宇都宮直子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
犯罪加害者本人と実際に交流しながら、事件の真相(というか加害者の動機や人となり)に迫る本って、何冊か読んだことあるけど、全部似たり寄ったりというか、テンプレートとしてどう書いてもこうなっちゃうんだな、というのが全体の印象。だからといって別につまらないわけじゃない。
この本を読む前までは、私もどちらかと言えばりりちゃん擁護派というか、お金渡す方も渡す方だよな、とうっすら思っていたのだけれど、この本を読んでその考え方が100%間違っていたことに気づけたことが、この本がとても良い本だと思った理由。
本の中で被害者の男性が語っているけれど、この事件はパパ活とは違う。パパ活ならお互いが納得した上なら確 -
Posted by ブクログ
『頂き女子りりちゃんの取材手記 渇愛』を読んで思ったこと。
これは単なる事件の話じゃなくて、
“人の欲求”と“承認”の構造の話だなと感じた。
人はお金を失ったから苦しむんじゃない。
「必要とされている」という感覚を失うことに耐えられない。
だからこそ、
その隙間に入り込むビジネスや人は強い。
ある意味で、
マーケティングの本質にも近い。
・相手は何を求めているのか
・どんな言葉に反応するのか
・どこに孤独を抱えているのか
それを理解している側が、圧倒的に有利になる。
ただ、この本を読んで一番思ったのは、
使い方次第で、人は救いにも搾取にもなるということ。
ビジネスやってる人ほど -
Posted by ブクログ
ネタバレ本を読むまで頂き女子りりちゃんとホストたちが絶対的な悪だと思っていた。
読んだ後で考えが変わった。りりちゃんこと渡辺真衣は懲役8年という重い刑罰を科せられるほどのことをしたのか?と疑問を持ってしまった。
彼女のしたことは間違いなく詐欺で犯罪。でも罪と罰のバランスが悪いのではと感じた。どんな結果がよかったのか答えはわからない。
ずっと印象的だったのは、渡辺真衣の心の揺れ。気持ちを整理できず、ずっと揺れ続ける迷い子の女性。
拘置所内で今まで振り返ったことのない人生を振り返る機会を与えられ、戸惑っているように見えた。その姿は一般人と変わらないと感じた。 -
Posted by ブクログ
一気読みしてしまった
逮捕前からうっすら知っていたりりちゃん
獄中日記あんま見なくなったなと思っていたら、そんなことになっていたのか
私もりりちゃんが被害者に弁済していくなら執筆しかないと思っていたので、支援団体の解散は本当に残念
でも なんか 支援を受け取る準備がまだできてないんだろうな…
本読んでるだけの私にはりりちゃん母にそんな問題があるようには見えない
でも、私もかつて自分の母との関係性が最悪だった時、自分の母がやるこということ全てが私を傷つけていた(そしてそれは他の人にはわからない、外から見ると母も母で大変よねってなるのもわかるけど、カウンセラーさんは私の味方になってくれて生き延 -
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693
これ読んで今まで何でホストなんかにハマるの?みたいに面白おかしく思ってたんだけど、ホストにハマる女性は、普通に愛されてなかったりとか、中学生の頃に実のお父さんを探し続けて家出した子とか生い立ちがやっぱり普通じゃないんだよね。凄く可哀想だなと思った。子供の頃に普通に満たされていればこういうのにハマらなかったわけだから。私は子供にごく普通の愛を与えられなかった親を憎んだし、怒りを覚えた。
ホストクラブって最初は破格に稼ぐ芸能界にいる女性たちが客だったんだけど、それに普通の稼ぎしかない客として一般の女性が入り込んだことによって、トーヨコ売春問題とかになったらしい。
宇都宮直子
ノンフィ -
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自分の生活や常識とは違ってぶっ飛び過ぎてるホス狂サンたちをものすごい近い所から追ってくれていた。のですごい興味津々で読破出来た。
歌舞伎町はうまくお金が回ってるんだなぁ、って感心した。
欲望のままに動くホス狂サンたち。
ある意味正直で真っ直ぐ。
でも、、お金が足りないなら諦めなきゃ。
足りないから風俗!って発想が理解出来ない。
