宇都宮直子のレビュー一覧
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私は自分が理解できない事件が起こった時、その本を読むことにしています。今回は頂き女子りりちゃんについて。作家の朝井リョウさんがおすすめしていた本でもあり、読んでみようと思いました。
りりちゃんがやった事はもちろん悪で、裁かれるべきものですが、何故そこに至ったのか、何故それをしなければいけなかったのか、我々第三者が考えるべきでもあると考えます。
なぜ若い子は歌舞伎町に集まるのか、そしてホストにのめり込むのか、詐欺までして。到底自分では理解できない人達ですが、こういった本を読むと、少し、ほんの少し理解できる部分もあり、可哀想な人なのだと同情の気持ちも湧いてきます。
理解できなくてもこういう人達 -
Posted by ブクログ
犯罪加害者本人と実際に交流しながら、事件の真相(というか加害者の動機や人となり)に迫る本って、何冊か読んだことあるけど、全部似たり寄ったりというか、テンプレートとしてどう書いてもこうなっちゃうんだな、というのが全体の印象。だからといって別につまらないわけじゃない。
この本を読む前までは、私もどちらかと言えばりりちゃん擁護派というか、お金渡す方も渡す方だよな、とうっすら思っていたのだけれど、この本を読んでその考え方が100%間違っていたことに気づけたことが、この本がとても良い本だと思った理由。
本の中で被害者の男性が語っているけれど、この事件はパパ活とは違う。パパ活ならお互いが納得した上なら確 -
Posted by ブクログ
『頂き女子りりちゃんの取材手記 渇愛』を読んで思ったこと。
これは単なる事件の話じゃなくて、
“人の欲求”と“承認”の構造の話だなと感じた。
人はお金を失ったから苦しむんじゃない。
「必要とされている」という感覚を失うことに耐えられない。
だからこそ、
その隙間に入り込むビジネスや人は強い。
ある意味で、
マーケティングの本質にも近い。
・相手は何を求めているのか
・どんな言葉に反応するのか
・どこに孤独を抱えているのか
それを理解している側が、圧倒的に有利になる。
ただ、この本を読んで一番思ったのは、
使い方次第で、人は救いにも搾取にもなるということ。
ビジネスやってる人ほど -
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693
これ読んで今まで何でホストなんかにハマるの?みたいに面白おかしく思ってたんだけど、ホストにハマる女性は、普通に愛されてなかったりとか、中学生の頃に実のお父さんを探し続けて家出した子とか生い立ちがやっぱり普通じゃないんだよね。凄く可哀想だなと思った。子供の頃に普通に満たされていればこういうのにハマらなかったわけだから。私は子供にごく普通の愛を与えられなかった親を憎んだし、怒りを覚えた。
ホストクラブって最初は破格に稼ぐ芸能界にいる女性たちが客だったんだけど、それに普通の稼ぎしかない客として一般の女性が入り込んだことによって、トーヨコ売春問題とかになったらしい。
宇都宮直子
ノンフィ -
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自分の生活や常識とは違ってぶっ飛び過ぎてるホス狂サンたちをものすごい近い所から追ってくれていた。のですごい興味津々で読破出来た。
歌舞伎町はうまくお金が回ってるんだなぁ、って感心した。
欲望のままに動くホス狂サンたち。
ある意味正直で真っ直ぐ。
でも、、お金が足りないなら諦めなきゃ。
足りないから風俗!って発想が理解出来ない。
ホストクラブってお客のストレス発散かと思ってたけど、疑似恋愛と自己顕示欲を満たすために大金をつぎ込む場所だったんだ。。
見栄を張りたい気持ちも分かるけど…うーん…
家庭環境が悪い子もいれば、まともな子もホス狂になるのね。
うーん…
ホストを刺して、って事件のことも書か -
Posted by ブクログ
知らない世界を見ることができた一冊。
