作品一覧

  • ハムレット! ハムレット!!

    ハムレット! ハムレット!!

    小説・文芸

    4.0
    1巻2,772円 (税込)
    花やかな文豪達による<新>ハムレット競演。 収録作品は以下の通り。 巻頭8ページ口絵(4色)「ハムレット」をテーマにした銅版画=描き下ろし 巻頭詩 谷川俊太郎「初夏のハムレット」=書き下ろし      * 太宰治「新ハムレット」(長篇小説) 芥川比呂志「ハムレット役者」(「タイツ」「三度目の正直」「太宰治とともに」エッセイ三篇) 志賀直哉「クローディアスの日記」(短篇小説) 小林秀雄「おふえりや遺文」(短篇小説)      * ランボオ(小林秀雄訳)「オフェリヤ」*詩 (ランボオの同じ詩を二人の訳者で収録) ランボオ(中原中也訳)「オフェリア」*詩      * 大岡昇平「オフィーリアの埋葬」(短篇小説) ラフォルグ(吉田健一訳)「ハムレット――或る親孝行の話」(中篇小説) 福田恆存「ホレイショー日記」(中篇小説)      * 小栗虫太郎「オフェリヤ殺し」(最後に異色ミステリ二作=中篇小説) 久生十蘭「ハムレット」 ※この作品はカラーが含まれます。
  • 顎十郎捕物帳(上下合本)

    顎十郎捕物帳(上下合本)

    小説・文芸

    -
    1巻2,640円 (税込)
    ヘチマなりの顎をぶらさげた、北町奉行所例繰方見習・仙波阿古十郎。 人呼んで「顎十郎」。ライバル南町の控同心・藤波友衛を出し抜いて、江戸を揺るがす難解な怪事件に鮮やかな推理で大活躍。 伝奇もの、不可能犯罪、安楽椅子探偵など、多彩な作風で探偵小説史に残る、本格ミステリ捕物帳。 全24話に異稿2篇を収録。 〈解説〉都筑道夫/日下三蔵
  • 顎十郎捕物帳(上)

    顎十郎捕物帳

    小説・文芸

    4.5
    1~2巻1,320円 (税込)
    ヘチマなりの顎をぶらさげた、北町奉行所例繰方見習・仙波阿古十郎。難解な怪事件に鮮やかな推理で大活躍。探偵小説史に残る、本格ミステリ捕物帳。上巻に12話、異稿1篇を収録。 *目次 捨公方/稲荷の使/都鳥/鎌いたち/ねずみ/三人目/紙凧/氷献上/丹頂の鶴/野伏大名/御代参の乗物/咸臨丸受取/猫屋敷(「都鳥」の異稿)/三一書房版全集解説(都筑道夫)
  • 湖畔 ハムレット 久生十蘭作品集

    湖畔 ハムレット 久生十蘭作品集

    小説・文芸

    4.2
    1巻1,298円 (税込)
    女装、泥酔、放火――、模範少年はなぜ一見、脈絡のない事件を起こしたのか? 少年の心理を過去現在の交錯する戦後空間に追い、母と息子の残酷極まりない愛の悲劇に至る傑作「母子像」(世界短編小説コンクール第一席)、黒田騒動に材を採り破滅に傾斜する人間像を描破した「鈴木主水」(直木賞)等、凝りに凝った小説技巧、変幻自在なストーリーテリングで「小説の魔術師」と評される十蘭の先駆性を示す代表的7篇。
  • 魔都

    魔都

    小説・文芸

    3.9
    1巻1,222円 (税込)
    『日比谷公園の鶴の噴水が歌を唄うということですが一体それは真実でしょうか』──昭和九年の大晦日、銀座のバーで新聞記者・古市加十に話し掛けてきたのは、来遊中の安南国皇帝だった。奇妙な邂逅をきっかけに古市が皇帝の妾宅へ招かれた直後、彼の眼前で愛妾が墜死、皇帝は忽然と行方を晦ましてしまう。この大事件を記事にしようと古市が目論む一方、調査を担当する眞名古明警視は背後に潜む陰謀に気付き、単身事件に挑む──。絢爛と狂騒に彩られた帝都・東京の三十時間を活写した、小説の魔術師・久生十蘭の長篇探偵小説。初出誌〈新青年〉の連載を書籍化、新たに校訂を施して贈る。/解説=新保博久
  • 肌色の月~探偵くらぶ~

    肌色の月~探偵くらぶ~

    小説・文芸

    3.0
    1巻1,210円 (税込)
    宇野久美子はアパートを引き払い、和歌山に帰ると周りに告げていた。しかし、それは自身をこの世から消し去る演出だった。死に場所に選んだ湖に向かうべく伊東で列車を降りるが、予想外の雨。濡れた彼女に声をかけた紳士の誘いを断り切れず、車に乗ると――。(「肌色の月」) 絶筆となった表題作を始め、多彩なジャンルで活躍した著者のミステリ作品傑作集!
  • 久生十蘭短篇選