ホストクラブってお客のストレス発散かと思ってたけど、疑似恋愛と自己顕示欲を満たすために大金をつぎ込む場所だったんだ。。
見栄を張りたい気持ちも分かるけど…うーん…
家庭環境が悪い子もいれば、まともな子もホス狂になるのね。
うーん…
ホストを刺して、って事件のことも書か -
Posted by ブクログ
知らない世界を見ることができた一冊。
「歌舞伎町は女の子の街」。若い頃の私が知っていた街とは、随分と変わったものだなと思った。
「ホス狂い」の生き方を否定するつもりはないが、登場する女性たちに、何一つ共感することはできなかった。
寧ろ、嫌悪感の方が強かった。
そういう自分も、ホストクラブに行ったことはある。
でも、席に着いてくれたホストの彼は、見た目だけでなく、中身もイマイチ。連れて行ってもらっておきながら何だけれど、つまらなかった。それ以来ホストクラブに行ったことはない。ニューハーフのショーパプの方がずっと楽しかった。
某二世タレントがホストにハマって、AVにまで出演していたと話題にな -
Posted by ブクログ
歌舞伎町に実際に居を構えて、歌舞伎町の中から取材した著者。最初は余所者として拒絶されていた著者だが、だんだんと歌舞伎町のホス狂と仲良くなっていく過程が面白い。
なんで「人生を一変させるぐらいの額をホストに注ぎ込むのだろう」とずっと疑問に思っていた。それだけの額を出してホス狂さんは何を買いたかったんだろう。
この本の最後で少しだけヒントが得られた。「アジール」。避難所・不可触領域を意味する言葉。歌舞伎町の中では、現実世界の自分とは切り離された「なりたかった”特別な”自分」になることができる。そして、ホストと自分だけという物語を紡ぐことができる。そのためなら全てを投げうってでもいい、という感じな -
購入済み
都築先生のアナザーストーリー
羽生結弦選手のアナザーストーリーのように、いろんな方から話を聞いています。
非常に苦労された方ですが、実を結んだことが素晴らしい。
このメンタルと不屈の闘志を羽生選手が引き継いだように思いました。
羽生選手も次代に引き継ぐことを意識した発言をされてきています。フィギュアスケート文化を更に根付かせることができますように。 -
Posted by ブクログ
拘置所での面会を繰り返すうちに、記者と取材対象以上の思い入れを持つようになるのが興味深かった。
別にこういう人は前からいたのかもしれないけど
今の若者ってあまり何事にも執着しないイメージがあったり
誰かに必要とされるとかではなく、自分軸で生きよう!存在するだけで素晴らしい!自己肯定感!
みたいなワードが出来てから育ってきていると思っていたから
ホストクラブで担当のために必死になるとか
今まで必要とされてこなかった自分の価値を見出すためにホストに依存していたとか
なんかすごく結び付かない感じがする。
とはいえ、歌舞伎町にそういう女の子たちがたくさんいることも知っている。
二極化している -
Posted by ブクログ
人生を狂わされてしまった被害者の方もいるため、手放しに評価することはできないが、大変興味深い内容だった。
著者がりりちゃんに肩入れしてしまう描写、ジャーナリストとしてのプライドが揺らいでいるところも自覚しながらもりりちゃんの物語にのめり込んでしまう様は恐怖すら覚えた。
りりちゃんがやったことは許されないことだと個人的には思う。しかし、彼女を取り巻く環境と、その中でこれまでに受けてきた傷があるのもまた事実。構造的に、登場人物たちが各々背負ってきた不幸を別の誰かに返しているような印象があり、まさに負のスパイラルが渦巻いてしまっている。その構造の根深さ、大きさに私は絶望を抱いてしまった。 -
Posted by ブクログ
話題になった頂き女子りりちゃんを取材したノンフィクション。女性記者が拘置所に足繁く通って取材をしていく姿が描かれている。この記者はホス狂い女性たちを取材する過程で歌舞伎町に暮らしていたりもして、りりちゃんのことも逮捕前から注目していたという。記者の彼女はどんどん加害者であるりりちゃんに感情移入していき、周囲からはいきすぎだと言われていく。その姿も赤裸々に綴っている点には好感が持てた。
事件についてはかなりセンセーショナルで、頂き女子のマニュアルを販売していたなどとはネットなどで仄聞していたが、被害者たちを「おぢ」と呼び習わしてカモにしていく姿は圧巻で衝撃的だった。さらに興味深かったのは、そも