宇都宮直子のレビュー一覧

  • 渇愛 ~頂き女子りりちゃん~

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    著者が取材をする中で渡邉被告にどうしようもなく惹かれていく過程が、「りりちゃん」と「おぢ」の関係にも重なっていくようで、魅力的な人なんだなと思った。
    お金を手に入れ、ホストに貢ぎ、逮捕後にも支援者やファンが現れて、「りりちゃん」の周りにはいつも人がいるように感じるけれど、それは彼女が「渇愛」したものではなかった。そのことに、周囲は惑わされつつも冷静で、渡邉被告自身が一番翻弄されているような幼さを感じた。

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    2025年11月10日
  • 渇愛 ~頂き女子りりちゃん~

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    ネタバレ

    頂き女子りりちゃんのお話。今年が去年話題になってた事件かな。

    加害者側の報道が多くて、お金を渡した側がいけないとか言われがちな事件だったけど、被害者側の視点をみるととても同情した。自分もマッチングアプリの経験があるのでとてもよくわかる気がする。お金は渡さないけども……

    最後に出てきた映画監督のまともさと言葉が印象に残った。
    困難を抱えている人を「ギバーおぢ」と型にはめて罪悪感を軽減することは悪だと。男性とか女性とか言う話ではないと。

    加害者にも同情するところはもちろんある。
    が、、

    人生どうでも良くなってしまうとホストクラブにハマってしまうのかしらん

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    2025年10月29日
  • 渇愛 ~頂き女子りりちゃん~

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    頂き女子りりちゃんの事件は、ニュースで聞いたのみだったが、本書を読んでもあまりに現実感がなく、小説を読んでいるような気分だった。
    面白かったが、終わり方がなんともすっきりしない。でもそれが現実なのだからどうしようもない、と言う気もする。
    「私も被害者」というりりちゃんの気持ちもわかるなーと思う。

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    2025年10月24日
  • 渇愛 ~頂き女子りりちゃん~

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    以前Xで公開されていた「魔法のマニュアル」や「ごくちゅう日記」も読んでいたので、興味を持って手に取りました。
    りりちゃんの生い立ちや、母親とのいびつな関係が、彼女を歌舞伎町へと向かわせた背景にあることが理解できました。
    関係者の証言の中では、小林監督の所感が最も核心を突いていると感じました。今回の事件では被害者側の視点が圧倒的に欠けていること、ターゲットが“非モテで困難を抱える男性たち”であったこと、ホストが「お金を払えば成果が得られる(成果報酬)」構造の中で、りりちゃん自身も“お金で恋愛を買う”ような関係性を築いていたことなどが印象的でした。
    最終的に映画化の話は頓挫し、弁済プロジェクトも解

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    2025年10月17日
  • 渇愛 ~頂き女子りりちゃん~

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    どうしてマニュアルをばらまいてしまったのか、どうして詐欺をはたらいてしまったのか、どうしてホス狂いになってしまったのか…りりちゃんの行動の真相を探る。
    知的能力が低いからだと、簡単に言い切れるものではなく、人に認められたい、愛されたいという気持ちが彼女の奥底に感じられた。
    拘置所での著者とりりちゃんの面会の様子や、りりちゃんの支援者の存在や、ごくちゅうにっきなど、こういう世界もあるのだなと知った。
    著者も述べているように、りりちゃんが罪を罪だと認識せずに、獄中で過ごしているのではないかと感じられ、悲しい気持ちである。

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    2025年10月16日
  • 渇愛 ~頂き女子りりちゃん~

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    総額1億5千万を騙し取った「頂き女子りりちゃん」に迫るノンフィクション。彼女に罪の意識はなく、奪われたものを奪い返しただけ。私は被害者だと心の声が聞こえてくる。

    この本を読んでいると昔出会った"あの子"を思い出した。彼女もりりちゃんみたいなこと言ってたなぁ。

    20代前半に仲良かったあの子。仕事の話はしたことないけど、よく県外に出稼ぎに行ってたなと記憶してる。担当ホストがいる店に初回でついてきてと言われて人生初のホストへ。途中で客が嫉妬からパネルを拳で割ってしまいなんとも刺激的な時間でした。

    その子とカフェに行った時、やたらと男性店員さんの容姿を褒めるから、狙ってるの?

