【感想・ネタバレ】人生に、上下も勝ち負けもありません 精神科医が教える老子の言葉のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年04月14日

元々、仏教に興味があり勉強していくうちに、仏教に似た思想の老子という人物に辿り着きました。中国から伝わった仏教にも似た老子の考えに興味を持ち、この本に出会いました。

 この本は老子の教えを、精神科医の著者が分かりやすく解釈してくれています。老子の教えとは簡単にいうと人生を楽にしてくれる教訓。そんな...続きを読む教えを32項目に分けて解説してくれています。

 32項目あった中で、どれにも共通する言葉がありそれは「ジャッジしない」という事です。
 ジャッジしないとは、例えばあの人は自分より上だ、下だ。とか。こうであるべき、こうしなきゃ。とか。
 ついつい日常の中で「ジャッジ」してしまう事に気付かされますが、それが自分の事を苦しめている事にも気付かされます。

 挫折したり、誰かと比べて情けなくなったり、他にも人生の中で悩む事がたくさんありますが、それは全て自分の中で「ジャッジ」しているのだと改めて気付かされました。

 とにかく何か心の中でモヤモヤがある時は、この本に立ち戻り、ジャッジしてないかな?と客観的に立ちかえられるようになりたいです。
 とても心が軽くなる良作に出会えました。

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購入済み

とても落ち着くのでおすすめ

2023年10月18日

モヤモヤしている時、
不安でいっぱいな時、
ストレスばっかりある時、
心に響く言葉がこの本にありました。
マイナスな気持ちになってる時は読んでみてほしい!

#癒やされる

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Posted by ブクログ 2022年06月20日

老子が好きで難しい言葉を精神科医の先生がかみ砕き書かれていて読みやすく、東洋と老子の考えに気持ちが和らぎ何度も読み返したくなります。「弱く柔らかい事は強さ」素敵な言葉が沢山あります。

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Posted by ブクログ 2022年05月08日

自分の中では、ここ10ヶ月の中で1位と
言いきれる様な良本に巡り会えたような気持ち。

今の自分に全てがピッタリで、
素直に心に言葉と例えがマッチした。
ずーーーっと、頑張って頑張って、
誰にも負けない、自分にも負けないと、
ひたすらに努力努力努力し続けてきた人生で、
ここに来て、ポキッと折れて、
...続きを読む生きる意味を見失い、自己肯定感が下がり、
恐らく躁鬱病の様な症状が出ていたから、
本当にこの本に会えて良かった。

若いうちは、それは逃げだとか妥協だとか、
鬱なんて弱さだ、なんて言う側の人間だったけど、
自分がそうなったらいかに辛いことか
本当に過去の浅はかな自分に教えてあげたい。

この本は、暫くメンタルがしっかり安定するまで
すぐ手に取れる所に置いて繰り返し読みたいと思う。

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Posted by ブクログ 2022年04月29日

正しい解釈なのかどうかわからないが、荘子の言葉を借りながら、他人と競争したり比べたりすることなくユルく生きる指針を与えている。他と違うのは必ずしもこれが万能で最高と押し付けていないこと。職業柄これまで数え切れない程の『追い詰められた人』を見てきたのだろう。上り坂の儒家、下り坂の老荘のとおり、心が弱っ...続きを読むた時にはこんな考え方で乗り切ってね、そうでないときはバリバリやっちゃって下さい、という現実的でユルイところが良い。50歳を過ぎたら老子、も納得。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年08月06日

