作品一覧

  • 事実を集めて「嘘」を書く
    5.0
    スポーツライティングの名手が贈る スポーツを「書く・観る・伝えたい」人のための教科書 ラグビーを中心に新聞、雑誌に寄稿し、スポーツライティングの第一人者として活躍する名手が初めて明かす「うまい文章」を書くためのレッスン。 人の心を打つ文章とは何なのか? 誰もが手軽に書いたものを発信できるようになったからこそ、文章の巧拙が問われるようになっています。本書は著者自身が実践を通して身につけた技術や国内外の名文から学べる文章論をわかりやすく伝えていきます。 「原稿に『普遍』を忍ばせると多くの人に読まれる」「使わない言葉を決めるだけで文章は美しくなる」「仮説を立てるからこそ良い質問ができる」「徹底して削るべき文章の『仮想敵』」「場面に語らせると原稿が立体的になる」 業界の内外に多くのファンをもつスポーツライターの巨人が重い腰を上げて語り尽くした、「書く」ことの真髄。観る・伝えたい人にとっても気づきの多い教科書となっています。 スポーツを真剣に見つめれば本物の教養が身につく!

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  • ラグビーって、いいもんだね。 2015-2019ラグビーW杯日本大会
    4.7
    「ラグビー、人生の学校」。かつてフランスの協会の標語のひとつであったらしい。校則でなく連帯で営まれる学校。(「ラグビーであること」より)――『闘争の倫理』、「レフリー寺子屋」、さらにはいつもの酒場の片隅で。そして4年に一度の「記憶の祭典」ワールドカップで。2015年の南アフリカ戦勝利から2019年W杯ベスト8の快挙まで、その間にも営まれた一人ひとりの物語を見つめ、つづった67篇。なぜラグビーをするのか、なぜラグビーを観るのか、なぜ魅了されるのか……ヒントがここにあります。 「つくづく、読者の心を動かすのは、数字の羅列や、こじつけの「意味」ではない。ひとりひとりの物語なのだ。2019年9月25日。ウルグアイ、フィジーを破る。快晴の空と同じ色のジャージィが小躍りする。そのとき見えない電話ボックスは確かに見えた。」――「ラグビーって、いいもんだね」より。 書き下ろし【終章】ラグビーって、いいもんだね。を収録。

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  • 知と熱 ラグビー日本代表を創造した男・大西鐵之祐
    4.8
    世界に真剣勝負を挑んだ「最初の男」は、寄せ集めの代表チームを、いかにして闘争集団「ジャパン」へと変革したのか――。戦場から生還後、母校・早大のラグビー復興と教育に精力を注ぎ、日本代表監督としてオールブラックス・ジュニアを撃破。ラグビーの母国・イングランドに初めて臨んだ代表戦では3対6の大接戦を演じた、戦後ラグビー界伝説の指導者・大西鐵之祐。闘争のただなかから反戦思想を唱え続けた男の79年の生涯を描いた傑作。第12回「ミズノスポーツライター賞」受賞作。カバーデザイン/Kotaro Ishibashi。解説/釜谷一平

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  • 序列を超えて。 ラグビーワールドカップ全史 1987-2015
    4.0
    決勝戦前、オールブラックスのロッカールームの様子を記録したスクープ報道(「1987年のロッカールーム」)。観客がよく飲む。これもラグビー文化なのだ(「飲んで肩抱き合って」)。あと101回は書くぞ。ジャパンが南アフリカをやっつけた(「序列を超えて。」)。1987年から8大会すべてを現地取材。世界のラグビーの潮流、ジャパンの変遷、開催国の文化・人間・ビールを通して書き綴られた、人類に不可欠な営みの祭典。その魅力を一冊に凝縮。24年間勝利のなかったジャパンはなぜ強くなったのか?その軌跡の記録はまさに白眉。本書はナンバー、ラグビーマガジン、スポニチ、東京・中日新聞などに掲載された記事に加筆・修正して新たに編集した文庫オリジナル作品です。書き下ろし【終章】「紙ナプキンの字はかすれた。」を収録。