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    2025年10月20日
  • ブルーインパルス 35秒の奇跡

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    以前、テレビ番組で特集していたのを視た。

    東京オリンピックでの5輪マーク、
    とても感動的だった!

    どのようにして、訓練をしているのか、
    開会式当日でのエピソードなど、
    舞台裏を細かく書かれている。

    また、東日本大震災で、地元に残っている家族の安否にハラハラしたりした。
    有事の時には、自衛隊がいかに頼りになるか、
    震災の時の活躍を視れば、頭が下がる。

    空自の中で、限られた期間の中での厳しい訓練。
    失敗を許されない過酷な状況でのメンタルの強さと、
    チームワークのすばらしさ!
    仲間内で常に笑いが絶えない、とある。

    写真のページがあるが、
    できたら、もっと載せてほしかった。

    朝ご飯がパンと

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    2025年05月20日
  • アイスダンスを踊る

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    フィギュアスケートの中でも、あまり日本では注目されない、アイスダンスについて関係者に取材したノンフィクション。高橋大輔が今、挑んでいる競技といえば理解してもらえるだろうか。
    アイスダンスの日本における黎明期から、現在までを概観し、日本スケート連盟に発破をかけている。

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    2022年12月15日
  • ホス狂い ~歌舞伎町ネバーランドで女たちは今日も踊る~(小学館新書)

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    狂ってるとしか言いようがないホス狂いの女性達
    私には理解しようと思っても理解できない世界だが
    ホストは彼女達にとっての麻薬であり、彼女達自身も麻薬であることをわかっていて依存している。
    この中毒患者を作り出すシステムを考えた人は悪魔か天才か

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    2022年10月04日
  • だから猫と暮らしたい

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    ペットショップでペルシャのシュガーと出会い、共に暮らし始めてからの日常のあれこれを綴ったエッセイ。“猫”がタイトルに入っていたので何の前知識もなく即買いしてしまった本だったのですが、著者がシュガーと暮らす上で困った事、悩んだ事、また嬉しかった事や幸せだった事など、何から何まで私が感じた事と酷似していて、本当に驚きました。これを私があやめと出会った頃に読んでいたら、同じように悩む人がいる事に安心したり、対応の方法などを参考にしたりもできただろうなあ。著者がその当時の気持ちを懐かしんで文章を綴っているように、私もあやめと暮らし始めた頃を懐かしみながら読みました。避妊手術に対しても再び考えさせられま

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    2009年10月04日
  • 渇愛 ~頂き女子りりちゃん~

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    1億5千万を「頂き」、そのマニュアルを作った「頂き女子」りりちゃん(渡邊真衣)を取材したフリージャーナリストの記録。

    「自然と相手を喜ばせる反応をしてしまう」それはある程度誰にでも当てはまることだ。身振り手振りを加えたハイテンションに同じ「女子」達と交流し、控えめで無知で助けてもらえるように「おぢ」に振る舞い。消え入りそうな声で恐怖に震えて裁判を受ける。すべて同じ人物だったのだろうし、実は嘘でもないのだと思う。家族、友人、恋人、同僚、仕事仲間、赤の他人と同じふるまいをする人はいない。ただ、それが過剰だと、結局何者なのか分からなくなってしまう。分からない。それが、この本を読んで得た感想だった。

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    2025年11月29日
  • 渇愛 ~頂き女子りりちゃん~

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    りりちゃんが標的にしていたギバーおじさんこそ、りりちゃんの孤独を救う気がするが、世の中ってうまくいかないなと思う。

    読み終わってもりりちゃんという人物がイメージできない。芯があるように見えたり、ふらふらに見えたり。
    確かお母さんの印象が、ちぐはぐと書いてあったが、まさに親子ともども、ちぐはぐな感じがした。これから更生できるのか心配。

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    2025年11月22日
  • 渇愛 ~頂き女子りりちゃん~

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    事件や本の感想じゃないけど、
    同じ内容の事件だったとしてもたくさん報道されるものとされないものの違いって何だろうといつも思う。
    もしこの事件がりりちゃんじゃなく50代で普通の会社員の女性が起こした事件だったとしたらきっと報道のされ方も変わるんだろうなと
    その場合こういう本も出てないかもしれないし、自分も詳しく知ることがなかったんだろうな

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    2025年11月21日
  • 渇愛 ~頂き女子りりちゃん~