    久生十蘭短篇選

    小説・文芸

    4.5
    1巻1,111円 (税込)
    〈小説の魔術師〉として文学通の間で熱狂的なファンの少なくない、鬼才、久生十蘭(ひさおじゅうらん)(1902-1957)の精粋を、おもに戦後の短篇群から精選。世界短篇小説コンクールで第一席を獲得した「母子像」、幻想性の高い「黄泉から」、戦争の記憶が鮮明な「蝶の絵」「復活祭」など、巧緻な構成と密度の高さが鮮烈な印象を残す全15篇。
  • 平賀源内捕物帳

    平賀源内捕物帳

    小説・文芸

    4.0
    1巻1,100円 (税込)
    源内先生、べらぼうな事件の謎に挑む! 江戸を震撼させる連続殺人、不可能犯罪のトリック、田沼意次爆殺の謀議……。平賀源内の推理が冴えわたる! *目次 萩寺の月/牡丹亭還魂記/稲妻草紙/山王祭の大象/長崎ものがたり/尼寺の風見鶏/蔵宿の姉妹/爆弾侍 〈解説〉日下三蔵
  • 黒い手帳~探偵くらぶ~

    黒い手帳~探偵くらぶ~

    小説・文芸

    3.7
    1巻1,100円 (税込)
    男は父の命令でイギリスに留学し、巴里に移ったところで陸軍士官と決闘する羽目になる。撃たれた顔は異様な有様となった。帰国後、湯治に訪れた箱根で出会った少女に一目惚れするが、その思いを隠して結婚したために、二人の気持ちはすれ違ったまま。ついには――。(「湖畔」)多彩なジャンルに縦横無尽の活躍を見せた作家の、奇想天外なミステリ作品集が登場!
  • 顎十郎捕物帳 全巻セット

    顎十郎捕物帳 全巻セット

    小説・文芸

    -
    1巻1,100円 (税込)
    仙波阿古十郎は特異な容貌の持ち主。長大な顎ゆえ顎十郎と揶揄される。甲府勤番していたが、飽きては辞めてしまいその後は北町奉行所に勤めるがあまり仕事はしない。実は卓越した推理力を持つ名探偵だった。好敵手の捕物名人と言われる藤波友衛との推理対決や予測不可能な難事件を顎十郎が鮮やかに解決。全話を収録。当時の江戸時代の風俗や庶民の暮らしぶりも興味深い。価格もお得な全巻セット。
  • 久生十蘭集 ハムレット ―怪奇探偵小説傑作選3

    久生十蘭集 ハムレット ―怪奇探偵小説傑作選3

    小説・文芸

    4.2
    1巻1,023円 (税込)
    現実と非現実のあわいの世界と人間の狂おしい心情を描く久生十蘭。その該博な知識と彫琢を凝らした世界の魅力を網羅した1冊。高等遊民の男と、非常な美しさをたたえた女性との数奇な運命を描いた「湖畔」「墓地展望亭」、戦後間もなく発表され代表作とされる「ハムレット」と、その原型となった「刺客」等14作品収録。
  • 久生十蘭ラメール戦記

    久生十蘭ラメール戦記

    小説・文芸

    -
    1巻990円 (税込)
    海軍報道班員として南方に派遣された体験に基づく、太平洋戦争に材をとった16の作品。「要務飛行」「海軍歩兵」「酒保」他、いずれ劣らぬジュラネスク色満載。初文庫化作品も多数収録。解説=川崎賢子
  • 真説・鉄仮面

    真説・鉄仮面

    小説・文芸

    -
    1巻990円 (税込)
    1666年、白馬に乗った王室の公用使が、新雪をついてアルマソン村の宏壮な城館(やかた)に到着した。これが、貴公子マッチョリ殿の数奇な運命の発端となろうとは!? フランス王ルイ14世の双生児(ふたご)の兄弟、本来なら、華麗な宮殿に住み、優雅な日々を約束されたはずなのに……。その誕生にまつわる秘密とは?  ボアゴべ、デュマなどであまりにも有名な鉄仮面伝説に、久生十蘭独自の史観と、一流の切口で迫る真実!
  • 墓地展望亭・ハムレット 他六篇

