【感想・ネタバレ】源氏物語(一) 桐壺―末摘花のレビュー

あらすじ

皇子に生まれ,幼くして母を亡くし,位人臣を極めた光源氏.その数多の恋愛を軸に,平安貴族の華やかで翳りある世界を描き尽くした,世界最古の長編物語の一つ.新日本古典文学大系版の厳密な考証に基づく全五四帖の原文に,最新の学術成果を盛り込んだ注解・補訳を付す.本冊には,桐壺から末摘花までの六帖を収録.(全九冊)※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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Posted by ブクログ

現代語訳の源氏物語を読んでから、一度原文で読んでみたいなあ、と憧れてました。
見開き左に注釈、解説、右に本文になっていて左⇄右で読み進める事が出来て感動しました!
本文が右にしかないので、話の進みはとてもゆっくりですが、長い目標として全巻読破できたらなぁと思います。

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2022年01月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

家に橋本治の源氏があるものの、今まで読んだことのある源氏は『あさきゆめみし』で、いつか・早いうちに読まねば(あまりにも全ての根幹になっているのだし)と思いつつ、手を付けてこなかった。一つには「所詮、男女の恋物語」というイメージがあり、私は好きではないだろうなと思っていたのが大きい。
今年は大河ドラマが「光る君へ」で、かつ初回から面白かったので、やはりこれは今年読むべきご縁だと思い、読みだしました。原理主義者の自分が捨てられないため、現代語訳ではなく岩波文庫で読んでいますが、圧倒的に読むスピードが遅いため、最後まで読み通せるのか今のところ自信がない笑。今年一年かかってでも読めれば、と思っている。

読んでいて面白かったのは、光源氏に対して批判的なコメントがちょいちょい入ること。光源氏はまあ憎めないところもあるが、それよりも女性たちの肖像としてそんなこともあるだろうと面白いこと。また物語として様々な「そういうの好き~~~」という仕掛けがちょいちょい入るので、例えば空蝉の由来とか、素敵すぎる、、やっぱり1000年なまじ読まれているものではないと思い、思ったより面白く、楽しめそうというのが嬉しい。ただ、時間はかかるのだけど…。

そしてやっぱり和歌のやりとりが最高なのです…。
最初の桐壺の和歌「限りとて 別るる道の 悲しきに いかまほしきは 命なりけり」はストレートに歌い上げていていきなりぐっときた。

とはいえまだ少女の紫の上に、10代とはいえ大人である源氏が、「ねは見ねどあはれとぞ思ふ武蔵野の露分けわぶる草のゆかりを」と渡したのは、普通にドンびきましたが……あと夕顔が死んだときの発言も自己中心的すぎるやろ…とか思ったり、ちょくちょく冷静になれる瞬間があってよかった笑。じゃないと、超スーパーイケメンに惑わされてなんでも許したくなってしまうので笑

次の二も楽しみですー!

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2024年01月28日

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