プロフィール

  • 作者名:関口尚(セキグチヒサシ)

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作品一覧

  • 角川つばさ文庫書き下ろし短編集 きみに贈る つばさ物語
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    1巻737円 (税込)
    人気作家6名の豪華な競演! あさのあつこのミステリー。椎名誠のノンフィクション。関口尚の野球小説。宗田理のエンタテインメント。はやみねかおるのマジカルミステリー。松原秀行のファンタジー。【小学上級から ★★★】
  • 君に舞い降りる白
    3.7
    1巻660円 (税込)
    もう誰も、好きにならない。鉱石店でアルバイトをする大学生の修二は、そう心に決めていた。しかし、店に来る少女・雪衣(ゆきい)のことが少しずつ気になり始める。次第に距離を縮めるふたりだったが、彼女は自分の素性を一切話さない。だが、ついに彼女が隠していた秘密を知ってしまう。その時、修二は――。人を深く想うということを描いた、心に響く美しい青春小説。
  • シグナル
    3.8
    1巻660円 (税込)
    映画館でバイトを始めた恵介。そこで出会った映写技師のルカは、一歩も外へ出ることなく映写室で暮らしているらしい。なぜ彼女は三年間も閉じこもったままなのか? 「ルカの過去について質問してはいけない」など三つの不可解な約束に困惑しながらも、恵介は固く閉ざされたルカの心の扉を押し開いていく。切なく胸を打つ、青春ミステリ感動作。
  • 空をつかむまで
    3.8
    1巻555円 (税込)
    膝の故障で得意のサッカーを諦めた優太は、廃校が決まった田舎の中学に通う3年生。無理やり入部させられた水泳部には、姫と呼ばれる県の記録保持者と、泳げないデブのモー次郎しかいない。3人は、なくなってしまう美里中学のため、優勝すべくトライアスロン大会に挑む。市町村合併を背景にまばゆい青春の葛藤と疾走を描いた少年少女小説。第22回坪田譲治文学賞受賞作。
  • ナツイロ
    3.4
    1巻506円 (税込)
    大学のリゾートバイト研究会に所属する田中譲。とある出来事で大学から遠ざかり、住み込みのみかんアルバイターとして、ひとり愛媛へ。1歳下のシンガーソングライターの女子と出会う。次第に彼女のペースに巻き込まれ、アルバム製作の費用を用立てて、一緒に曲作りをすることに。彼女に振りまわされた季節は、それでもやっぱり輝いていた。青春まっただ中の男子と女子の物語。
  • 虹の音色が聞こえたら
    5.0
    1巻638円 (税込)
    小学校5年の眠人は、昼間から酒に溺れる父を避け、夜まで公園で過ごす毎日。唯一の理解者は、家庭に事情がありながら元気に過ごす同級生の竜征。ある日、公園の東屋に女子高生が来て、三線という沖縄の楽器を弾き始めた。眠人はその音色に魅了される。彼の人生に新しい風が吹いた瞬間だった。「ぼ、ぼ、ぼくに三線を教えてくれませんか? 弾けるようになりたいんです」――出会いと別れ、友情と恋、進路と自立。理不尽な現実に立ち向かうあなたの心に沖縄民謡のしらべがやさしく沁みる、青春小説。
  • はとの神様
    3.7
    1巻693円 (税込)
    転入したての5年生、みなと。父の仕事の都合で各地を転々、病的に潔癖な継母との毎日に、何かを待ち続けていた。同級生・悟は物知り博士。父が鳩レースにのめり込み、母と離婚していた。そんな二人が鳩を拾う。持ち主のオランダ人に届けにいき、同い年の娘ユリカと出会った。居場所のない者同士、響き合った三人は、自分たちだけで鳩を飛ばしに遠く稚内を目指す。少年たちの冒険と成長を描く傑作長編。
  • 芭蕉はがまんできない おくのほそ道随行記
    4.0
    1巻979円 (税込)
    俳諧の確立のため奥州への旅を望んだ松尾芭蕉。弟子の曾良はその旅に同行することに。師の抱える矛盾に翻弄されながらも、名句が誕生する瞬間に立ち会える感動も味わう。その凄みや壮大な野望を実感するごとに、彼が創作のためには自らとの別れすらも欲していることに気付いてしまう。曾良視点で描く、俳諧の巨人との道中記。軽妙な文体で描かれた珍道中を楽しみつつ、紀行文の最高峰に込められた奥深さ、名句誕生の瞬間に立ち会う感動を体感できる、青春小説の名手による画期的な初の歴史小説!
  • プリズムの夏
    3.5
    1巻387円 (税込)
    「わたしはわたしをやめたい。もう消えてしまいたい」。ネットで見つけた、うつ病女性の日記。高3のぼくは、書いているのが片思いの相手・松下さんではないかと疑い始める。映画館で働く美しい彼女にそんな気配はないけど、証拠は積み重なる。死へ向かう、日記の女性が松下さんなら、ぼくは助けたい。どんなに苦しいことがあっても――。ひたむきな想いを描く青春小説。第15回小説すばる新人賞受賞作。
  • 明星に歌え
    4.2
    1巻836円 (税込)
    四国お遍路ツアーに参加した大学生の玲。7人の班で旅が始まる。天真爛漫な太陽、ひねくれた態度の剣也、誰とも打ち解けない花凜……。10歳以前の記憶がない玲だけでなく、それぞれが事情を抱えている様子。過酷な道中、予期せぬトラブルも生じ、離脱せざるを得ない者も。軋轢も和解もあり、やがて結束するメンバー。長い長い歩みの果てに、彼らを待っているものは。忘れられない青春群像小説。

