作品一覧

  • 受験英語と日本人――入試問題と参考書からみる英語学習史
    3.7
    1巻2,420円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★受験英語は日本人に何をもたらしたのか 「受験英語」といえば、今までその負の面ばかりクローズアップされてきたが、その正の部分にも光をあて、英語の入試問題、参考書、受験生をキーワードに、日本人の英語学習の歴史の本当の姿を鋭く描き出し、その多様な遺産を検証する。 特に英語参考書に注目し、懐かしの「山貞」シリーズをはじめ、「赤尾の豆単」や森一郎の「でる単」(「しけ単」)、受験の神様・伊藤和夫の数々の参考書など、歴史的な価値の高い参考書の中身を検討し、豊富なエピソードとともに紹介する。 貴重な図版を多数掲載。 ■目 次 プロローグ 受験英語の巨星・伊藤和夫 第1章 受験英語の誕生(1873~1918) 1.英語入試のはじまり 2.受験用英語参考書のはじまり 3.予備校と通信教育の世界 4.受験英語の弊害と入試改革 第2章 英語受験参考書の進化(1900~1910年代) 1.英文解釈法の発明 2.英単語・英文法・英作文参考書の進化 第3章 受験英語の過熱と拡大(1919~1936) 1.受験地獄と受験生 2.受験英語雑誌と通信教育の発展 3.英語参考書の発展 第4章 戦時体制と受験英語の受難(1937~1945) 1.戦時体制下の入試 2.通信添削から受験情報産業へ 3.戦時体制下の英語参考書 第5章 戦後の受験英語(1946~2010) 1.戦後の入試風景 2.英語入試問題の変化 3.戦後の定番参考書 第6章 戦後のヴィンテージ英語参考書 1.英文解釈のヴィンテージ参考書 2.英作文のヴィンテージ参考書 エピローグ 受験英語はどこへ行く 【資料ナビ】 1-1. 戦前の学校系統図/1-2. 旧制高等学校・専門学校の制度と沿革 /1-3. 明治期の進学校/5. 戦後における東大合格者数上位10校の変遷 【人物ナビ】 1. 浅田栄次/2-1. 田中菊雄/2-2. 南日恒太郎/2-3. 山崎貞/2-4. 深澤由次郎/2-5. 井上十吉/3-1. 古谷専三/3-2. 小野圭次郎/ 3-3. 岡田實麿/3-4. 青木常雄/4. 赤尾好夫/5-1. 多田正行/5-2. 佐々木高政/6-1. 荒牧鉄雄/6-2. 柴田徹士 主要参考文献
  • 英語教育論争史
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    中学から高校の6年間で膨大な英単語を覚え、暗号解読のような苦労で英文を訳し、長文の速読練習もこなした。でも、労力の割には使えるようにならない。しかも2020年度からは小学校で外国語が正式教科になった。はたして英語は、どのように教え、学ぶべきか。これは、100年以上前から繰り返された議論である。 小学生の英語教育の是非、必要なのは文法訳読か英会話か、全員が必修の必要があるのか、他の教科にエネルギーを回せばもっと日本人の学力は上がるのではないか、そもそも、外国語は英語だけでいいのか。それは、知的バトルあり、人間臭い感情のぶつかり合いもある、真剣勝負の論争史だった。 漱石の指導で英文学に開眼した藤村作の「英語科廃止論」、戦後の熱狂を生んだラジオ「カムカム英語」への批判、加藤周一の「英語義務教育化反対論」、渡部昇一と平泉渉の大論争、筑紫哲也と中村敬の英語帝国主義論争など、文明開化の時代から、戦時下の「敵性語」時代を経て、グローバル化が進む現代まで、「日本人と英語」の百年余りを振り返り、これからの英語教育・英語学習を展望する。 目次 はじめに―― 一〇〇年越しの「真剣勝負」 第一章 早ければ良いのか? 小学校英語教育論争 1 文明開化と内地雑居 2 高等小学校の発足と論争の本格化 3 誰が、どうやって教えるのか 4 岡倉由三郎の小学校英語教育論 5 文部省が小学校英語教育を縮減 第二章 訳読か? 会話か? 文法訳読vs.話せる英語論争 1 学習英文法はどう根づいたか 2 英文法偏重・擁護論争 3 ナチュラル・メソッド論争 第三章 教養か? 実用か? 中等学校の英語存廃論争 1 「一等国」の英語廃止論 2 ナショナリズムと英語教育 3 「米国語」を追い払え! 4 廃止論の急先鋒・藤村作 5 「帝国日本」の外国語教育 6 戦時体制下の英語教師たち 第四章 英語は全員に必要なのか?「カムカム英語」と英語義務化論争 1 敗戦直後の英語熱 2 米会話ブームと「カムカム英語」への批判 3 「英語義務教育化」反対論 第五章 国際化時代に必要な英語とは? 平泉-渡部「英語教育大論争」 1 国際化と英語コミュニケーション能力 2 「平泉試案」の衝撃 3 「平泉新提案」をめぐる論争 4 「平泉試案」後の英語教育政策 第六章 外国語は「英語だけ」でよいのか? 英語帝国主義論争 1 言語帝国主義への先駆的な批判 2 一九九〇年代の英語帝国主義批判 3 中村敬と二つの英語帝国主義論争 終章 そもそも、なぜ、英語を学ぶのか? 英語教育論争史が問いかけるもの おわりに
  • 英語と日本軍 知られざる外国語教育史
    3.8
    1巻1,221円 (税込)
    陸海軍の学校では敗戦後まで英語教育が行なわれていた。目的はなんだったのか。どんな教科書や参考書が使われていたのか。幕末に始まった外国語教育は近代陸海軍創設からアジア・太平洋戦争に至るまで、皮肉にも日本の帝国主義の歩みを下支えしてきた。英語教育史研究の第一人者が、当時の生徒が使用した教科書や残された手記の分析、生存者への取材から、知られざる教育の実態に迫るとともに、それらが戦後に遺したものを明らかにする。
  • 英語と明治維新 ――語学はいかに近代日本を創ったか
    -
    1巻1,067円 (税込)
    江戸幕府を倒し、新しい「日本」の形を模索した明治維新。水面下では、言葉をめぐって「もう一つの闘い」が繰り広げられていた。迫りくる西洋列強と外国語で交渉できなければ植民地にされかねない。まともな教科書も辞書もない時代、サムライたちは必死に西洋語を学び、欧米に密航留学した。漢学、蘭学に加え、英語、独語、仏語が乱立する中、なぜ英語が新しい国家を創る原動力となりえたのか? 英語教育史の第一人者が、これまで語られてこなかった視点から幕末・明治に光を当てる。
  • 英語と日本人 ――挫折と希望の二〇〇年
    -
    1巻990円 (税込)
    英語ができるようになりたい! 幕末に「半文明人」として西洋に蔑視された日本人は、懸命に英語を学び近代化を成し遂げる。そこには挫折と希望が交錯した紆余曲折の物語があった。独学に励む若者、日本人にふさわしい学習法の模索、辞書編纂者の苦闘、教科書の中の戦争と平和、名・珍英語参考書の数々、英会話ブーム、小学校英語への賛否、グローバル人材育成や入試改革の是非――英語教育史研究の第一人者が、日本人と英語の悪戦苦闘の歴史をたどり、未来を展望する決定版。

