富増章成の作品一覧
「富増章成」の「ンめねこといっしょ! やさしい気持ちになる哲学のことば100」「1行で難解な名著がわかる本 現代とつなげてエッセンスをつかむ50冊」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
やはり難解な本は丁寧に解説されていても分かりにくい。うぅ・・・己の貧弱な理解力が恨ましい!!
印象的な所を抜粋。
荘子→逍遥遊(宇宙の流れに無為自然として同調しようというスタンス)
ありのままに自然の流れに身を任せて生きることで、肩の力が抜けてかえって色んなことがうまくいくものだ。
彼の考え方にはとても共感できる。程よく力を抜いて生きる、ストレス社会において大いに特効薬となる!
カント→実践理性批判
道徳法則として、〜すべし という定言命令に従って生きなければならない。なぜなら、人間は本能的に生きる感性的存在の動物と同じであるがゆえに、時に自らの行動がコントロールできなくなることがある。そのため、常に定言命令を自らに出し、(無条件に〜すべし)と言い聞かせながら生活しなければならない、とカントは説く。そうやっていくと、理性的に自分の欲望をコントロールできるようになっていく。
もしお金が貰えるなら、〜する。といった、条件付きの命令ではいけないのである。(仮言命令)
↑道徳の世界に存在する普遍的な法則、確かにそうかもしれない。
人助けをするとき、「もしこの人を助けたら、自分が有名になれるかな?お金もらえるかな?」など打算的なことは考えないものだ。もしかするとそうでない人もいるかもしれないが、少なくとも人助けを真っ先に考える自分は、この点において定言命令が出せていると言える。当たり前だが何だか嬉しい。
キルケゴール→人は誰でも絶望に陥る可能性がある。しかしこの絶望こそが、人生の成長に昇華させられるターニングポイントになりうる。
アラン→幸福論
これが1番印象的だった!
「人は幸福になろうとしないと幸福になれない。気分というものはいつも悪いもの」
何かが起こると、悪い面より、良い面に焦点を当てる!
「自分自身と喧嘩しないようにする」
上機嫌の波を自分の周囲に伝播させていく。
「雨か、嫌だなぁ」と思うより、
「なんていい湿り具合だ!」
と言ってみることで気分を変える。
「人間は与えられた楽しみに退屈し、自力で獲得した楽しみの方を遥かに好む」
もの。嫌なことを我慢するのではなく、進んで行う。
少しは生きる苦労があった方が良いし、あまり平坦な道を歩まない方が良い、とアランは説いている。
まさに現代のソクラテスだ!!!
フロム→現代の高齢化やブラック企業をぴたりと言い当てるような思想を著している。人は誰でも孤独を感じ、その孤独からの逃避として権威への服従を選択する。その結果、ナチスのファシズム体制を生んでしまったと説く。そんな奴はマゾだ!
ハンナ・アーレントの全体主義も、アウシュビッツ問題を考える上で参考となる考え方。
アドラー→劣等感こそが人類進化のエネルギーになっている。
人生の悩みは全て人間関係にある。他者との結び付きを、共同体感覚と表現し、劣等・優劣コンプレックスから、他者への関心と貢献に視点切替を行っていけば、自分も他人も受け入れられる幸福な状態を生み出すことができる!
ソシュール→言語で世界ができている、ことを見事に説明した!
目の前に存在するものごとを、言葉を使って区切り、違いを生み出す。
言葉が世界を切り分けている。という新しい発想。世界全体が言葉によってできている。よって、多くの言葉を学べば学ぶほど自分の世界が大きくなる。たくさん本を読もう!
Posted by ブクログ
「悩み」は自分の頭が作り出してしまうものであり、結局は自分自身で解決するしかありません。
そのためには、自分の中に「安全装置」を作っておくことが必要。
その安全装置として役立つのが思想・哲学であり、「使える思想・哲学」を提示するというのが本書の目的です。
哲学、それも西洋哲学となるとやたら小難しく、なかなかハードルが高いという印象があるかもしれません。
しかし、本書では偉大な哲人たちの思想を簡潔に分かりやすく示しており、ちょっとした西洋哲学史として、その歴史もシンプルに追うことができる良書です。
本書は16章立てで、章ごとに哲学者や思想のエッセンスが示されています。
特に印象に残ったのは、
・スピノザ(哲学を幾何学で展開する「エチカ」)
・ヘーゲル(弁証法で世界を理解する)
・ニーチェ(神に代わる価値の担い手としての「超人」思想)
・サルトル(他人の視線を恐れるな!)
あたりです。
それ以外にも、プラグマティズム(功利主義)はアメリカ発の「哲学」であること、フロイトの心理学が哲学に大きな影響を与えたこと「構造主義」は物事の意味を一つ一つの要素ではなく「つながり方」(構造)で理解しようとする思想であることなど、自分自身でも新たな発見を伴いつつ、哲学の変遷を時系列的に追うことが出来ました。
実は人の悩みって、大昔から変わっていません。
二千年以上も前から、人々は大いに悩みつつ、生きる意味を考えてきたのです。
そのことを知るだけでも、少しは気が楽になれる気がします。