    墓地展望亭・ハムレット 他六篇

    小説・文芸

    4.3
    1巻880円 (税込)
    人間心理の深奥に迫る名作「湖畔」「ハムレット」,恐怖と諦観の珠玉掌篇「骨仏」,純愛のモチーフが醇美な香気と洗練をみせる「墓地展望亭」など,彫琢につぐ彫琢により磨きぬかれた〈小説の魔術師〉久生十蘭の比較的長めの短篇あるいは中篇を集める.ほかに「生霊」「雲の小径」「虹の橋」「妖婦アリス芸談」を収録.(解説=川崎賢子)

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  • P+D BOOKS 十字街

    P+D BOOKS 十字街

    小説・文芸

    -
    1巻880円 (税込)
    無謬の日本人が大事件に巻き込まれていく。  しがない画学生の小田孝吉、アメリカでフランス語の講師になることを夢見て貧しい生活に耐えている高松ユキ子、計理士の勉強をしている大学生・佐竹潔、ユキ子を陰で支えている富豪の鹿島与兵衛。なんの落ち度もない4人の日本人が、フランスで疑獄事件や左翼・右翼の権力闘争に巻き込まれ、命の危機にさらされる――。  小田が深夜の地下鉄で、怪しい男たちが死体を運ぶところを見てしまったところから、物語は息をもつかせないスピードで疾走していく。実際にあった〈スタヴィスキー事件〉を題材に、鬼才・久生十蘭が繰り広げるアドベンチャーストーリー。  フランス文学者の中条省平氏が解説を寄稿。
  • 十蘭ラスト傑作選

    十蘭ラスト傑作選

    小説・文芸

    4.5
    1巻836円 (税込)
    好評の久生十蘭短篇傑作選、今回の七冊目で完結。「風流旅情記」など傑作八篇。帯推薦文は、米澤穂信氏「透徹した知、乾いた浪漫、そして時には抑えきれぬ筆。十蘭が好きだ。」
  • 十蘭ビブリオマーヌ

    十蘭ビブリオマーヌ

    小説・文芸

    3.0
    1巻836円 (税込)
    生誕百十年、澁澤龍彦が絶賛した鬼才が描く、おとこ前な男女たち内外の数奇譚。幕末物、西洋実話物語、戦後風俗小説、女の意気地……。瞠目また瞠目。
  • 十蘭錬金術

    十蘭錬金術

    小説・文芸

    4.3
    1巻836円 (税込)
    東西、古今の「事件」に材を採った、十蘭の透徹した「常識人」の眼力が光る傑作群。「犂氏の友情」「勝負」「悪の花束」「南極記」「爆風」「不滅の花」など。
  • 十蘭レトリカ

    十蘭レトリカ

    小説・文芸

    3.9
    1巻836円 (税込)
    十蘭の前に十蘭なく、十蘭の後に十蘭なし。破天荒へ向けての完璧な計算、予想を裏切り期待を裏切らないウルトラC。最高の達成度を示す異色の傑作群。澁澤龍彦も絶賛。「胃下垂症と鯨」「モンテカルロの下着」「ブゥレ=シャノアヌ事件」「フランス感れたり」「心理の谷」「三界万霊塔」「花賊魚」「亜墨利加討」の圧巻八篇。
  • 十蘭万華鏡

    十蘭万華鏡

    小説・文芸

    4.3
    1巻836円 (税込)
    パリ滞在に材をとった西洋読物、大戦後の世相小説、古代史物語、幕末物、戦記物…。華麗なる文体を駆使して展開されるめくるめく小説世界。「小説というものが、無から有を生ぜしめる一種の手品だとすれば、まさに久生十蘭の短篇こそ、それだ」(澁澤龍彦)。この姿勢で貫かれた作品は、いずれも常に新しく、読み巧者の期待を裏切らない、文学の金字塔である。「ヒコスケと艦長」「三笠の月」「贖罪」「川波」など、痛快無比の傑作群。
  • 久生十蘭ジュラネスク 珠玉傑作集

    久生十蘭ジュラネスク 珠玉傑作集

    小説・文芸

    3.9
    1巻836円 (税込)
    「小説というものが、無から有を生ぜしめる一種の手品だとすれば、まさに久生十蘭の短篇こそ、それだという気がする。(…)スタイルのために骨身をけずることこそが、作家にとっての本当の意味での倫理」(澁澤龍彦)という姿勢を貫き、人生の求道やら何やらを峻拒した十蘭の真骨頂を示す、絢爛華麗な傑作群。
  • パノラマニア十蘭

    パノラマニア十蘭

    小説・文芸

    4.7
    1巻836円 (税込)
    文庫で読む十蘭傑作選、好評第3弾。パリ生活小説、大戦下小説、恋愛小説、都市風俗小説、時代小説、漂流記…。「女傑」号/巴里の雨/風祭り/幸福物語/手紙/半未亡人/田舎だより/ひどい煙/重吉漂流紀聞/ボニン島物語。フェミニズムからマチスモまで、真摯にしてかつ一筋縄でいかぬ10の物語。読者の期待を裏切らない、至高の傑作小説群。
  • 十字街

