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人間を滅ぼすほど危険な人外、六災の王討伐をかかげる鍵の騎士団。その評判を聞きつけたのは、六災の王自身――地動王だった。眷属のドブネズミ人外を遣わした王は、騎士団長アルスルが王の病を癒すことができたなら、かつて地下域(ヘル)の城郭都市エンブラから奪った花の大図書館を与えるという。大図書館をとり戻すため、南域(サウス)にむかった騎士団一行。自らの大剣に翻弄されるアルスルをまち受けていたのは、巨大な長城オーロラ・ウォール。そして人狼と恐れられるアスク公爵だった。変わり者の少女アルスルの戦いと成長を描く、好評シリーズ第三弾。
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Posted by ブクログ
第1作目で狩った「走訃王」から作られた大剣「走る王」の力はアルスルを助けるだけでなく、その独りよがりとも言える強い愛情を向けることでアルスルへの呪いともなります。
最初は周囲から認めてもらいたい、愛情を注いでもらいたいと悩んでいた少女が、自分の力で人生を切り拓く経験を重ね、いろいろな人と出会い、「見返りをもとめずに愛情を注ぐこと」を覚えたことで、結果として周囲から愛されるようになってゆく姿は何度でも読み返したくなりますし、応援したくなります。
走訃王との関わり方を見てもアルスルの成長が感じられますし、伴侶であるルカや主君と仰ぐヴィクトリアとの関係性も素敵です。
三体目の六災の王・地動王というドブネズミ人外との戦いは、四次元空間をも舞台としたことでこれまでの作品の中で最も「異世界」感の強い展開になりました。想像しきれないような幻想的な空間は、まるで宮沢賢治の小説作品のようで、読みながらちょっと迷子になる部分もありましたが、ルカやリサシーブからの愛情や信頼、新たに仲間となって共に戦うウォルフ・シェパァド公爵の協力が心強く、手を止めずに読み進めることができました。
ザ・大団円、ともいえるエンディングではありますが、まだ六災の王のうち、月雷王と氷山王が登場していません(番狼王は、ウォルフとの関りで登場した、ともいえる?)ので、もう少し、アルスルがこの世界で活躍する姿を読んでみたいと思います。
続刊の情報はありませんが、心待ちにしています。
Posted by ブクログ
待ってました、六災の王シリーズ、3冊目。
今回もモフモフたちがたくさん出てきます。
ねずみの三大臣、妙に憎めず愛らしいんですが。
愛らしいといえば白猫版リサシーブも、キャラメリゼもコヒバも、グンヒルダスも、なんならご主人様ラブのフェンリルも可愛い。モフモフ天国でした。
今回のお話もなかなか凄まじいし(地動王の内部は四次元……四次元??位相幾何学??エイリークすごい、何言ってるかわからん)、ウォルフも最初かなりヒドイし、走る王は暴れるし、アルスルも大変な目にあいますが、ルカの歌が呼び戻す、というのがステキでした。この色男め。
とにもかくにも、楽しく読ませていただきました。
まだ出てきていない六災の王たちがいますので、次巻……でますよね……?
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小説・文芸
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