フランシス・ハーディングの作品一覧
「フランシス・ハーディング」の「嘘の木」「影を呑んだ少女」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
白いヤギと黒いヤギさんの本棚から
危険がいっぱいの森に侵食されつつある世界の片隅で暮らす少女フェザーの冒険の物語
『千の目が光る森』とはなんのメタファーなのか
その答えを自分なりに見つけることが、この物語を読み解く鍵なのですよきっと
なになに?そんな当たり前のこと言うなって?
大馬鹿者!
当たり前のことが大事なんだよ!
というわけで自分なりに考えてみた
間違っていてもいいのだ
社会不安?
あれだな人間社会を崩壊させるありとあらゆることだな
戦争とか差別とか環境破壊、飢餓
あとAIとか
おお?爆発的進化を遂げるAIのメタファーですよ森は
フェザーの友だちのウロコフェレットのスリークが森の意思に飲み込まれそうになるところなんて、AIに乗っ取られたみたいじゃん
あー、ちょっとみんなこの本読んでもらいたいなー
この物語を読んで「森」はAIのメタファーだ!って言えちゃうわいまぁまぁすごいと思う(自画自賛)
そしてね、この危機を乗り越えるために必要なのは「地図」なんよ
ただの「地図」じゃないよ
そこにどんな人が住んでるかって分かる「地図」よ
お互いのことを理解し、結束することで人は初めて「森」に対抗することができるんよ!
まずは隣に住む人がどんな人か知ることから始めよう!
つまり冒険に出かけよう!ってことなのさ
Posted by ブクログ
夢幻の中をさまようようなダークファンタジー。2026年2月の著者来日講演会のときこの本のことを質問した方が、1文1文が詩のように美しいと言っていたのが納得できる。これまでの作品以上に、感覚や心象風景の研ぎ澄まされた描写が刺さった。
複雑な世界観でもあり、また読むのに時間をかけすぎたせいもあって、後書きを読んでようやくこの世界の仕組みがわかった部分もあったけれど、呪いの卵を抱く者や、呪いをかけてしまう者が、心も体もむしばまれていくのはよくわかった。それって、今の現実世界でも、多くの人がおちいっている状態ではなかろうか。アンガーマネジメントの話でもあるのだな。
グリム童話「野の白鳥」がインスピレーションのひとつだとのこと。わたしはグリムが子ども時代の読書の三本柱のひとつだったのだけど、そのなかでもすごく好きなお話だったのでうれしい。魔法で白鳥に変えられてしまった12人の兄さんを助けるために、イラクサで12枚衣を編んで、それを編み上げるまではひとことも口をきいてはいけないんだよね。そうか、「編む」というモチーフも、「兄さん」「鳥」もそこから。ネトル(あっ、nettleってイラクサじゃん!)が無口で、なんでも自分のなかに収めてひとりで解決しようとするがゆえに誤解が生じてしまうというモチーフもそこからとられているんだ。いろいろ思い返していまゾクッときた。そして十二枚めの衣は袖がひとつ編み上がらなくて、兄さんひとりは片方だけ白鳥のつばさのままとなり、あとからあらためて編み上げるというところがすごく生々しかったんだけど、そういうメタモルフォーゼの生な感じもしっかり取り入れられているのであった。