    十字街

    小説・文芸

    4.0
    1巻770円 (税込)
    大晦日のパリ。深夜の地下鉄で死体を運ぶ不審な2人組を目撃した貧乏絵描き小田孝吉に、闇の世界から魔の手がのびてくる! フランス全土を揺るがした大疑獄事件に巻き込まれていく4人の日本人の苛酷な運命……変幻自在の文体と巧繊なペダントリーと知的ロマネスクで読者を翻弄・魅了する鬼才・久生十蘭の傑作冒険小説!
  • 平賀源内捕物帳

    平賀源内捕物帳

    小説・文芸

    -
    1巻770円 (税込)
    江戸時代にエレキテルを作ったことで有名な平賀源内は、それ以外にも西欧の技術や文化を紹介するなど、幅広い活躍を見せた人物。その源内に探偵役をやらせたのが本書で、シリーズ作のすべて、「萩寺の女」「牡丹亭」「稲妻草紙」「象の腹」「長崎物語」「風見鶏」「三人姉妹」「預り姫」の全8編を収めてある。
  • 顎十郎捕物帳(上)

    顎十郎捕物帳

    小説・文芸

    -
    1~2巻770円 (税込)
    顎十郎(あごじゅうろう)、本名は仙波阿古十郎(せんばあこじゅうろう)。「眼も鼻も口もみな額際(ひたいぎわ)へはねあがって、そこでいっしょくたにごたごたとかたまり、厖大(ぼうだい)な顎が夕顔棚の夕顔のように、ぶらんとぶらさがっている」ために付いたあだ名。それでも武士のはしくれで、頭のほうは抜群によくきれる。江戸末期に起こる謎の出来事を、快刀乱麻、もののみごとに解明してみせる、エスプリにあふれた現代感覚の時代ミステリー。この巻には11編を収めた。
  • あなたも私も mt×角川文庫 specialカバー版

    あなたも私も mt×角川文庫 specialカバー版

    小説・文芸

    3.0
    1巻726円 (税込)
    売れないファッション・モデルとして貧乏生活を送るサト子。実は自らも知らぬ間に、時価13億円の鉱業権の相続人に指定されていた! あれよあれよという間にサト子は、一攫千金のにおいをかぎつけた実業家や弁護士らに囲まれることに。莫大な資産はいったい誰の手にわたるのか、肝心の鉱山の実体は――。小説の魔術師・久生十蘭が、大きな運命に翻弄される女性の生を鮮やかに描く。今も色あせない傑作ミステリ。解説・町田康
  • 平賀源内捕物帳 第1巻

    平賀源内捕物帳

    少年・青年マンガ

    -
    1巻649円 (税込)
    エレキテル制作で有名な平賀源内が探偵役に!? 奇想天外な推理で、事件の真相に迫る!! 収録作品 萩寺の女 牡丹亭 稲妻草子 象の腹 風見鶏
  • 魔都(上)

    魔都

    小説・文芸

    -
    1~2巻550円 (税込)
    昭和9年の大晦日、東京に滞在していた安南国の皇帝が失踪した。ほぼ同時刻、松谷鶴子というその愛人らしき妙齢の女性が赤坂山王台の高級アパート「有明荘」のベランダから墜死した。そこにはいったいどんな関係があったのか。当時の銀座には、マダム村雲笑子(えみこ)の「巴里」というバーがあった。そこでは、巴里帰りでタキシードを着込んだ高利貸しのせがれ、朝鮮捕鯨会社という国策会社の重役で羽振りのいい子爵家の当主、名うての遊蕩児で酔えばマラルメを口にするディレッタント、銀色の靴を穿いて人造ダイヤを指に光らせる米国帰りのダンサーなど、奇態な連中が乱痴気騒ぎの真っ最中。ところが、あとでわかったのだが、その連中の何人かが「有明荘」の住人でもあった。いったいこの暗合は何なのか。鬼才十蘭ならではの絢爛たるミステリー。
  • 顎十郎捕物帳 一

    顎十郎捕物帳

    小説・文芸

    -
    1~6巻110~220円 (税込)
    仙波阿古十郎は特異な容貌の持ち主。長大な顎ゆえ顎十郎と揶揄される。甲府勤番していたが、飽きては辞めてしまいその後、北町奉行所に勤めるがあまり仕事はしない。その代わり難事件を解決しては筆頭与力の叔父に小遣をせびるナマケモノ。実は卓越した推理力を持つ名探偵だった。顎十郎が鮮やかに解決する。「捨公方」「稲荷の使」「都鳥」「鎌いたち」の四話を収録。
  • 母子像
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    母子像

