江利川春雄のレビュー一覧
-
2013年4月、自民党教育再生実行本部が発表した「成長戦略の資するグローバル人材育成部会提言」.これに連動して経済同友会が「実用的な英語力を問う大学入試の実現を」を提言.さらに6月 安倍内閣が「第二期教育振興基本計画」を閣議決定.政治家も財界もTOEFLの実態を知らずに提言を出していることに危機感を...続きを読むPosted by ブクログ
-
英語学習の参考やモチベーションになればと思い購入しました。
英語への憧れや葛藤、英語習得の偉人のため悪戦苦闘、英語教育の変遷等、日本人がいかに英語に翻弄されてきたか、その歴史を知ることができました。英語学習のモチベーションとなりましたが、英語が話せるだけではいけないということも再認識しました。大事な...続きを読むPosted by ブクログ -
先週の大学入学共通テストが開催された、。数多くの受験生が苦しんでいるのが英語。
「入試問題と参考書からみる英語学習史」というこれまでお目にかかったことのないのが今回の本。
読んでいて不思議なのは政財界の要請で文部科学省が「実践的コミュニケーション能力」重視だ。
英会話、英会話...続きを読むPosted by ブクログ -
先週、大学入学共通テストが行われた。
毎年、受験生が問題作成者に振り回されているが、英語もその中に入る。
去年の長文問題を見て、TOEICみたいに長くなっている印象を受けた。
問題のみならず、文部科学省の民間の英語試験を大学受験の評価に活用しようとしたとき、学校教育とかけ離...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトルに興味を惹かれ、読み出した一冊。なかなかに興味深い。
幕末から明治にかけて、西欧近代国家に追いつき追い越すことを国是とした日本は、貪欲に外国語を学び、西欧の進んだ知識を取り込んでいく。しかし、時代が下り帝国主義を突き進む中、日本の軍隊は外国語教育、特に英語教育を怠り、その情報処理能力も低下し...続きを読むPosted by ブクログ -
・終戦時に英語教育を行えた教育機関が軍関係の学校のみとなっていたのは興味深い。
・現在の英語一辺倒の我が国の外国語教育は危ういという指摘は至言。Posted by ブクログ -
西洋の知識を吸収するために英語を学ぼうとした明治時代から、受験地獄が社会問題となる大正、戦前、敵国語とされた戦中を経て、大学全入時代に突入する現代までの、英語の入試問題、参考書、予備校、通信教育の歴史。
帯には「『本音の』英語学習史」、あとがきには「『裏の』現実」と書かれていて、これまで英語教育...続きを読むPosted by ブクログ -
幕末、明治初期から戦前、戦中における陸海軍の外国語教育の実態や目的、その効果について、実際に使われた教科書や受講生の証言なども含めながら明らかにしようとしたもの。米軍の手厚い日本語教育との対比、また最終章で論じられる「敗戦占領期における英語教育の戦略的な位置づけの変化」(p.7)の話題が特に興味深か...続きを読むPosted by ブクログ
-
平均的な日本人であれば、受験対策時に英語を習得しようとしてそれっきりになることが多いような気がします。なので、日常英語にふれあう機会の少ない多くの日本人は、オーラルコミュニケーションより文法と単語の習得により、英文を読む力の方が、息長く役立つのではないか、という気がしてきました。Posted by ブクログ