作品一覧

  • 藤原摂関家の誕生 皇位継承と貴族社会
    3.0
    1巻1,012円 (税込)
    死の床に就いた桓武天皇.安定した皇位継承を願う彼の“遺言”は,歴史を大きく動かした.ポスト桓武の時代,血なまぐさい事件が起こるなか,藤原北家は幸運を引きつけ,類い稀な才覚と政治的嗅覚を持つ者たちが,天皇家との関係を深めてゆく.藤原道長「望月の歌」をさかのぼること一五〇年,藤原摂関家はこうして生まれた.

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  • 聖武天皇―「天平の皇帝」とその時代―
    5.0
    1巻1,430円 (税込)
    強烈な個性と高い政治力を発揮し、東大寺の大仏造立をはじめとする数々の事業を推進した聖武天皇。「天平の皇帝」たらんとしたその生き様と治世を鮮やかに描き、「ひ弱」「優柔不断」といった旧来の聖武天皇像に見直しを迫る。
  • 桓武天皇 決断する君主
    4.0
    1巻1,166円 (税込)
    皇位継承者には成り得なかったにもかかわらず,藤原氏の奇計により即位した桓武天皇.長岡京,平安京への二度の遷都と,蝦夷との戦争を決断し,実弟・早良親王との骨肉の確執を乗り越えた多端な生涯を読み解く.血統に頼らず,政治的パフォーマンスに優れた「造作と軍事の天皇」の新たな実像と,日本古代史の転換点を描く.

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  • 持統天皇 壬申の乱の「真の勝者」
    3.7
    1巻1,100円 (税込)
    後の天智天皇の子として大化改新の年に誕生した少女は、五歳のときに祖父が自害し、心痛の余り母が没するという悲劇を体験する。十三歳で叔父の大海人皇子(後の天武天皇)と結婚。有間皇子の謀反や白村江の戦いの後、二十七歳のとき、古代最大の争乱である壬申の乱を夫と共に起こし、弟・大友皇子に勝利する。その後は中央集権化に邁進し、兄弟継承だった皇位を父子継承に転換させた。古代国家を形作った女帝の実像とは。
  • 光明皇后 平城京にかけた夢と祈り
    3.7
    1巻968円 (税込)
    大宝元年(七〇一)、藤原不比等の子として生まれ、同い年の聖武天皇と同じ邸宅で育った光明子。やがて皇后となり、天武―文武―聖武と続く皇統の維持が最大の使命となる。だが、長屋王の変、相次ぐ遷都、身近な人々の死など、動乱の荒波は彼女にひとときの安らぎも与えることはなかった。「稀代の女傑」か、慈悲深い篤信の女性か。毀誉褒貶半ばする光明皇后の心奥まで光を当て、天平のヒロインの実像にダイナミックに迫る。

ユーザーレビュー

  • 聖武天皇―「天平の皇帝」とその時代―

    Posted by ブクログ

    本書ではこれまで誤解されてきた聖武天皇の知られざる姿を知ることができます。

    「ひ弱な、優柔不断な天皇とのイメージが強く、光明皇后や藤原仲麻呂の傀儡であったという聖武像」

    このようなレッテルが貼られていたという聖武天皇ということですが、ただ、正直申しますと私はそのようなイメージすらなくもっとシンプルに「仏教信仰が篤く、奈良の大仏を建立した天皇」というイメージしかありませんでした。聖武天皇という存在に対し、信仰的な面から考えても政治的な側面をイメージすることがなかったというのが正直なところでした。なので「ひ弱、優柔不断、傀儡」というレッテルも今こうして日本史を学び直して初めて知ったくらいです。

    0
    2024年12月18日
  • 光明皇后 平城京にかけた夢と祈り

    Posted by ブクログ

    聖武天皇の妻である光明皇后の生涯と時代背景を学べるおすすめの参考書です。
    従来の説で語られがちだった政治的野心の強い光明皇后像ははたして本当に正しかったのかということを本書では見ていきます。
    同じく瀧浪貞子氏によって書かれた『聖武天皇』とセットで読めばより相乗効果がある一冊です。

    0
    2024年10月15日
  • 桓武天皇 決断する君主

    初めてこの著書を知りました。

    「長屋王残照記」や「ざんねんな歴史人物 それでも名を残す人々」への投稿レビューで四条天皇の「あまりにも突然すぎてあまりにも幼すぎる崩御」について述べましたが、この際に約2週間に亘って「天皇空位」の状態が続いたのは奈良時代に聖武天皇の皇女の称徳天皇が崩御してから天智天皇の皇孫で志貴皇子の子の光仁天皇が即位するまでに約1ヶ月間に亘って天皇空位の状態が続いて以来の出来事でした。この光仁天皇の即位を転機に天武天皇の血筋が次第に皇位継承から排除されていきますが、この光仁天皇の皇后でしかも聖武天皇の皇女の「井上内親王」と彼女の息子の「他戸親王」がその典型的な例ですね。その結果、光仁天皇の子で天武天皇の血を

    #タメになる #ドキドキハラハラ

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    2024年05月20日
  • 持統天皇 壬申の乱の「真の勝者」

    Posted by ブクログ

     持統天皇の生涯を新たな視点も交えて書かれている。持統天皇は父、中大兄皇子や母方の蘇我氏が持っていた深謀遠慮、機を見るに敏、競争相手に対する容赦ない仕打ちなどを受け継いだ女性である。壬申の乱に勝ち抜き、自らの血筋を皇位に即けるべく、さまざまな策を弄して権力の座を保持し続けてきたのである。譲位制度や、若年即位、不可解な「不改常典」、吉野行幸など理を通すよりは情で突破したという感がある。ただ天智、天武と通う野望の強い女帝であったことが本書を通してうかがえる。
     女性天皇の是非については今日的問題にもなっている。その際によく持ち出されるのは古代の女帝は男系が途切れそうなときの時間稼ぎであり、実権はさ

    0
    2019年12月23日
  • 持統天皇 壬申の乱の「真の勝者」

    Posted by ブクログ

    この本は凄い!
    詳しくて、文章が読みやすい
    知りたい事が全てわかった。
    所々で、「わたくしの見るところ」と言って、私見を述べている。1300〜1400年もの昔、その歴史を解釈し、様々な推定が出来るところに深みがあって面白いなと思った。
    20代の若さで処罰されてしまう有間や大友には、哀しさを感じ、いたたまれない気持ちでいっぱいになった。

    0
    2024年07月31日

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