好意を寄せているものの、元皇女であるアルスルと異なりルカは被差別民の生まれ。親しくする姿を見せるだけでアルスルの評判も下がることになります。ルカはそれを気にしてアルスルから距離を取り、その様子を見たアルスルはルカに避けられていると感じて…と恋愛物語の定番ともいえるすれ違いですが、著者が「愛」の根底にある醜い感情(嫉妬とか独占欲とか)にもしっかりと焦点を当てているので、戦いの場面以上に読みごたえがあります。
「あとがき」にありましたが、「六災」とよ
Posted by ブクログ
やや大人向けのハイ・ファンタジー作品です。
父親からも母親からも愛されてこなかった主人公・アルスル。
彼女は父親殺しの汚名を着せられ、一族の出身地へと送られます。そこで出会ったのは、大木に串刺しにされた白豹の「人外」でした。
人間をはるかに超える「力」を有する「人外」と共存している世界を舞台に、まっすぐに、ひたむきに生きているアルスルの姿には美しさがあります。
一見すると無口で自分の考えがないように思える彼女の言動は、じっくりと周囲を観察して考えを深めていることの裏返しでもあります。
アルスルは愛ゆえに狂気に堕ち、人を襲い続ける「走訃王」との戦いを宿命づけられますが、悲嘆せずに自分がなす