小隅黎の作品一覧
「小隅黎」の「造物主の掟」「渦動破壊者 レンズマン・シリーズ7」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
日本人が、しかも良い役割で登場している…!ホーガンが日本で人気ということを受けたサービスだろうか、嬉しい!
光の速度を越える高次元を発見した『創世記機械』の後に、ペテンで光の速度を超えた造物主を読むとなんか不思議な気分でした。
最後の20ページくらいで、「俺たち何にもしてないのに、自滅したぞ!!」みたいなホーガンお得意の超納得のテンポ良い伏線回収が爽快でした。まあ大体ザンベンドルフが気づかぬ内に布石を置いているのだがそれにしても毎度見事です。あとボリジャン自身のために用意した未来の便利な体をまさかジニアスが使うことになるとは。そしてちゃんと保持していたのか。掟からの要素をしっかり回収していて見事と満足です。これは掟も読み返さねば…。
さて、個人的な本作の見所ですがボリジャンには煽り散らかすのに(地球人に対しては)シニカルでありつつ素直で悪知恵が働くジニアス(とても賢いです)の活躍シーン。なんか健気です。友達認定とされてるし、一々絵にして示すところがまた可愛い。
そして恒例ザンベンドルフの心霊術師としての本領を発揮するシーン。人々を見事に手玉に取り挙句の果てにAIを騙して結局全て丸く収める勧善懲悪?物語は本当に見ていてスッキリします。
ホーガンの書くシニカルなヒーローという主人公像はとても格好良く、どんな逆境でも折れないので読んでいて安心できてとても好きです。
Posted by ブクログ
【無常の月】
表題作にして白眉。
ある夜、月が異常な明るさで輝きだす。月は太陽光を反射している。つまり地球の反対側、昼の領域はもう……。というお話。
月という身近な存在に異常が起きるという掴みから、想像力を働かせて未曾有の事態にたどり着く衝撃。主人公は事態に勘づくが夜の街は平和そのもの、さて人類最後の夜をどう過ごすか、という哀愁。論理と情緒が両方詰まったハードな展開に心揺さぶられた。自分が読んだここ数年の短編では一番かも。
【帝国の遺物、中性子星、太陽系辺境空域】
同じ世界感を共有しており、ワープあり異種族ありで王道SF感がある。中性子星やブラックホールのアイデアは既視感がすごいけど、逆にこの作品が先駆者で影響を与えているのかも。異種族の価値観では恐喝がまっとうなビジネスになる話は面白かった。
【終末も遠くない】
ファンタジーSF。魔法も何かを消費するのではないか?という疑問を上手くスリリングなバトルに落とし込んでいる。オチも良かった。魔法は終わり、我々の現代文明は低能な剣士が作ったのかもしれない。