宇都宮直子のレビュー一覧
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ネタバレ頂き女子りりちゃんのお話。今年が去年話題になってた事件かな。
加害者側の報道が多くて、お金を渡した側がいけないとか言われがちな事件だったけど、被害者側の視点をみるととても同情した。自分もマッチングアプリの経験があるのでとてもよくわかる気がする。お金は渡さないけども……
最後に出てきた映画監督のまともさと言葉が印象に残った。
困難を抱えている人を「ギバーおぢ」と型にはめて罪悪感を軽減することは悪だと。男性とか女性とか言う話ではないと。
加害者にも同情するところはもちろんある。
が、、
人生どうでも良くなってしまうとホストクラブにハマってしまうのかしらん -
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以前Xで公開されていた「魔法のマニュアル」や「ごくちゅう日記」も読んでいたので、興味を持って手に取りました。
りりちゃんの生い立ちや、母親とのいびつな関係が、彼女を歌舞伎町へと向かわせた背景にあることが理解できました。
関係者の証言の中では、小林監督の所感が最も核心を突いていると感じました。今回の事件では被害者側の視点が圧倒的に欠けていること、ターゲットが“非モテで困難を抱える男性たち”であったこと、ホストが「お金を払えば成果が得られる(成果報酬)」構造の中で、りりちゃん自身も“お金で恋愛を買う”ような関係性を築いていたことなどが印象的でした。
最終的に映画化の話は頓挫し、弁済プロジェクトも解 -
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総額1億5千万を騙し取った「頂き女子りりちゃん」に迫るノンフィクション。彼女に罪の意識はなく、奪われたものを奪い返しただけ。私は被害者だと心の声が聞こえてくる。
この本を読んでいると昔出会った"あの子"を思い出した。彼女もりりちゃんみたいなこと言ってたなぁ。
20代前半に仲良かったあの子。仕事の話はしたことないけど、よく県外に出稼ぎに行ってたなと記憶してる。担当ホストがいる店に初回でついてきてと言われて人生初のホストへ。途中で客が嫉妬からパネルを拳で割ってしまいなんとも刺激的な時間でした。
その子とカフェに行った時、やたらと男性店員さんの容姿を褒めるから、狙ってるの? -
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以前、テレビ番組で特集していたのを視た。
東京オリンピックでの5輪マーク、
とても感動的だった!
どのようにして、訓練をしているのか、
開会式当日でのエピソードなど、
舞台裏を細かく書かれている。
また、東日本大震災で、地元に残っている家族の安否にハラハラしたりした。
有事の時には、自衛隊がいかに頼りになるか、
震災の時の活躍を視れば、頭が下がる。
空自の中で、限られた期間の中での厳しい訓練。
失敗を許されない過酷な状況でのメンタルの強さと、
チームワークのすばらしさ!
仲間内で常に笑いが絶えない、とある。
写真のページがあるが、
できたら、もっと載せてほしかった。
朝ご飯がパンと -
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ペットショップでペルシャのシュガーと出会い、共に暮らし始めてからの日常のあれこれを綴ったエッセイ。“猫”がタイトルに入っていたので何の前知識もなく即買いしてしまった本だったのですが、著者がシュガーと暮らす上で困った事、悩んだ事、また嬉しかった事や幸せだった事など、何から何まで私が感じた事と酷似していて、本当に驚きました。これを私があやめと出会った頃に読んでいたら、同じように悩む人がいる事に安心したり、対応の方法などを参考にしたりもできただろうなあ。著者がその当時の気持ちを懐かしんで文章を綴っているように、私もあやめと暮らし始めた頃を懐かしみながら読みました。避妊手術に対しても再び考えさせられま
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1億5千万を「頂き」、そのマニュアルを作った「頂き女子」りりちゃん(渡邊真衣)を取材したフリージャーナリストの記録。
「自然と相手を喜ばせる反応をしてしまう」それはある程度誰にでも当てはまることだ。身振り手振りを加えたハイテンションに同じ「女子」達と交流し、控えめで無知で助けてもらえるように「おぢ」に振る舞い。消え入りそうな声で恐怖に震えて裁判を受ける。すべて同じ人物だったのだろうし、実は嘘でもないのだと思う。家族、友人、恋人、同僚、仕事仲間、赤の他人と同じふるまいをする人はいない。ただ、それが過剰だと、結局何者なのか分からなくなってしまう。分からない。それが、この本を読んで得た感想だった。 -
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本を読むまではただ変わった女の子だと思ってメディアで見ていたけど、やはりそこには家庭の愛情不足からその穴埋めを求めてホストにハマり、結果資金調達の為身体を売り犯罪にまで至ってしまった背景があった。
自分を傷つけ善悪がわからなくなるほど、自分自身もボロボロになってしまったりりちゃんこと渡辺受刑者。
果たして刑期を終え出所してきた頃には、生まれ変わった渡辺真衣になっているのかと思いました。
一旦は支援者と共に被害者弁済の意思を示していたのに、別の愛を見つけるとあっさりと却下。
間違った愛に進み、また間違った人生をこれ以上進まないことを祈ります。
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当時この事件がメディアで騒がられていた時は加害者、つまりりりちゃん側の視点で語られていたと記憶している。それほどセンセーショナルで耳目を集めやすい事件であったと思うが、この本を読んで事件の全体像や加害者、被害者の解像度がグッと上がったように思う。
著者がりりちゃんにのめり込みそうになる姿はとてもリアルでさすが一部界隈からカリスマとして崇められていた存在なんだなと実感できたし、書き手としてのバランスを保つ為に被害者の男性の訴えをしっかり聞いていたのはかつてメディアが焦点を当てていなかった部分なので、その部分が知れて本当に良かった。
加害者の罪の意識が今後どう変わっていくのか、この事件の行方を追っ -
Posted by ブクログ
ネタバレ獄中のりりちゃんと面会を行った記者による本事件のまとめ。
りりちゃんが求めていたのは、何だったのか。
事件の動機は何なのか。今、りりちゃんは罪を反省しているのか。
単純に頂き女子りりちゃんの事が知りたかった。関心があったのだ。
りりちゃんはとても魅力的な女の子で、話し方も自ら生み出した言葉もセンスが光る。
コミュニケーション力、言語化能力、発信力、プレゼン力、あらゆる能力に秀ででいる。方向性が正しければ大成したと思う。
読み終わった今、ざわざわしている。
わからない事が多すぎる。
母親がりりちゃんを大事に思っているのかどうか…。
りりちゃんが被害者について何も思っていない事も残念だった。