    小説・文芸

    -
    1巻0円 (税込)
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  • 平賀源内捕物帳 萩寺の女
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    平賀源内捕物帳

    小説・文芸

    3.0
    1~3巻0円 (税込)
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  • 水草
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    水草

    小説・文芸

    -
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  • 昆虫図
    無料あり

    昆虫図

    小説・文芸

    4.0
    1巻0円 (税込)
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  • 骨仏
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    骨仏

    小説・文芸

    -
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  • 黄泉から
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    黄泉から

    小説・文芸

    -
    1巻0円 (税込)
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  • 予言
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    予言

    小説・文芸

    -
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  • 墓地展望亭
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    墓地展望亭

    小説・文芸

    -
    1巻0円 (税込)
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  • 復活祭
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    復活祭

    小説・文芸

    -
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  • 肌色の月
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    肌色の月

    小説・文芸

    -
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  • ノンシャラン道中記 01 八人の小悪魔
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    ノンシャラン道中記

    小説・文芸

    -
    1~8巻0円 (税込)
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  • 野萩
    無料あり

    野萩

    小説・文芸

    -
    1巻0円 (税込)
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  • 藤九郎の島
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    藤九郎の島

    小説・文芸

    -
    1巻0円 (税込)
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  • 西林図
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    西林図

    小説・文芸

    -
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  • 春雪
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    春雪

    小説・文芸

    4.0
    1巻0円 (税込)
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  • 黒い手帳
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    黒い手帳

    小説・文芸

    -
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  • 金狼
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    金狼

    小説・文芸

    -
    1巻0円 (税込)
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  • キャラコさん 01 社交室
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    キャラコさん

    小説・文芸

    5.0
    1~11巻0円 (税込)
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  • 犂氏の友情
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    犂氏の友情

    小説・文芸

    -
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  • 奥の海
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    奥の海

    小説・文芸

    -
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  • あなたも私も
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    あなたも私も

    小説・文芸

    -
    1巻0円 (税込)
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ユーザーレビュー

  • 久生十蘭短篇選

    Posted by ブクログ

    国書刊行会の8月の本で『黄泉から』を読んだことや、別の作家のエッセイの中に度々登場していたため存在は知っていた久生十蘭。彼の小説の美技に魅せられた読者を『ジュウラニアン』とか『ジュラニアン』と呼ぶらしい。

    厳選された短編集ともあって読み応えがあり、特に『黄泉から』、『泡沫の記』、『白雪姫』はとても幻想的だと思いながら読んだ。『予言』などは現実と夢の境界が曖昧になり読者が迷路に迷い込んでしまい、解説にもある通り泉鏡花をモダンに洗練したよう。夢野久作のような一人称語りの書き方が好きなので『猪鹿蝶』も楽しく読んだ。 15の短編が収められているが、ほとんどに共通しているのはどれも『死』を描いており、どこか仄暗い印象を受ける。それが幻想的な効果を強くしていて、私は結構好みだと思った。

    0
    2026年08月30日
  • 顎十郎捕物帳(上)

    Posted by ブクログ

    十二代将軍家慶の時代。旗本次男坊三男坊は江戸では食いっぱぐれ。風来坊の仙波阿古十郎(せんば あこじゅうろう)は、目鼻口は顔の上半分に固まって下半分は巨大な顎という異相の持ち主。しかし彼の前で「あご」なんて言おうもんなら斬り付けてくるもんだから、皆は面と向かっては「あ こ 十郎さん」と呼び、だが密かに「顎」と呼んでいる。
    親戚の叔父さんっていうのは北町奉行所の取締役与力の森川庄兵衛。南町奉行所に比べたら地味だし実績も上がらん。この叔父さんは頑固一徹なんだが、顎十郎はひょうひょうと訪れてはサラッと事件解決して叔父さんからも小遣いせしめるちゃっかりっぷり。庄兵衛も「こやつ、案外目の付け所が良いぞ?」ってことで奉行所の「例繰方(れいくりかた)」という、判例やら刑律を調べる案外高いお役目を与えてやった。さらに江戸のお屋敷の中元達が彼の吉風に惚れてるもんだから、寝転がってりゃいくらでも情報は入ってくるし、ちょいと出かければ茶だの食事だのにありつける。
    庄兵衛叔父の一人娘で従妹に当たる花世、捕物の腕をライバル視してくる南町奉行所の花形同心の藤波友衛、顎十郎の推理力を頼りにしている北町奉行所の御用聞きのひょろ松。
    お江戸の難事件、怪事件を緩やかに鮮やかに解決するが「盗人の肩に手を置くような真似はしねえ」という根っからの風来坊顎十郎の捕物帳や如何に。