「歌舞伎町は女の子の街」。若い頃の私が知っていた街とは、随分と変わったものだなと思った。
「ホス狂い」の生き方を否定するつもりはないが、登場する女性たちに、何一つ共感することはできなかった。
寧ろ、嫌悪感の方が強かった。
そういう自分も、ホストクラブに行ったことはある。
でも、席に着いてくれたホストの彼は、見た目だけでなく、中身もイマイチ。連れて行ってもらっておきながら何だけれど、つまらなかった。それ以来ホストクラブに行ったことはない。ニューハーフのショーパプの方がずっと楽しかった。
某二世タレントがホストにハマって、AVにまで出演していたと話題にな -
Posted by ブクログ
歌舞伎町に実際に居を構えて、歌舞伎町の中から取材した著者。最初は余所者として拒絶されていた著者だが、だんだんと歌舞伎町のホス狂と仲良くなっていく過程が面白い。
なんで「人生を一変させるぐらいの額をホストに注ぎ込むのだろう」とずっと疑問に思っていた。それだけの額を出してホス狂さんは何を買いたかったんだろう。
この本の最後で少しだけヒントが得られた。「アジール」。避難所・不可触領域を意味する言葉。歌舞伎町の中では、現実世界の自分とは切り離された「なりたかった”特別な”自分」になることができる。そして、ホストと自分だけという物語を紡ぐことができる。そのためなら全てを投げうってでもいい、という感じな -
購入済み
都築先生のアナザーストーリー
羽生結弦選手のアナザーストーリーのように、いろんな方から話を聞いています。
非常に苦労された方ですが、実を結んだことが素晴らしい。
このメンタルと不屈の闘志を羽生選手が引き継いだように思いました。
羽生選手も次代に引き継ぐことを意識した発言をされてきています。フィギュアスケート文化を更に根付かせることができますように。 -
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りりちゃんが何を考えていたのか、どのような環境にいたのかがわかった、と同時に、、被害者視点、協力者視点でのインタビュー章が始まり、りりちゃんの言っていることが信じられなくなってくる(というか騙されていた!?となる)という、詐欺師へのインタビューならではな独特な読後感があった。とはいえ、りりちゃん自体が騙そうと思っていたというよりは、詐欺行為を肯定する心理を内面化しているといった方が正しく、(“真の詐欺師は自分が詐欺師だと思っていない”を地でいっている) だからこそりりちゃんの内面まで入っている問題を解決する難しさよ。。
親との確執による承認欲求の歪み、お金により簡略化された承認を提供する歌舞 -
Posted by ブクログ
やるせない気持ちになった。あくまで「おぢ」=中年男性は詐欺の標的にしてもよい。だって彼らの目当ては身体であり、自分たちを傷つける者だから悪いやつだ。悪いやつだから何をしたって許される。
まさに今、ネット上を漂っている悪意を具現化したような言い分である。売春をする少女たちを問題視する報道はあるが、買う側を問題視する報道はない。ただし、本件に関してはそれと別である。本人は周りを振り回すだけ振り回して反省は欠片も示していない。反省の仕方から教える云々の前に人としての部分が欠落してしまった、そしてその一人をヒロインとして広げてしまった。あえて言うのであれば皆が悪い。そういった人間を放置した、それに乗っ -
Posted by ブクログ
頂き女子りりちゃんこと渡邊真衣服役囚への聞き取り取材の本書、何に心を動かされたかというと、被害者の背景に言及されたところだ。
数百万円、数千万円という、常識では考えられない金額を搾取される被害者は、単に色香に迷ったというのではなく、社会的に困難を抱えている人だという考えだ。頓挫することになったが、彼女の話を映画化する際の監督の言葉をそのまま引用すれば、『これは男女の問題ということではないと私は考えています。弱い立場にある、困難を抱えている人を型にはめる方法を流布したのであれば、それは悪だというのが私の目線です』という。
男から金品を搾取する方法を、本人が実践するだけでなく、マニュアル