あらすじ
この本が、世界を変えた。かなり難解、かなり重要な名著60冊を図を使って徹底解説。アリストテレスからプラトン、ブッダ、孔子、老子、スピノザ、カント、デカルト、フロイト、ニーチェ、マルクス、ドゥルーズ、ピケティまで。
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Posted by ブクログ
もっと本が読みたくなった。
『老子』『荘子』『真理の言葉』『正法眼蔵』が1番しっくりきた。
旧約と新約の聖書てそういう繋がりだったんだ。
『エチカ』『アンチ・オイディプス』よく分からなかった。
経済や戦争についての本も挙げられているけど、全体的に哲学寄りな内容かも。
やっぱりひたすら瞑想することが1番!
Posted by ブクログ
知の観光マップであり、思考の触媒
本書は単なる難解な名著の要約ではない。むしろ、60冊の古典を「知の観光マップ」として再編成し、読者自身の思考を構造化するためのメタ認知ツールである。私は普段、勝間和代氏のような実用書や、専門家の評価が明確なビジネス書を好むが、本書はそれらとは異なる次元で、私の知的好奇心を刺激し、思考のOSをアップデートしてくれた。
白眉は巻頭の「ひと目でわかる名著の関連図」だ。プラトンからドゥルーズまで、思想の系譜を可視化したこの図は、東浩紀氏の言う「観光客の哲学」の実践そのもの。個々の思想を点でなく線で結び、偶然の出会いから新たな発見を促す。新渡戸稲造の『武士道』について「金は不浄と考える」と端的に示すように、核心を掴む力は確かだ。この簡潔さが、現代の自己啓発書が説く金銭肯定論との比較考察を促し、私自身の思考を深めるきっかけとなった。
ただし、4ページという制約は諸刃の剣でもある。例えばヴィトゲンシュタインが『論考』を否定したという記述は正しいが、その否定が「部分的」であるという重要なニュアンスは捨象される。『アンチ・オイディプス』を「世界一意味がわからない本」と紹介しつつ、その核心を平易に図解する手腕は見事だが、読者はこの「わかりやすさ」を鵜呑みにしてはならない。本書はあくまで原典への「入口」であり、地図であって目的地ではない。
私自身、エグゼクティブコーチングにおける構造化されたアプローチを好むが、本書はその知的探求版と言える。武士道の「言葉にしない曖昧さ」と現代のISO的な明文化の是非を問うた際、本書の解説が思考の出発点となったように、古典の知恵を現代的課題に接続する「触媒」として機能するのだ。
本書の真価は、情報をインプットすることにあるのではない。むしろ、自らの問いを立て、思想と思想を衝突させ、自分なりの知の体系を構築していくプロセスを誘発する点にある。専門家の評価を重視する私にとって、著者・富増氏のこの卓越した「編集力」は高く評価できる。知的好奇心が旺盛なビジネスパーソンや、一度古典に挫折した者にこそ、再挑戦の武器として勧めたい一冊だ。
Posted by ブクログ
難解な本を理解するためのガイドブック。
学校の授業で聞いたなあ…という本のエッセンスが知れて、そこから来る人生で役立つことがまとめられています。哲学的思想が好きな方にはまりそうです。
Posted by ブクログ
3割くらいしか理解ができなかった…解説書でこんなに難しく感じるなら原作は絶対読めないだろうな…
哲学、昔の人たちの発想がすごいなと、、自分なりに問題を考えて(何故生きているか、自分とはなにか等)、仮説を立て解説書を書く。
哲学は奥が深いな。
Posted by ブクログ
途中まで読みました!
スッキリした紙面でとても見やすく、メモを取りながら面白く読めました。
しかし後半、“多分これは分かりやすくなってるんだろうな……”と思いながらも奮闘し途中で断念。
そもそも1つの著作が見開き2ページに収まるわけがないのに、まとめ上げてるのだから感服です。
自分で補足をいれつつ、もう一度戻ってきたい本です。