    久生十蘭は華やかな言い回し(口述筆記なので本当に言い回し)に漢字の多い文章なので、ページを捲るたびに漢字・漢字・漢字が飛び込んでくる・笑。顎十郎の説明がこんな感じ。
    <生得、いっこう纏まりつかぬ風来坊。二十八にもなるというのに、なんら、なすこともなく方々の中間部屋でとぐろを巻いて陸尺、馬丁などという輩とばかり交流っているので、叔父の庄右衛門がもてあまし、甲府勤番の株を買ってやったが、なにしろ、甲府というところは山ばかり。勤番衆といえば名だけはいかめしいが、徳川もそろそろ末世でいずれも江戸を喰い詰めた旗本の次男三男。端唄や河東節は玄人跣足だが、刀の裏表も知らないようなやくざ侍ばかり。やくざの方では負は取らないが、その連中、気障で薄っぺらで鼻持ちがならない。すっかり嫌気が差して甲府を飛び出し、笹子峠を越えて江戸へ帰ろうとする途中…(後略)(P7〜)>
    編集者さんが振り仮名振ってくれてるからいいけど、目に漢字が飛び込んでくるし、「ベベン」って音入れたくなるし・笑

    『捨公方』
    今の公方様家慶公のお世継ぎ、家定様には双子の弟の政之助がいた。生まれてすぐに寺に預けられたが、出家を嫌がって出奔した。老中水野はこの政之助を要して幕府乗っ取りを企み!?
    推理というより、軽いスパイ冒険物語って感じです。
    最後、政之助様はちょっと可愛そうな気もする。

    『稲荷の使』
    連続毒殺事件の証拠が森川庄兵衛の座敷から消えてしまった!?このままでは責任を取っての切腹も免れない。青くなる庄左衛門だが、顎十郎はひと目見ただけで真相を見抜いた。

    『都鳥』
    近頃馬の尻尾が来られるという怪事件が勃発している。犯人としてあげられた男は切腹してしまった。だが辞世の句がどうにも怪しい。
    そのころ顎十郎は、近頃江戸で大流行の舶来物の反物に、日本で織ったとしか思えない印を見つけて…。
    勇気ある兄妹。しかし全員が助かるわけではないというのがこの時代のリアルなんだろうなあ。

    『鎌いたち』
    江戸に流行る辻斬りの鎌鼬。顎十郎は現場にあった釣り針から犯人を探り当てる!


    『ねずみ』
    ある店の夕食後に三人の死人が出た。南町奉行所(藤波たち)はコロリと診断したが、北町奉行所(庄左衛門、顎十郎たち)は毒殺だとして取り調べを続ける。腹が収まらない藤波は顎十郎のやり方を探り…。


    『三人目』
    清元(三味線、浄瑠璃の流派)の千代春が死んでいた。南町奉行所と北町奉行所の取り調べ競争だ。だが男を思いのままに操っていた千代春の死に対して、二人の男が「たしかに私がやりました」と吐いたのだ。顎十郎は、さらに事件の真相を当てる。



    『紙凧(たこ)』
    勘定屋敷に送る御用金を船で運ぶ途中にちょっとしたトラブルが。勘定屋敷についてから中を改めるといくつかの金箱の中身が古鉄やら古釘やらにすり替えられている!あの一瞬のトラブルの隙に盗まれたのか?
    江戸時代の造幣局である「金座」の仕組みや、小判や銀を鋳造するシステムの解説もあります。

    『氷献上』
    江戸の夏の行事である「加賀様の雪振舞い」。冬の雪を氷室で保管し、夏に徳川将軍家へ献上する。その時に一部を庶民にも配っている。重大な将軍への献上品であるこの氷が盗まれた!?
    人情物語。

    『丹頂の鶴』
    徳川将軍鷹狩の一つである「鶴御成(つるおなり)」。鶴御飼場で最初に狩った鶴は将軍に献上される。しかし鶴御飼場の鶴が不審死をした。老中は、南町奉行所の藤波友衛と、北町奉行所の顎十郎に、将軍の御前にて事件解明を行う「捕物御前試合」を命じた!
    真面目で堅物の藤波に、のほ〜んと構えたような顎十郎は口八丁手八丁で「皆損しない解決☆」へと導くのだった。

    『野伏大名』
    顎十郎は、訪ねてきた侍にお屋敷の跡取り若君が行方不明になったので助けてほしい…と頼まれる。まさにお家の一大事どころか、天下をひっくり返す大事件にも繋がりそうな出来事だ。
    身元を隠した依頼人を顎十郎がシャーロック・ホームズ並の観察眼で、身元も、事件も言い当てる。

    『御代参の乗物』
    大名の愛妾とその腰元たちが芝居見物に行った。その帰り、腰元たちが乗った籠が消えてしまった!


