作品一覧

  • 源氏物語(一) 桐壺―末摘花
    4.5
    1~9巻1,430~1,760円 (税込)
    皇子に生まれ,幼くして母を亡くし,位人臣を極めた光源氏.その数多の恋愛を軸に,平安貴族の華やかで翳りある世界を描き尽くした,世界最古の長編物語の一つ.新日本古典文学大系版の厳密な考証に基づく全五四帖の原文に,最新の学術成果を盛り込んだ注解・補訳を付す.本冊には,桐壺から末摘花までの六帖を収録.(全九冊)※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 物語論
    値引きあり
    3.5
    人間はなぜ物語を必要とするのか?  精神分析、政治、戦争、神話、歴史、そして昔話、小説、うた――。 物語は社会のいたるところにある。 平家物語などの「語り物」やアイヌのユカラとの対比、源氏物語の婚姻制度と母殺しの阿闍世コンプレックス……日本列島の物語を起源から、そして世界文学との比較から考える。 「もの」とはなにか。 「語り手」は誰なのか。 物語理論の金字塔となる、伝説の東大講義18講、待望の文庫化! 【目次】 I 物語理論の進入点  1講 ものがたり と ふること  2講 うたとは何か  3講 うたの詩学  4講 語り手を導きいれる II 物語理論の基底と拡大  5講 神話から歴史へ  6講 神話的思考  7講 語り物を聴く  8講 口承文学とは何か  9講 昔話の性格  10講 アイヌ語という言語の物語 III 物語理論の水面と移動  11講 物語人称  12講 作者の隠れ方  13講 談話からの物語の発生  14講 物語時称  15講 テクスト作りと現代語訳 IV 物語理論の思想像  16講 『源氏物語』と婚姻規制  17講 物語と精神分析   18講 構造主義のかなたへ
  • 折口信夫古典詩歌論集
    -
    「私にとっては寧ろ解釈することが創作する事の様にすら感じられる。」学者にして詩人、ともに比類ない業績をのこした折口信夫が生涯その中核においた歌。遥かに見透しまた限りなく近く、鋭敏な眼は三十一文字に沈潜し読みひらく。「叙景詩の発生」「女房文学から隠者文学へ」など様々な視角から論じた全13編を収録、注を付す。

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  • 日本文法体系
    3.0
    1巻990円 (税込)
    日本語文法を理解するには、日本語の起源から問いなおさねばならない。日本語の発展史に即した文法理論が必要であり、西洋語の文法を日本語に当てはめた現在の学校文法に代えて、新たな文法体系を打ち立てねばならないのだ。現在を示す「あり」(r)、過去の「き」(k)、推量の「む」(m)、形容の「あし」(s)の組み合わせで成り立つ時の助動辞をはじめ、日本語の隠れた構造を明らかにし、豊富な古文の実例をもとに、日本語文法の本質に迫る。まったく新しい理論体系。
  • 文法的詩学
    -
    1巻4,950円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「物語を読む、うたに心を託す」ために必要な言語理論を案出する書。「時枝、佐久間、三上、松下、三矢、そして折口、山田、大野、小松光三、あるいはチョムスキー......絢爛たる文法学説の近代に抗して、機能語群(助動辞、助辞)の連関構造を発見するまでの道程を、全22章(プラス終章、附一、附二)によって歩き通す」物語や詩歌を読むことと、言語学のさまざまな学説たちとのあいだで本書は生まれた。古典語界の言語を当時の現代語として探究する。
  • タブーと結婚 「源氏物語と阿闍世王コンプレックス論」のほうへ
    4.0
    1巻2,530円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 古代人が抱え込んでいる、「愛」と「結婚」と「性」の深層を、物語から抉り出す!源氏物語、万葉集、蜻蛉日記から、精神分析学をとりこみつつ、思想を先取りする主人公たちの心性を明らかにする、かつてなかった独創的な古典文学論。
  • 物語の起源 ――フルコト論
    3.0
    物語とは何か。世界のうえに表象として燦然と姿をあらわす大きな「物語=レシ」の影に隠されて、日本語として物語は、その意味をあらためて問いなおされることがない。だが、『源氏物語』や『今昔物語』などの物語を称する文学の誕生以前に、フルコトとモノガタリという二つの種類の叙術があったのだとすれば、物語の意味は決して自明な事柄でなくなる。『古事記』『古語拾遺』『歌経標式』などの文献に分け入り、物語文学を支える多様な系の一つの「フルコト」の発見を通して、物語の起源を探究するスリリングな論考。
  • 民族詩学
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