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  • 北風 小説 早稲田大学ラグビー部
    3.7
    1巻770円 (税込)
    早稲田大学ラグビー蹴球部、創部100周年。本書は、まさに早稲田ラグビー部の本流を当時の匂いまで再現している。──清宮克幸氏。「ひとつしかできねぇ」不器用だが常に全力、そんな福島のツッパリ少年、草野点は高校でラグビーと出会う。上京し早稲田大学に入学した彼は、日本一を目標に掲げる伝統のクラブの一員となった。「グラウンドを一秒でも歩くな」それが早稲田。技術、体力、精神力。目指すべき高みは遠い。凄絶な練習の描写に、OBからレギュラー、補欠にも貫かれる早稲田ラグビーの本流が宿る。武骨な青春小説。

ユーザーレビュー

  • ラグビーって、いいもんだね。 2015-2019ラグビーW杯日本大会

    Posted by ブクログ

    「ラグビーのワールドカップは『記憶の祭典』である」
    この一文が心に深く刺さりました。
    観戦した試合の経過や結果よりも、スタジアムで感じた興奮や感動、それと少しばかりの後悔が鮮明に記憶に残っています。
    雨の横浜でフラワー・オブ・スコットランドとアイルランズ・コールの大合唱に参加でき、なぜか胸に込み上げるものを感じたこと。
    釜石の真っ青な空にブルーインパルスが残したまっすぐな白い線。そしてスタンドで見かけたあの人は確かにスコット・ファーディーだったのに、声をかける勇気がなかったこと…。
    ラグビーワールドカップ2019はまさに私だけの「記憶の祭典」なのです。

    この本のフィジーvsウルグアイの章を読

    0
    2025年11月15日
  • 事実を集めて「嘘」を書く

    Posted by ブクログ

     藤島大の文体の特質を解き明かす何よりの教科書。マネしたいけど出来ないのが、名文家の文章。最高の文章読本。

    0
    2025年09月03日
  • 序列を超えて。 ラグビーワールドカップ全史 1987-2015

    Posted by ブクログ

    1987年の第1回から、既に10年の出来事になってしまった2015年、日本代表が南アフリカを破り、それまで1勝2分けの成績が一度の大会で3勝をあげた第8回イングランド大会の情景が思い浮かぶ。著者の言葉の紡ぎ方ぎ年を重ねると共に味わいが深まる。

    0
    2025年01月31日
  • 知と熱 ラグビー日本代表を創造した男・大西鐵之祐

    Posted by ブクログ

    (2016/12/31)
    2015年にエディジャパンが成し遂げたワールドカップでの活躍の大本となっている理論は、
    実はそれより数十年前に大西鐵之祐が構築していた、ということがわかる。
    海外の理論をそのまま取り入れても、体格の劣る日本人が海外勢に勝てるわけがない。
    日本は日本の特性である勤勉性や重心の低さを活かして、敵に勝つ方法を考えよ、
    エディのいうジャパンウエイを、大西はとっくに実行していた。

    それが1971年のジャパンの伝説のイングランドとの死闘であり、
    1968年のオールブラックスジュニアへの勝利だった。
    かつて日本は世界に通用していたのだ。

    もう一人、世界に通用した監督は1989年

    0
    2024年06月11日
  • 知と熱 ラグビー日本代表を創造した男・大西鐵之祐

    Posted by ブクログ

    「幸せでした。早稲田のキャプテンやって優勝た時は幸せすぎて死んでもいいと思った」
    柯子彰

    文中にある言葉です。
    この瞬間、自分は世界で一番幸せだと思えたらこんな素晴らしいことはありませんね。

    好きな箇所
    早稲田大学スポーツ社会学の教授でもあった大西鐡之祐の講義の1場面
    『今日文学部のスロープを上がってくるとき、授業を終えて坂を下りてくる女子学生に声をかけたやつはおるか?』
    ざわつく教室。
    『そこで、ええ娘やなあ、思うたら声をかけるんや。それで、お茶でも飲んで、語り合って。もう、みんなの年齢なら、はっと、いいなあ思ったら決まりだ。それをする人間と、しない人間では、全然、人生が違うんだ』

    0
    2024年03月27日

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