    『咸臨丸受取』
    近頃江戸での小犯罪がピタッと止まっている。本来なら善いことなんだが、あまりの静けさに奉行所は不気味さを感じている。顎十郎は大きな事件の匂いを嗅ぎ取った!


    『猫屋敷』(「都鳥」の異稿)
    『都鳥』の馬を猫にしたもの。『都鳥』のほうが凝ってたが、ラストの哀しみはこっちのほうが余韻がある。

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    2026年08月20日
  • 墓地展望亭・ハムレット 他六篇

    Posted by ブクログ

    星100個つけたい!最高の短編集!
    どの話もうっとりしながら読んだけど、表題作「墓地展望亭」「ハムレット」と、「骨仏」「生霊」「雲の小径」「湖畔」「虹の橋」が最高に良かった(ほぼ全部)。この手の作風にしてはハッピーエンドが多いのも良い。手に入れるのにちょっと苦労したけど読めてよかった。

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    2026年05月28日
  • 十蘭錬金術

    Posted by ブクログ

    『彼を殺したが…』
    ポートから落ちて溺れている友人を醒めた目で見ている。わざわざ殺す気もないけど、彼がいなければ自分のものだったはずのものを思うと助ける気にもならない。そんな薄情さが伝わったのか、彼は溺れ死にかけながらものすごい憎しみの眼差しを向けてくる。それを見ながらますます白々しい気分になっていく。

    『犂(カラスキー)氏の友情』
    パリ勅任官の山川石亭先生は下町に屯する人たちにやってもいない悪行自慢をしていたら、それを見込まれ強盗の片棒をかつぐことになってしまった。困った石亭先生に泣きつかれた甥の山川は、カラスキー氏に会いに行く。カラスキー氏は犂(からすき)の柄のように痩せたウクライナ出身の亡命ロシア人だ。そして彼が石亭先生を助けるために追い払ったのだと聞く。カラスキー氏はもうなくなった故郷の美しさを語る。
    そのカラスキー氏はポール・ドゥメール大統領暗殺(1932年5月)犯人として新聞に載った。
    人の気も知らずに石亭先生は野蛮だと散々避難する。甥はついつい石亭先生をからかって釘を差して起きたくなった。

    『勝負』
    パリに芸術留学する主人公、高須とその妻の四季子、軍人の有本の四人は、余暇に車で田舎道を走り論議を交わしたりセーヌ川でくつろいだりゆっくり昼寝をしたり、違法の闘鶏に興じたり。だが高須と有本は四季子を引っ張り合う三角形のようだ。第二次世界大戦が近づき有本と高須夫妻は日本に帰り、高須も招聘された。遅れて日本に戻った主人公は、高須、有本の両方から、いがみ合っているかに見える二人の本心を聞く。


    『プランス事件』
    1933年フランスで、贈賄事件絡みで詐欺師スタヴィスキーが不審死、審理官のプランス氏が行方不明になり列車轢死体として見つかった。
    久生十蘭はこの事件に関心を寄せて他の小説の題材にもしているが、1949年に日本で酷似する下山事件が起きてさらに興味を掻き立てられたらしい。
    こちらの短篇はドキュメンタリーで、プランス氏が行方不明から死体発見の経緯、いかにも怪しい証言が取り上げられ非常に不名誉な結果の自殺とされ、承認が死んだとか捜査担当が配置換えになったりとかで有耶無耶になっていった経緯。

    『悪の花束』
    これもドキュメンタリーなのかな。在職26年の間に多くの事件を解決したゴロン刑事(最初の職位)の回想録からむき出した、という形式。
    考え抜かれた犯罪がちょっとしたことから明かされてしまった事件、他の人物(実在も架空も)を犯人に見せかけ逃げようとした事件、偶然が絡まってやたらに面倒に広範囲になってしまった事件などなど。

    『海と人間の戦い』
    ドキュメンタリー。
    「最悪の」と言われる海難事故について。読んでいると「船長が経験ないし、自分のことしか考えていない」だとか「救命ボートに一部の人しか乗らなかった」だとか「救命ボートで殺し合いがおきた」だとか、海難事故は災害だけど死者の多さはまさに人災(-_-;) そして「戦争こそ最大の海難事故」とも。最後は唐突に終わります。

