作品一覧

  • 詩という仕事について
    4.6
    20世紀文学の巨人ボルヘスによる知的刺激に満ちた文学入門。誰もが知っている古今東西の名著・名作を例にあげ、物語の起源、メタファーの使われ方の歴史と実際、そして詩の翻訳についてなど、フィクションの本質をめぐる議論を分かりやすい言葉で展開する。ハーヴァード大学チャールズ・エリオット・ノートン詩学講義(1967-68)の全記録。

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  • ブロディーの報告書
    3.4
    1巻715円 (税込)
    「鬼面ひとを脅かすようなバロック的なスタイルは捨て……やっと自分の声を見いだしえた」ボルヘス後期の代表作。未開部族ヤフー族の世界をラテン語で記した宣教師の手記の翻訳という構えの表題作のほかに、十九世紀末から二十世紀初頭のアルゼンチンを舞台にした直截的でリアリスティックな短篇11篇を収める。 1970年刊。

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  • シェイクスピアの記憶
    3.5
    1巻693円 (税込)
    分身,夢,不死,記憶などのテーマが,先行諸作品とは異なるかたちで変奏される,端正で緊密な文体によるボルヘス最後の短篇集.本邦初訳の表題作のほか,「一九八三年八月二十五日」「青い虎」「パラケルススの薔薇」を収録.二十世紀文学の巨匠が後世にのこしてくれた,躊躇なく《ボルヘスの遺言》とよぶべき四つの珠玉.

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ユーザーレビュー

  • 詩という仕事について

    Posted by ブクログ

    ボルヘスの思うところの、「詩」へ関わり方が簡潔に5回の講義で話されている。
    最後の章は本当に感動した。
    結局は、言葉というものは読む人や書く人それぞれの生き方に沿っていくものなんだなと。
    インドの人たちの歴史への捉え方も面白かった。
    言葉や時の流れ、過去と未来、現代といった空気のような存在で考えもしなかった事について、この本を読む前と後ではガラッとひっくり返された気分です。驚きの講義。

    0
    2025年08月26日
  • シェイクスピアの記憶

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「一九八三年八月二十五日」
    唐突に読み終わって、あまりに痺れた。
    自分で自分に対面し、未来を知り、今が終わり、唐突に次が開く?!。なんという物語だ。

    「青い虎」
    うわぁ!!!!ハッピーエンドじゃない。ハッピーそうで、この世の条理を背負う不条理がある。

    「パラケルススの薔薇」
    科学の失礼さ。物語の必定さ。楽しさ。
    なんかこういうの読むとすごすぎてため息が出るわ。

    「シェイクスピアの記憶」
    そこまでして求めたものをそんな風に投げやりに明け渡してしまうのか。

    0
    2025年07月02日
  • 詩という仕事について

    Posted by ブクログ

    隠喩にこそ言語の本質があるとでもいうように、その働きを矯めつ眇めつし見極めようとする。また物語の機能の根源には歴史性があるという風に、古典に幾度となく立ち返る。

    謎を提示する、と本人の言うとおり、議論は明晰ではあるけれどクリアカットな結論に落とし込むためになされてはおらず、一読して理解した気にはなれなかった。

    紹介される英語の詩がどれも素人目にも美しい

    0
    2023年03月19日
  • ブロディーの報告書

    Posted by ブクログ

    小説。
    乾き、こわばり、血の味、人間の体臭、闇。
    『伝奇集』とは違う作家が書いているようだ。
    現実を追究しているにもかかわらず、かえって現実から浮遊してしまう。

    0
    2025年07月22日
  • 詩という仕事について

    Posted by ブクログ

    ボルヘスによる詩に関する話。詩に対して共感できることがここにはある。詩のよさ本来の姿といってもいいと思う。ボルヘスが先導役ならきっと詩を書こうと思う人は増えると思うな。そんな気がした。

    0
    2017年12月18日

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