45年間、延べ10万人以上の患者と向き合った精神科医が教える老子哲学。
精神医療の現場で、うつ病の患者に老子の言葉が刺さる経験をした著者が、「老子の言葉は心に効く」と考えた。精神療法では、認知行動療法、対人関係療法などの西欧由来の技法がメジャーであるが、西欧由来であるが故に「東洋の価値観や思想」に基...続きを読むづく日本人には適応しにくいと感じるケースもあるとのこと。このため、意義や効果が証明されている西欧由来の医療技法にも、やはり「日本らしいカスタマイズ」や「東洋思想に見合ったアプローチ」というものが必要。そうしたアプローチの一つとして老子哲学が期待できると著者は説く。
そもそも老子とは古代中国の春秋戦国時代の思想家で、その思想は老荘思想として現代に伝えられており、同じ春秋戦国時代に端を発する儒教と双璧をなす思想である。これらの思想は、「上り坂の儒家、下り坂の老荘」といわれている。儒教は、社会の中で生きる術を教え、礼儀を重んじ、自らを厳しく戒めるような思想である。一方、老荘思想はそんな社会の外側になって、「まぁまぁ、それでいいじゃないか」という考え方である。このため、人生が上り坂でイケイケのとき、物事がうまく運んでいるときは、儒教に従って厳しめに自らを律していくとよい。しかし、人生が下り坂で、いまいち元気がない、そんなふうに行き詰まっているときは、老荘特有の「ゆるさ」や「自由気ままさ」に寄り添ってみてはどうかというのが、「上り坂の儒家、下り坂の老荘」という言葉の意味である。
老子の哲学は、ある意味では「弱さを承認する思想」なので「甘えを認める哲学」ととられかねないところがあるのも事実である。しかし、老子の哲学は、物事の価値を判断しない・他と比較しない「ジャッジフリー」な哲学であり、うつ病にある極端な心的傾向(①劣等意識、②被害者意識、③完璧主義、④執着主義)を解きほぐす気づきを与える可能性があるとのこと。このため、本書では、「32の老子の言葉」を取り上げて、「ジャッジフリー」な考え方を紹介し、精神科医である著者が「意訳」ならぬ「医訳」をして、分かりやすく紹介している。
(感想)
私自身、心的傾向のうち、③完璧主義と④執着主義的傾向が強く、その結果、①の劣等意識を抱く様になった状態にある。このため、この書で紹介された老子の言葉のいくつかは、なるほどと頷かされるものであった。ただ、この思想を本当に自分のものにしていくには、日々の出来事の中でその思想を自分に言い聞かせることを積み重ねて、身に着けていくことが必要だろうと思った。このため、この書は他の認知行動療法の本と合わせて、何度でも読み返したいと思う。もともと、禅の源流の一つに老荘思想があること、また、太平洋戦争を終戦に導いた鈴木貫太郎元首相の愛読書が老子であったことから、老子には興味があり解説本を読んだこともあったので、本書もとても興味深く読ませてもらった。本書で紹介された老子の言葉の部分を、他の老子の解説本でも改めて読みなおして、深くその思想への理解も深めていきたいと思う。
(紹介された言葉)
 本書で紹介された老子哲学のうち、私自身が心にとめた言葉は次のとおり。
・昆布の思考:自分は何も残していないと嘆く必要はまったくない。本当に優れた生き方をしている人は、自分の跡に、何も残していかないものだ。
・鏡の思考:“人に勝つものは力あり。自ら勝つものは強し。”勝ち負けという概念自体、あやしいもの。そのんなものに振り回されず、他人に向いた視線を、自分自身に向けてみる。
・時計の思考:“努めて行う者は志有り” 結果を出すことに執着する必要はない。「努力を続けている」という、それだけで十分に達成している。
・毒きのこの思考:“善人は不善人の師、不善人は善人の資なり” 「不真面目な人」「ずる賢い人」に腹を立てるのではなく、そんな人からも何かを学ぶ。キーワードは「ジャッジしない」こと。
・ミットの思考:“恨みに報ゆるに徳をもってす”
・めがねのつるの思考:“曲なればすなわち全し“ 人間がねじ曲がっているなら、ねじ曲がったままでいい。「できないこと」を嘆くより、「このままどう生きるか」を考えてみよう。
・幽霊の思考:地位、名誉、お金、評価を求める人は多いけれど、自分の身体を犠牲にしてまで、「手に入れなければならないもの」など何もない。
・塩むすびの思考:“足るを知れば辱められず、止まるを知ればあやうからず” 本当に足りていないのか?足るを知り、幸運を感じ、謙虚、感謝、一生懸命。
・愛猫の思考:“大道廃れて、仁義あり” ●●せねばというルールはない。
・茶碗の思考:「役に立つ」「役に立たない」なんて簡単には決められない。
・塩大福の思考:“その栄を知りて、その辱を守れば、天下の谷となる” 「成功と失敗」「栄光と挫折」の両方を知っているひとは、面白くて強い。「高み」しか知らない人は、じつは弱い。
・てるてる坊主の思考:完璧な準備をしたってうまくいかないことはある。よかれと思ったことが裏目に出ることもある。いつも、いつも「正しい因果関係」があるわけじゃない。
・鯉のぼりの思考:自然に任せて、ただ生きていけばいい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年06月20日