ユーザーレビュー

  • 明星に歌え

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    それぞれが何かしらの事情を抱えてお遍路に参加した仲間がひとつになっていくのがたまらなくよかった。

    私は麻耶タイプかなって考えて自分を重ねて読むことで、私も一緒にお遍路させてもらってる気分になれた

    木戸の器の小ささには笑ってしまった
    剣也ええやつ
    太陽みたいな存在になりたい
    玲は最初はなんやこのはっきりせえへん男は、って思ってたけど、どんどん逞しくなっていくのがよかった


    母親との温かな記憶が自分にもある。それだけでもうじゅうぶんだった。これからどんなつらいことがあっても生きていけると思った。

    このフレーズは覚えておこうと思った

    0
    2025年06月08日
  • 虹の音色が聞こえたら

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    貧困で生活することさえ辛かった眠人が唯一の友人の竜征と出会い、そして彼らの生き方に光を与える人たちに出会っていく連作短編。
    中学、高校、卒業後と成長していくにつれて、自分のやりたいことに向かってすすんでいっている姿がよかった。眠人に三線を教える春帆との出会いが全ての始まりで、この出会いの時に踏み出せたことが他の人にも前向きな生き方を与えたんだと感じた。
    沖縄そばを食べながら、のんびりしたくなる。

    0
    2025年05月31日
  • 芭蕉はがまんできない おくのほそ道随行記

    Posted by ブクログ

    『おくのほそ道』の旅を曽良の視点で記述する。「おくのほそ道」には書かれていない、いわゆる「謎」とされる部分を次々に解き明かしていく。だいたいそうだろうと思うような話もあれば、著者による新解釈が語られる話もある。
    新説の例として、曽良と芭蕉の別れがある。芭蕉は、記録に変化を付けるため、曽良と別れることを初めから意識している。曽良もうすうす感じ始め、須賀川で等躬からそのことを教えられる。曽良は曽良で徐々に自分でも意識し始め、最後は山中温泉の地で、「自分の俳諧のため」別れを自分で言い出す。
    だいたいそうだろうというのを一つだけあげれば、尿前の関。曽良が経路を変えたため、申告の滞在日数、出る予定の関所

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    2025年05月30日
  • 芭蕉はがまんできない おくのほそ道随行記

    Posted by ブクログ

    知らない作家さんでしたが圧倒的な構成力と展開で楽しく読みました たまたま書店に並んでいたのをタイトルだけ見て買いましたが成功でした

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    2025年05月19日
  • 虹の音色が聞こえたら

    Posted by ブクログ

    沖縄も三線も詳しくないが、今は沖縄に旅行して三線を聞きたいというのが願いです。主人公たちの小学校から成人までの青春物語。楽しいことよりも辛いことの方が多かった子ども時代を力強く成長していく彼らの姿が、元気をくれます。出会いって大切なんだなあ。でも、大切な出会いって全力で生きてるときしか見つからないのかも。久しぶりに心震える作品に出会えた私は幸せです。

    0
    2024年02月28日

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