野村総一郎の一覧
「野村総一郎」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします!
-
作者をフォローする
- フォローするとこの作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
値引き作品コーナー
ユーザーレビュー
-
うつ と うつ病 で違うこと、似た病気、障害があることなどが、デザイン多めでとてもわかりやすかったです。
Posted by ブクログ
-
老子が好きで難しい言葉を精神科医の先生がかみ砕き書かれていて読みやすく、東洋と老子の考えに気持ちが和らぎ何度も読み返したくなります。「弱く柔らかい事は強さ」素敵な言葉が沢山あります。
Posted by ブクログ
-
自分の中では、ここ10ヶ月の中で1位と
言いきれる様な良本に巡り会えたような気持ち。
今の自分に全てがピッタリで、
素直に心に言葉と例えがマッチした。
ずーーーっと、頑張って頑張って、
誰にも負けない、自分にも負けないと、
ひたすらに努力努力努力し続けてきた人生で、
ここに来て、ポキッと折れて、
...続きを読む生きる意味を見失い、自己肯定感が下がり、
恐らく躁鬱病の様な症状が出ていたから、
本当にこの本に会えて良かった。
若いうちは、それは逃げだとか妥協だとか、
鬱なんて弱さだ、なんて言う側の人間だったけど、
自分がそうなったらいかに辛いことか
本当に過去の浅はかな自分に教えてあげたい。
この本は、暫くメンタルがしっかり安定するまで
すぐ手に取れる所に置いて繰り返し読みたいと思う。
Posted by ブクログ
-
正しい解釈なのかどうかわからないが、荘子の言葉を借りながら、他人と競争したり比べたりすることなくユルく生きる指針を与えている。他と違うのは必ずしもこれが万能で最高と押し付けていないこと。職業柄これまで数え切れない程の『追い詰められた人』を見てきたのだろう。上り坂の儒家、下り坂の老荘のとおり、心が弱っ
...続きを読むた時にはこんな考え方で乗り切ってね、そうでないときはバリバリやっちゃって下さい、という現実的でユルイところが良い。50歳を過ぎたら老子、も納得。
Posted by ブクログ
-
45年間、延べ10万人以上の患者と向き合った精神科医が教える老子哲学。
精神医療の現場で、うつ病の患者に老子の言葉が刺さる経験をした著者が、「老子の言葉は心に効く」と考えた。精神療法では、認知行動療法、対人関係療法などの西欧由来の技法がメジャーであるが、西欧由来であるが故に「東洋の価値観や思想」に基
...続きを読むづく日本人には適応しにくいと感じるケースもあるとのこと。このため、意義や効果が証明されている西欧由来の医療技法にも、やはり「日本らしいカスタマイズ」や「東洋思想に見合ったアプローチ」というものが必要。そうしたアプローチの一つとして老子哲学が期待できると著者は説く。
そもそも老子とは古代中国の春秋戦国時代の思想家で、その思想は老荘思想として現代に伝えられており、同じ春秋戦国時代に端を発する儒教と双璧をなす思想である。これらの思想は、「上り坂の儒家、下り坂の老荘」といわれている。儒教は、社会の中で生きる術を教え、礼儀を重んじ、自らを厳しく戒めるような思想である。一方、老荘思想はそんな社会の外側になって、「まぁまぁ、それでいいじゃないか」という考え方である。このため、人生が上り坂でイケイケのとき、物事がうまく運んでいるときは、儒教に従って厳しめに自らを律していくとよい。しかし、人生が下り坂で、いまいち元気がない、そんなふうに行き詰まっているときは、老荘特有の「ゆるさ」や「自由気ままさ」に寄り添ってみてはどうかというのが、「上り坂の儒家、下り坂の老荘」という言葉の意味である。
老子の哲学は、ある意味では「弱さを承認する思想」なので「甘えを認める哲学」ととられかねないところがあるのも事実である。しかし、老子の哲学は、物事の価値を判断しない・他と比較しない「ジャッジフリー」な哲学であり、うつ病にある極端な心的傾向(①劣等意識、②被害者意識、③完璧主義、④執着主義)を解きほぐす気づきを与える可能性があるとのこと。このため、本書では、「32の老子の言葉」を取り上げて、「ジャッジフリー」な考え方を紹介し、精神科医である著者が「意訳」ならぬ「医訳」をして、分かりやすく紹介している。
(感想)
私自身、心的傾向のうち、③完璧主義と④執着主義的傾向が強く、その結果、①の劣等意識を抱く様になった状態にある。このため、この書で紹介された老子の言葉のいくつかは、なるほどと頷かされるものであった。ただ、この思想を本当に自分のものにしていくには、日々の出来事の中でその思想を自分に言い聞かせることを積み重ねて、身に着けていくことが必要だろうと思った。このため、この書は他の認知行動療法の本と合わせて、何度でも読み返したいと思う。もともと、禅の源流の一つに老荘思想があること、また、太平洋戦争を終戦に導いた鈴木貫太郎元首相の愛読書が老子であったことから、老子には興味があり解説本を読んだこともあったので、本書もとても興味深く読ませてもらった。本書で紹介された老子の言葉の部分を、他の老子の解説本でも改めて読みなおして、深くその思想への理解も深めていきたいと思う。
(紹介された言葉)
本書で紹介された老子哲学のうち、私自身が心にとめた言葉は次のとおり。
・昆布の思考:自分は何も残していないと嘆く必要はまったくない。本当に優れた生き方をしている人は、自分の跡に、何も残していかないものだ。
・鏡の思考:“人に勝つものは力あり。自ら勝つものは強し。”勝ち負けという概念自体、あやしいもの。そのんなものに振り回されず、他人に向いた視線を、自分自身に向けてみる。
・時計の思考:“努めて行う者は志有り” 結果を出すことに執着する必要はない。「努力を続けている」という、それだけで十分に達成している。
・毒きのこの思考:“善人は不善人の師、不善人は善人の資なり” 「不真面目な人」「ずる賢い人」に腹を立てるのではなく、そんな人からも何かを学ぶ。キーワードは「ジャッジしない」こと。
・ミットの思考:“恨みに報ゆるに徳をもってす”
・めがねのつるの思考:“曲なればすなわち全し“ 人間がねじ曲がっているなら、ねじ曲がったままでいい。「できないこと」を嘆くより、「このままどう生きるか」を考えてみよう。
・幽霊の思考:地位、名誉、お金、評価を求める人は多いけれど、自分の身体を犠牲にしてまで、「手に入れなければならないもの」など何もない。
・塩むすびの思考:“足るを知れば辱められず、止まるを知ればあやうからず” 本当に足りていないのか?足るを知り、幸運を感じ、謙虚、感謝、一生懸命。
・愛猫の思考:“大道廃れて、仁義あり” ●●せねばというルールはない。
・茶碗の思考:「役に立つ」「役に立たない」なんて簡単には決められない。
・塩大福の思考:“その栄を知りて、その辱を守れば、天下の谷となる” 「成功と失敗」「栄光と挫折」の両方を知っているひとは、面白くて強い。「高み」しか知らない人は、じつは弱い。
・てるてる坊主の思考:完璧な準備をしたってうまくいかないことはある。よかれと思ったことが裏目に出ることもある。いつも、いつも「正しい因果関係」があるわけじゃない。
・鯉のぼりの思考:自然に任せて、ただ生きていけばいい。
Posted by ブクログ
野村総一郎のレビューをもっと見る