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「津田一郎」の「心はすべて数学である」「数学とはどんな学問か? 数学嫌いのための数学入門」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「津田一郎」の「心はすべて数学である」「数学とはどんな学問か? 数学嫌いのための数学入門」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
「心はすべて数学である」という表題を、数学を考える時の心の働き方からはじめて、脳と心の問題を、複雑系、カオスを切り口にわかりやすく論じている。
カントール集合やゲーデルの不完全性定理にも言及しながら、数学が心の働き方、動かし方を抽象化したものである事をのべ、この普遍的な心が拘束条件として働く事で、脳が機能分化し、個々の心が生まれるという、拘束条件付き自己組織化の話がされている。
もちろん専門的な内容を、数式なく語っているので難しいところもあるけれど、全体的にとても説得力があり刺激的。
この本に出会えた事は、本当に幸せな事だと思う。AIについて語られる場面が多い昨今、またその事についての中途半端
Posted by ブクログ
神経細胞の集合体として物理的に存在する「脳」、そして実体はないにも関わらず、自分の中にある「心」。
多分、脳が心を生み出していると思われるが、それはどのように為されているのだろう?
という、人間存在の根本的な問いに迫る著作。
だが、はじめに断っておくとまさしく人知を超えた問いに近いため、本書でもこんな考え方もあると思うし、それを裏付ける根拠も多少はあるから、秘密の迷宮のホンの一部はわかるかも。
というスタンスである。
それでもそれを解明しようとし、それらしきモデルを考えられたのは稀有な天才のなせる業でしょう。
興味深いのは著者は医学者でも生物学者でもなく。数学者であること。
専門はカオス理