岡野原大輔の作品一覧
「岡野原大輔」の「ヒトとAI」「AI技術の最前線 これからのAIを読み解く先端技術73」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「岡野原大輔」の「ヒトとAI」「AI技術の最前線 これからのAIを読み解く先端技術73」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
Preffered Networksの代表が書いた新書、「ヒトとAI」、スマッシュヒットだった
①自由とは主体に選択を帰属させられること(選択の自由)、責任とは主体に責任を帰属させつづけられること(放棄しない)
②AIは主体として判断ができない。履歴も残らない
アウトプットは無限に出せるが、結局は判断・意思決定が必要
責任も負わせられない
対して、人間は選択の履歴が残るし、責任をとれる
③人間の仕事は、AIにアウトプットを出させるが、最後は腹決めて判断し、責任を引き受けること(経営の機能みたいな感じ)
但し、科学の研究開発においては「たぶん正しいけど人間の理解が追いつかないアウトプット」はAIが出し始めている
理解の前にアウトプットがある局面で、誰がどう責任をとり判断するかは社会でルールを決めるべき :naruhodonaruhodo:
■感想
まだ「たぶん正しいけど人間の理解が追いつかないアウトプット」がある状態にはなっていないので、まずは「理解できることちゃんとやろうぜ」(AIが言うままを簡単に信じない)のスタンス大事
=責任を取れる主体であり続ける
例)当たり前水準で、組織で決めた評価帰属ルールに則って成果を出し、アカウンタビリティを果たす
例)分析や振り返りをAI活用して出すが、根拠は読み解き、その上で自分の意思を込める
↑但し、そういうアウトプットたくさん出せるようになったら、別途どう判断すべきかのガイドラインが必要そう...
Posted by ブクログ
AIとは、どのような機能を持つ道具なのか。そして、AIと共に生きていくためには、人間の意識をどのように変え、社会をどのように設計し直す必要があるのか。
本書は28章にわたって、AIの現状から今後の見通し、さらにはこれから構築していかなければならない社会のあり方まで、段階的に説明し、考察を加えている。
人間は長い歴史の中でさまざまな道具を発明し、それによって生活や社会のあり方そのものを大きく変えてきた。例えば、著者があとがきで取り上げている「火の発見と使用」がある。火によって寒さをしのぐことができ、食料として利用できる資源も広がり、夜間の活動も可能になった。また、獣に襲われる危険を減らすこともできるようになった。一方で、火は管理を誤れば危険な存在にもなる。それを使いこなすためには、適切な知識や技術を身につけなければならない。しかし、危険だからといって火の利用を放棄することは容易ではなく、いったん変化した生活をそのまま以前の状態に戻すことも難しい。AIもまた、同じような性質を持つ技術だといえる。
しかし、火をはじめとする従来の道具と、それを使用する人間との間には、明確な区別があった。ところが、進化したAIは、あたかも人間と同じように考え、行動する存在であるかのように見える。だからこそ、AIは人間とは異なる知能のあり方を持つ存在であり、社会においては人間が判断と責任を担うという前提を維持していくことが重要になる。そのためには、AIとは何か、人間とはどこが異なるのかを十分に理解する必要があると著者は説く。
本書は三部構成となっている。第1章から第8章までの第一部ではAIの特徴と現状を、第9章から第14章までの第二部では人間の知能や意識、感情、自由と責任などの特徴を取り上げ、AIとの違いを明らかにしていく。そして、第15章から最終章までの第三部では、AIが組み込まれた社会をどのように設計し直すべきか、また、そのような社会で人間はどのような意識を持って行動していく必要があるのかという問題へと議論が展開される。
著者が一貫して重視するのは、人間社会において「誰が判断し、誰が責任を負い、誰が主体として行為するのか」という点である。
AIは、複雑に絡み合うさまざまな条件を高速に処理し、多くの選択肢や提案を人間に示すことができる。しかし、その提案を実行した結果、どのような事態が生じるのかを踏まえ、その結果に対する責任を人間と同じ意味で引き受けることはできない。AIの出力を採用するかどうか、最終的に判断するのは人間であるべきだ。
ところが、AIの処理が高速化・大規模化し、その能力が人間の理解をはるかに超えるようになれば、AIがどのような因果関係をたどって結論に至ったのかを、人間が同時に検証することは難しくなる。そこで人間が直面するのは、著者が指摘する「理解する前に答えがある世界」である。つまり、答えが導き出された理由を十分に理解できないまま、その答えを採用し、社会に実装するかどうかを決断しなければならないのだ。当然、その決断によって生じるリスクは、人間が引き受けなければならない。
例えば、「なぜ効くのかを人間が十分に説明できない薬を、AIの判断を信じて使うことができるのか」という問題がある。さらに、その判断をどこまで社会全体で受け入れることができるのかという問題も生じる。AIの提案をどのように検証し、誰が責任を負うべきなのか。そのためには、どのような社会制度が必要であり、人間はAIとは異なるどのような能力を身につけなければならないのか。非常に難しい問題である。
AIによって社会の利便性が高まることや、既存の職業が失われる一方で新たな職業が生まれることなど、AI時代の社会や未来について具体的に紹介する書籍も重要である。しかし、本書の価値は、そうした変化を紹介するだけでなく、AI時代における社会の本質的な変化が何を意味するのかを問い、AIとは何かを考えることを通じて、人間とは何かを改めて問い直している点にある。
AIと共に生きる時代に、人間の判断や責任、そして社会のあり方をどのように考え直すべきなのか。本書は、そうした問題を考えるうえで一読の価値がある一冊だと思った。
Posted by ブクログ
「定義の書き換え」という大テーマで、これからの「AIがある社会と、ヒトの働き方、生き方」を読み解いてみせた傑作。注目すべきは、AIが活躍するようになって、僕らにとって何気なく使っている概念が書き換えられること。
でもそれは突飛な議論では決してなくて、そもそも「自由である」「創造性がある」といった状態や、「理解する」「仕事する」といった動詞が、どういうことを定義していたのか?ということを言語学者のように観察して、丁寧にとりあげている。だから過剰な煽りはない。でも深淵に触れているからゾクゾクする。これぞ新書!という素晴らしい気付きに溢れている。
個人的には、「創造性」の項目が、頷きまくるとともに、納得できない点もあり、はてさてどう仕事に活かしていくか?と深い問いに誘われてしまった。