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    本を読むまではただ変わった女の子だと思ってメディアで見ていたけど、やはりそこには家庭の愛情不足からその穴埋めを求めてホストにハマり、結果資金調達の為身体を売り犯罪にまで至ってしまった背景があった。
    自分を傷つけ善悪がわからなくなるほど、自分自身もボロボロになってしまったりりちゃんこと渡辺受刑者。
    果たして刑期を終え出所してきた頃には、生まれ変わった渡辺真衣になっているのかと思いました。
    一旦は支援者と共に被害者弁済の意思を示していたのに、別の愛を見つけるとあっさりと却下。
    間違った愛に進み、また間違った人生をこれ以上進まないことを祈ります。

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    2025年11月20日
  • 渇愛 ~頂き女子りりちゃん~

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    被害者に一切謝罪がないというのが全て。被害者への取材が1人だけというのが惜しいがその辺りもよく書かれている。
    顛末はSNSで遠巻きに眺めてたが支援者の立花氏も弱者男性煽りしてたり全体的に胡散臭い中で、その人たちや映画化も全部ひっくり返して裏切ることになった名前の出てない新しい「支援者」がハイライト。こんなん出所しても絡め取られて地獄に戻されるに決まっとる。
    後は、あのマニュアルはこの子1人じゃ作れないだろと思ってたので、元々はヒモの情報商材だったと知れたのはよかった。

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    2025年11月19日
  • 渇愛 ~頂き女子りりちゃん~

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    何が正で何が悪なのかわからなくなる。
    この事件の上澄みしか私は知らないけれど、人の背景を想像する力ってすごく大切だなと思う。
    でも自分を守る、自分を大切にする力も大切だと思う。
    どっちも大事にできる人間でありたいと思う。

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    2025年11月19日
  • 渇愛 ~頂き女子りりちゃん~

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    頂き女子りりちゃんはニュースで流れるあの一面だけではない。
    家庭環境が良くなくて居場所が歌舞伎町の界隈だったから。人が求めてくれると感じていたから。もっともっとやらなきゃと最後には犯罪者となり捕まってる。
    家庭環境でその後の人生がどうなっていくのかを考えさせられた。

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    2025年11月18日
  • 渇愛 ~頂き女子りりちゃん~

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    当時この事件がメディアで騒がられていた時は加害者、つまりりりちゃん側の視点で語られていたと記憶している。それほどセンセーショナルで耳目を集めやすい事件であったと思うが、この本を読んで事件の全体像や加害者、被害者の解像度がグッと上がったように思う。
    著者がりりちゃんにのめり込みそうになる姿はとてもリアルでさすが一部界隈からカリスマとして崇められていた存在なんだなと実感できたし、書き手としてのバランスを保つ為に被害者の男性の訴えをしっかり聞いていたのはかつてメディアが焦点を当てていなかった部分なので、その部分が知れて本当に良かった。
    加害者の罪の意識が今後どう変わっていくのか、この事件の行方を追っ

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    2025年11月18日
  • 渇愛 ~頂き女子りりちゃん~

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    ネタバレ

    獄中のりりちゃんと面会を行った記者による本事件のまとめ。
    りりちゃんが求めていたのは、何だったのか。
    事件の動機は何なのか。今、りりちゃんは罪を反省しているのか。
    単純に頂き女子りりちゃんの事が知りたかった。関心があったのだ。

    りりちゃんはとても魅力的な女の子で、話し方も自ら生み出した言葉もセンスが光る。
    コミュニケーション力、言語化能力、発信力、プレゼン力、あらゆる能力に秀ででいる。方向性が正しければ大成したと思う。

    読み終わった今、ざわざわしている。
    わからない事が多すぎる。
    母親がりりちゃんを大事に思っているのかどうか…。
    りりちゃんが被害者について何も思っていない事も残念だった。

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    2025年11月15日
  • 渇愛 ~頂き女子りりちゃん~

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    当時の加熱した報道の一側面をその時だけ見ていた。事の善悪は別にして、どんな事にもその背景やたどり着いてしまう迄の過程が当然のようにあって、いかにその要素が人物像を形成してしまうのかと考えさせられる本だった。人には何かしら空っぽのような空洞があり、そこに触れられた時に冷静な判断が出来なくなってしまうのだろう。誰しもに起きえる事のように思える。★3.8

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    2025年11月09日