ユーザーレビュー

  • 英語と日本軍 知られざる外国語教育史

    Posted by ブクログ

    日本軍での教育を中心に、幕末から戦後までの外国語教育史を紹介する一冊。「続・日本軍兵士」では日本の兵站・衛生能力不足を実感したが、本書では日本の語学教育の不足を思い知らされた。どちらも近代化から無理をして太平洋戦争に突き進んだ姿が見られる。その一方で米軍の日本語教育は徹底しており、両国の力の差を改めて感じた。


    ・海軍機関学校で嘱託教官として英語を教えた芥川龍之介から夏目漱石夫人に宛てた手紙の一文「生徒は皆勇敢な奴ばかりで、あらゆる悪徳は堂々とやりさえすれば何時でも善になるが如き信念を持っています(事によると、この信念は軍人の間に共通な信念かもしれません) 」は、後の日本軍の行動を予感させる

    0
    2025年08月21日
  • 英語教育論争史

    Posted by ブクログ

    途中眠くなるところもあって、読み進めるのに時間がかかったけど、最後まで読んで良かった。

    私は国語主義者で、外国語教育なんて最低限で良いと思っていたが、そんな考えもずっと昔から議論されてきたものってこと!でも、これ読んでますます国語主義への想いが強くなった。

    子どもの英語教育にもやもやしてる人、読んだら良いと思う!出来なくて当たり前で、その先をどうするかは個人の問題だって割り切れる気がする。

    本当に外国語が必要になったときに、何語であっても基本的な学び方をわかってたら、どうにかなるよ!

    そして、AIが発達して機械翻訳が完璧になりつつある今、外国語学習の意義って大きく変わってくると思う。そ

    0
    2024年09月02日
  • 受験英語と日本人――入試問題と参考書からみる英語学習史

    Posted by ブクログ

    先週の大学入学共通テストが開催された、。数多くの受験生が苦しんでいるのが英語。




    「入試問題と参考書からみる英語学習史」というこれまでお目にかかったことのないのが今回の本。




    読んでいて不思議なのは政財界の要請で文部科学省が「実践的コミュニケーション能力」重視だ。




    英会話、英会話という「英会話市場主義」あるいは「英会話カルト教」がはびこることになったが、果たして昔と比べてオーラルコミュニケーションとやらは伸びたのかな。




    リーディングやリスニングで、正確に理解できないで何を話したり書いたりできない。




    外国語学習に文法を理解するのは、交通ルールを知らずに車を運転

    0
    2023年01月19日
  • 英語教育論争史

    Posted by ブクログ


    この年になっても、日々英語に悪戦苦闘しています。血のにじむような努力までやってないと言われるとそれまでですが。
    一方、Google の翻訳の近年の進化の凄まじさを目の当たりにすると、本書の末尾に、リマインドされている、そもそもなぜ英語を学ぶのか? の目的は、脳トレを除いて、突然違うルートが現れて、Google に頼むことで、それぞれ目的達成が出来る日は近いようにも思ったりしてます。
    これからは、英語教育論争史の指摘する繰り返しではなく、大きな転換が起こる、必要である、と思いました。

    0
    2023年01月08日
  • 英語教育論争史

    Posted by ブクログ

    面白い。
    が、しかし固い。半分論文半分一般書ぐらいの感覚だろうか。論文の引用も多数あり、興味深い論文はネットで調べる事も出来るため興味のある読者には非常に有益である。また参考文献、索引まであり、本書を孫引きして本を執筆出来そうだ。
    上記の通りのような適切な引用方法は、一般書として本書を読む際にはカッコ書き、引用元記載、原文引用入り乱れており、正直読みにくい。興味を持った読者も論文的に斜め読みするしかないだろう。
    終章は半分おまけだろうが、「なぜ英語論争は延々と繰り返されるのか」という問いに対して、論争にけじめをつけない日本人として切っている点も面白い。が、本書テーマと少し逸脱しているために軽く

    0
    2022年11月06日

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