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  • 日本の詩はどこにあるか・続
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
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ユーザーレビュー

  • 源氏物語(一) 桐壺―末摘花

    Posted by ブクログ

    現代語訳の源氏物語を読んでから、一度原文で読んでみたいなあ、と憧れてました。
    見開き左に注釈、解説、右に本文になっていて左⇄右で読み進める事が出来て感動しました!
    本文が右にしかないので、話の進みはとてもゆっくりですが、長い目標として全巻読破できたらなぁと思います。

    0
    2022年01月17日
  • 源氏物語(一) 桐壺―末摘花

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    家に橋本治の源氏があるものの、今まで読んだことのある源氏は『あさきゆめみし』で、いつか・早いうちに読まねば(あまりにも全ての根幹になっているのだし)と思いつつ、手を付けてこなかった。一つには「所詮、男女の恋物語」というイメージがあり、私は好きではないだろうなと思っていたのが大きい。
    今年は大河ドラマが「光る君へ」で、かつ初回から面白かったので、やはりこれは今年読むべきご縁だと思い、読みだしました。原理主義者の自分が捨てられないため、現代語訳ではなく岩波文庫で読んでいますが、圧倒的に読むスピードが遅いため、最後まで読み通せるのか今のところ自信がない笑。今年一年かかってでも読めれば、と思っている。

    0
    2024年01月28日
  • 物語論

    Posted by ブクログ

    物語が「何」を示すのかそれ自体・物語の「読み方」ではなく、
    物語というものを構築する言葉に関心のある人向け。
    実践的な面では、四人称の理解や、古典を読む=本文を読み、「研究訳」を作る・注釈を付すための心得などを、わかりやすく学べる。

    個人的に好感度が高かった箇所。158頁
    「アイヌ語に文字はあるかと聞かれたら、どう答えるか。すこしまえまでなら、「ない」と答えるのがたしかに正解だった。また、アイヌ語は滅びゆく言語だという言い方をする人がいる。この言い方そのものが、成り立たない不可能な意見、つまり背理である。その言語を使わない人々だけがそのように言うことができるのであって、言語はそれを使う人にと

    0
    2023年01月02日
  • タブーと結婚 「源氏物語と阿闍世王コンプレックス論」のほうへ

    Posted by ブクログ

    返却期限がきたから一旦泣く泣く返す…

    難しく、
    とばしとばし読んでいたがインタビュー形式の章は
    目からウロコというか
    とても納得できた。

    現実に不倫や浮気は
    軽蔑すべきものとする考えが一般的なものの、
    不倫を題材にした歌やドラマ、小説、漫画の
    人気がある理由が
    "結婚"は社会を円滑に動かすためのあくまで"制度"であるからだということ、
    古語の似ているがニュアンスが異なる2つの言葉から"愛"という言葉が許容する意味の幅の広さを
    導き出すくだりが
    非常に面白かった。


    人間の心は
    社会制度の枠に
    おさまらないくらいに、
    情緒豊かで複

    0
    2012年11月10日
  • 物語論

    Posted by ブクログ

    「ものがたりをするとは、人と人とが向き合っての座談や、複数の人物による談話のたぐいをもともと意味した。」p.22

    「「かたり」という語に「もの」を冠して、話題のとりとめなさをそこにこめているのだ」p.23

    「ふることは、文字どおり『古事記』などの歴史叙述であって、助動辞で見ると「き」を用い、過去のこととして出来事を語る。…ふることという語は、古い固定的な詞章をさしたり、古歌、古詩、あるいは決まった伝承をさしたり、というような語として後代にまでずっと生き続ける」p.31

    「古代の叙述はけっして一枚岩的なものでなく、「ふること」という「かたり」の世界と、そうでないくだけた感じの「ものがたり」

    0
    2024年07月01日

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