    『南極記』
    小型機で南極大陸見学をしていたアメリカ人大佐が、南緯80度付近で日章旗を見つけた。そこで彼は法螺吹き扱いされた日本人探検家が「80度超えたが諦めて戻ってきた」と言っていたという記録を思い出す。
    当時南緯80度を超えたのが、シャクルトン、ジェームズ・クック、そして日本の探検家だけだったのに、あまりにもボロ装備、あまりにもさり気ない探検家の言葉は歴史から抹殺された。
    南極の自然描写、欧米が競った南極探検の歴史を書き、そのなかで、白瀬矗をモデルにした日本人探検家を通してあまりにさり気ない功績を静かに称えるような短篇。
    日章旗を見たアメリカ人大佐が(南緯80度というのはかなりの功績なのに)「こんなところでお恥ずかしい」と言っているように感じた、というのが日本人気質を表しているなあ。

    『爆風』
    南方の前哨基地から飛び立つ飛行士の日常。防空壕や鍾乳洞に隠れ、敵機の音で情勢を聞き分け、不眠不休で飛び続ける。満月の夜など何日間も眠らない。「この世に月ほど悪いものはないと思うようになる。」
    実に冷静、実に写実的、主張を前に出してはいないが当時の空気がはっきりと感じられる。やっぱり久生十蘭はすごいなあ。

    『公用方秘録二剣』
    「犬」
    徳川家茂の時代、フランス大使が日本に通商を求めてきた。宿泊地となった寺の警備の侍と、フランス大使の一人が西洋式のピストル決闘を行った!
    事の起こりは、二番隊の青沼竜之介というぼーっとした感じの侍が、フランス大使のモーズ公爵(渾名:モスの守)が飼っている犬を撫でたら、モスの守があっからさまに「汚え!触るな!」と追い払ったのだ。さすがに怒った青沼は犬を連れて帰る。二番隊の仲間も大激怒。モスの守から詫びがなければ警備を引き上げる!といきり立つ。モスの守はモスの守で犬を返さないと許さん!と一歩も引かない。
    さて、ピストルなんて初めて触る、ぽーっとした甘いもの好き動物好きの青沼と、フランス紳士モスの守の決闘の結末は如何に。
    ここまで両方が怒ったのは、通商条約を求めるという立場の外国人があっからさまな日本人への敬意がまったくない態度を取ったということで、ここでひいてはならん!ということと、やはり警備を任せられたからにはの侍の意地。そしてフランス側にも「我ら正式な大使をこんなところに押し込め返事も寄越さん!」という意地がある。
    決闘も「外交とは国と国との精神の戦いだ。」とモスの守にすれば「日本は勇武の国で侍は戦いに長けているという。自分だって勇気を持って彼らの勇気を見届ける」という覚悟を持った。
    まさに一歩も引けない決闘となったんだけど、この相手の勇気を認めたうえでの戦いなのでさっぱりした読み心地。

    「鷲:唐太モイガ御番屋一件」
    日本とロシアの北蝦夷(樺太・唐太)の国境は、北緯50度のはずだった。だがロシアは「日本人住んでねーじゃん」と押し通してくる。いまさら慌てた幕府公用方は、二人の若い松前藩士の林俊作と山口多仲に「国境に小屋を建てて住め。露国兵が攻めてきても戦わず逃げろ。そして戻ってまた小屋を作って住み続けろ。」という命を下す。
    林と山口は、たった二人で!なんと50年も!自給自足で!ロシア兵からの打ちこわし、焼き討ち、たまには捕縛にも無抵抗でしかし小屋を再建して住み続けたのだ!!
    最初は届いた物資も数年で届かなくなり、明治政府からも忘れ去られ、時代が変わったことも全く知らず、二人で50年!
    最後に明治政府の役人が訪ねてきた場面は読みながら頭に「うわーうわーうわーーーーー」と感嘆の声が上がった。

    『不滅の花』
    パリに留学した住職兼大学講師が、パリで客死した日本人の墓巡りをした。その中で「明治5年5月のパリ・コミューン市街戦で、薩摩藩密航学生がコミューン戦士とともに攻撃に加わり、死んだ」との記録にあたった。その男の墓をどうやら見つけたらしい。はたして彼はどのような人物なのかを探ろうとするんだが、あれこれ行き当たっちゃって…。
    探偵みたい!

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    2026年05月25日
  • 墓地展望亭・ハムレット 他六篇

    Posted by ブクログ

    岩波文庫2冊目の久生十蘭短篇集。昭和の戦中から戦後にかけての社会風俗が絡みながらも、ただの社会派推理小説ではない、かといって単なる怪奇幻想趣味の猟奇小説でもない、絶妙なスタンスのミステリー小説集だ。文体にかなりのこだわりがあるから、最初はやや読みづらいかもしれないが、一度その魔術的文章に取りつかれるとクセになる。まさにスタイリストの文学である。玄人受けするのもむべなるかな。

    表題作のほか、「湖畔」「妖婦アリス芸談」「骨仏」など傑作ぞろいの全8篇。

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    2026年04月19日

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