宇都宮直子の作品一覧
「宇都宮直子」の「渇愛 ~頂き女子りりちゃん~」「ブルーインパルス 35秒の奇跡」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「宇都宮直子」の「渇愛 ~頂き女子りりちゃん~」「ブルーインパルス 35秒の奇跡」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
事件に関しては、その人の性別や年齢、生活環境によって、それぞれ違う感情を抱くと思う。
りりちゃん自身の、りりちゃんだけの気持ち、というのが最後まで誰にもわからず、なんなら本人もよくわかってないのだろうと思った。
彼女の言動は毎回、誰かが求めた(求めていると思う)モノを、彼女なりに受け取り、体現しているだけのような気がする。
私が全部悪いわけじゃないと思うなら、それを突き通して欲しいとも思うのに、周囲の求めに応える言動はそうじゃない、ということだけはなぜか感じるから、その都度コロコロ変わっていく。変えざるを得ない。そうじゃないと自分が保てない。そんな印象を受けた。
Posted by ブクログ
ページを進めるほどりりちゃんはつかみどころがなくなっていく。そんな感じがする。
りりちゃんはめちゃくちゃ優秀な子だと思う。マニュアルは接客や営業の勘所をおさえていて詐欺ではなくビジネスに適用しても上手くいっただろうし、人の感情の機微を捉える天性の上手さもある。冒頭、不覚にも彼女を魅力的な人物と捉えてしまう。ただ読み進めていく中で、罪の意識の薄さや被害者への罪悪感のなさが明らかになるにつれ、彼女のことがよく分からなくなる。りりちゃんを演じているようでもあり、脊髄反射的なコミュニケーションをしているだけのようでもある。
詐欺は悪いことだし、事件自体は孤独や疎外感を持った人たちの不運な出会いによ
Posted by ブクログ
前に世間を騒がせた頂き女子・りりちゃん。逮捕までは知っていたものの、その後がどうなったのか気になって本書を手に取りました。
読み進めていく中で強く感じたのは、りりちゃん自身に反省の色がほとんど見えないという点です。自分を義賊のような存在だと思い込み、都合よく正当化している姿は、まさに“詐欺師”そのものだと痛感しました。
一方で、取材する筆者の心情の揺れ動きも丁寧に描かれています。序盤ではりりちゃんの独特の魅力に半ば取り込まれてしまう様子があり、終盤では距離を取りながらも冷静に向き合う姿勢へと変化していく。その対比が非常に印象的でした。
そして結局、りりちゃんという人物を生んでしまったのは