田中小実昌の作品一覧
「田中小実昌」の「通り魔」「レディ・キラー」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
「田中小実昌」の「通り魔」「レディ・キラー」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
Posted by ブクログ
暗がりで女性からバッグを奪い、顔を殴って「クリフォードはお礼をもうします、マダム」と慇懃にお辞儀して立ち去る通り魔を追う87分署の刑事たち。
一方パトロール警官のクリングは知人から相談を受けるが……
シリーズ2作目
前作「警官嫌い」で人違いで撃たれたパトロール警官、クリングが主役。前作の主役キャレラは新婚旅行中!(おめでとう〜っ!!)
87分署の刑事側として小柄で優しいウィリスと大柄で強面なハヴィランド、粘り強いマイヤーなどが登場。
あと、アイリーン!ウィリスとアイリーンの絡み、好きだなぁ。
事件そのものは早めに犯人解っちゃうんだけど、このシリーズは私的には87分署のメンバーの掛け合いとかを楽しむものなので、今回も楽しかった!!
あと、33分署の猫泥棒ね!これ、フレドリック・ブラウンのオマージュだと思うんだよね……こういうのがわかるの、めちゃくちゃ嬉しい〜!!
Posted by ブクログ
田中小実昌(1925-2000)。牧師の子として東京に生まれる。戦後しばらくは、東大哲学科に籍をおきながら、進駐軍の仕事で生活。
やはり翻訳家としてのエピソードがおもしろい。米軍基地には兵隊用のペーパーバック本がたくさんあって、それを読んでいた。不明のところは、いつでもネイティブに聞けた。しかし、「アメリカの小説ならば、アメリカ人のインテリにたずねれば、たいていわかるとおもうのは、大きなまちがいで、翻訳のためのいい先生を見つけるのは、なかなかむつかし」かったそうな。(「翻訳あれこれ」)
ある時、「女」がコミマサを「このひと、翻訳をやりたいんだって」と中村能三の家に連れていった。ノウゾーは、これを試訳してみろとO・ヘンリーの短篇を手渡した。訳してみたが、漢字が上手く書けないもんだから、中国文学をやっている先輩に清書してもらった。その漢字だらけの原稿を見て、師匠は言う、「名詞だけ漢字にしろ、あとは、みんな仮名でよろしい」。というわけで、それがコミマサの文体になってしまったそうな。「女」はのちの奥さん。(「ぼくのお師匠さん」)
この「女」は画家の野見山暁治の妹でもあった。つまり、野見山暁治はコミマサのアニキになってしまった。
Posted by ブクログ
翻訳者の田中小実昌は、今から85年前の1925年4月29日に東京で生まれて10年前の2000年に74歳で亡くなった小説家・エッセイスト、そしてミステリー翻訳家。
一応、直木三十五賞作家でもありますが、そんなことなどまったく知らなくて、または、その存在すら全然知らなくとも、早川書房のポケミスや文庫を中心に、本書のエド・マクベインをはじめとして『死体置場は花ざかり』のカーター・ブラウンや『死の第三ラウンド』のウィリアム・アイリッシュ、そして『銃弾の日』のミッキー・スピレインや『猫は夜中に散歩する』のA・A・フェア、それに『血の収穫』のダシール・ハメットや『湖中の女』のレイモンド・チャンドラー、さらに『憂愁の町』のロス・マクドナルドや『霧の壁』のフレドリック・ブラウンなどなど、おそらく100冊近い主にハードボイルドの翻訳本がありますから、その内の一冊でも手に取ったことがある人は、きっといらっしゃるはずだと思います。
私は、幸か不幸か、リチャード・マシスンの『地球最後の男・・人類SOS』というハヤカワ・ノヴェルズの一冊をSFとして読んだ小4の時が田中小実昌との最初の出会いだったのですが、まさかこれが、13年後の2007年にウィル・スミス主演で『アイ・アム・レジェンド』として3度目の映画化がなされるとは夢にも思っていませんでした。
それから、中学生になってポケミスから早川・創元文庫をはじめミステリーの魔境、いや桃源郷に入り込んで、気がつけば彼には随分とその翻訳にお世話になったことを自覚しているとき、同時に映画関連の本も手当たり次第に読むうちに、映画に関するエッセイ『ぼくのシネマ・グラフィティ』や『コミマサ・シネマ・ツアー』にも出会い、両方で田中小実昌という名前を発見して驚き、そして、高校生になってから『ポロポロ』や『アメン父』や『イザベラね』などという、今までの小説観を吹き飛ばされるほどの軽いノリ、もしくは身辺雑記・私小説ふうの記述の奥にある深遠な思惟小説と、まさに正面衝突して、また衝撃を受けるのでした。