あらすじ
決勝戦前、オールブラックスのロッカールームの様子を記録したスクープ報道(「1987年のロッカールーム」)。観客がよく飲む。これもラグビー文化なのだ(「飲んで肩抱き合って」)。あと101回は書くぞ。ジャパンが南アフリカをやっつけた(「序列を超えて。」)。1987年から8大会すべてを現地取材。世界のラグビーの潮流、ジャパンの変遷、開催国の文化・人間・ビールを通して書き綴られた、人類に不可欠な営みの祭典。その魅力を一冊に凝縮。24年間勝利のなかったジャパンはなぜ強くなったのか?その軌跡の記録はまさに白眉。本書はナンバー、ラグビーマガジン、スポニチ、東京・中日新聞などに掲載された記事に加筆・修正して新たに編集した文庫オリジナル作品です。書き下ろし【終章】「紙ナプキンの字はかすれた。」を収録。
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Posted by ブクログ
1987年の第1回から、既に10年の出来事になってしまった2015年、日本代表が南アフリカを破り、それまで1勝2分けの成績が一度の大会で3勝をあげた第8回イングランド大会の情景が思い浮かぶ。著者の言葉の紡ぎ方ぎ年を重ねると共に味わいが深まる。
Posted by ブクログ
歴史を辿っているかのような感覚になる。
熱くて厳しく優しい。
そして何よりも、「ラグビー」にフェアな立ち位置で見つめられた文章。
記事やコラムを時系列でまとめた一冊で、別々の時間に書かれたものとは思えない一貫した想いを感じることが出来る。
新聞記事など即時性の高いものもあるだけに臨場感があって迫力がある。
シンプルというより愚直。
虚飾が無いからこそ、熱さが伝わってくる。
スポーツへの愛ってこういうことだと思う。
ワールドカップ開幕前から1週目にかけて読んでいただけに気持ちがシンクロして全部のワールドカップを体感しているみたいだった。
帯、最高。
「28年間の醍醐味をこの一冊に凝縮」って言葉がすべて語ってる。
Posted by ブクログ
いよいよ始まるな。ワールドカップ。楽しみ。第1回W杯見たな。懐かしい。結構記憶が薄れてるし、あまり覚えていない大会もあるな。今大会が深く記憶に残るものになると良いな。頑張れジャパン
Posted by ブクログ
著者がスポーツ記者として過去に書き連ねた文章を、ラグビーW杯という形でまとめた本。
最後の2014年大会は、熱量も伝わって読んでて熱くなった。
ただし、それ以外の大会、特に初期の大会だと、著者の力量の問題なのか、あるいはスポーツ雑誌特有の言い回しが自分の肌に合わないのか、何とも読みづらかった。
単に歴史を知るのであれば、ちゃんと推敲された文章の方が良い。
おそらく、当時の熱量を伝えるには、そのとき書いた文章が良い、という判断で出版された本なんだろうけども。
とはいえ、今までラグビーにほぼ興味がなく、しかし、せっかくの2019年日本開催ならば、すぐに観に行ける環境なのだから観てみよう!と考えてチケット買ったニワカラグビーファンとしては、過去のW杯の歴史や経緯が感じられて良かった。
さて、来週からW杯開催だ!!