藤井貞和の作品一覧
「藤井貞和」の「折口信夫古典詩歌論集」「源氏物語」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「藤井貞和」の「折口信夫古典詩歌論集」「源氏物語」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
家に橋本治の源氏があるものの、今まで読んだことのある源氏は『あさきゆめみし』で、いつか・早いうちに読まねば(あまりにも全ての根幹になっているのだし)と思いつつ、手を付けてこなかった。一つには「所詮、男女の恋物語」というイメージがあり、私は好きではないだろうなと思っていたのが大きい。
今年は大河ドラマが「光る君へ」で、かつ初回から面白かったので、やはりこれは今年読むべきご縁だと思い、読みだしました。原理主義者の自分が捨てられないため、現代語訳ではなく岩波文庫で読んでいますが、圧倒的に読むスピードが遅いため、最後まで読み通せるのか今のところ自信がない笑。今年一年かかってでも読めれば、と思っている。
Posted by ブクログ
物語が「何」を示すのかそれ自体・物語の「読み方」ではなく、
物語というものを構築する言葉に関心のある人向け。
実践的な面では、四人称の理解や、古典を読む=本文を読み、「研究訳」を作る・注釈を付すための心得などを、わかりやすく学べる。
個人的に好感度が高かった箇所。158頁
「アイヌ語に文字はあるかと聞かれたら、どう答えるか。すこしまえまでなら、「ない」と答えるのがたしかに正解だった。また、アイヌ語は滅びゆく言語だという言い方をする人がいる。この言い方そのものが、成り立たない不可能な意見、つまり背理である。その言語を使わない人々だけがそのように言うことができるのであって、言語はそれを使う人にと
Posted by ブクログ
「ものがたりをするとは、人と人とが向き合っての座談や、複数の人物による談話のたぐいをもともと意味した。」p.22
「「かたり」という語に「もの」を冠して、話題のとりとめなさをそこにこめているのだ」p.23
「ふることは、文字どおり『古事記』などの歴史叙述であって、助動辞で見ると「き」を用い、過去のこととして出来事を語る。…ふることという語は、古い固定的な詞章をさしたり、古歌、古詩、あるいは決まった伝承をさしたり、というような語として後代にまでずっと生き続ける」p.31
「古代の叙述はけっして一枚岩的なものでなく、「ふること」という「かたり」の世界と、そうでないくだけた感じの「ものがたり」