「元気なときの孔子、いまいちなときの老子」

うつ病で悩む患者さんを診察してきた精神科医の立場から書かれた本。
多くの人が抱く悩みや不安に対しての治療の一つとして、老子の教えを取り入れており、著者の解釈も含めてわかりやすく紹介されている。

特に、気持ちが落ち込む大きな理由の一つとして「いつも他人と...続きを読む比べてしまっている」ことを挙げていて、これには非常に共感した。
自身、SNSで友人のキラキラした日常をみて、「それに比べて自分は味気ない毎日だ…」となったり、
職場で能力があり活躍する同僚をみて、「自分は役に立ててない…」と感じることもある。

こういった感情に対し、著者は老子の教えを引用して、「ジャッジしないことの大切さ」について述べている。

印象に残った思考は、
・他人が気になったら鏡の思考
→勝ち組、負け組、というのは相対的なもの。安易に振り回されず、他人に向いた視線を自分自身に向けて見る。

・絶望したら塩むすびの思考
→ほんとうは十分なのに、自分で「足りない」って思い込んでるだけかもしれない。
一つの事実に対して幸運か不幸かと感じるのは自分次第


老子の、無為自然(自然のまま、流れに任せて生きるのがいい)という考え方は、
でも現実はそんなこと言ってられないよ!
と言いたくなる人もいる気はするが、
それでも自分にとっては肩の力が一つ抜けた気がして、読んで良かったと思う。

装丁や挿絵にも癒されたので、気持ちが落ち込む日が来たらまた再読したい。

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Posted by ブクログ 2019年10月23日

人生に、上下も勝ち負けもありません 精神科医が教える老子の言葉。野村総一郎先生の著書。ついつい人間関係に上下関係や勝ち負けを持ち込んでしまったり、あの人よりは上かも下かも、あのひとには勝ってる負けてると一喜一憂してしまう。人間関係のギクシャクや人間関係トラブルにつながる。でもそれはつまらないことで、...続きを読む人生に、上下も勝ち負けもありません。老子の言葉を使って精神科医でもある野村総一郎先生にそう言われると肩の力が抜けるようです。

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Posted by ブクログ 2023年08月08日

書かれていることは言ってしまえばどこかで聞いたことがあるような、当たり前の言葉ではある。
だが、人生を常に比較することを考えてしまうようなSNS時代、人生に意味や価値を求める時代にはそういった言葉をつい忘れてしまいそうになる。
気楽に読める本ではあるが、落ち込んだときやメンタルが不安定なときには優し...続きを読むく寄り添ってくれるような本だった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年12月10日

『 自分は何も残せていないと思ったら
             ーーー昆布の思考 

・・いい歳をして、「何者でもない」なんて、・・「自分の功績のなさ」を嘆いている人もいると思います。・・そんな時は「昆布」のことを考えてみてください。

善く行くものは轍迹(てつせき)なし   老子

ある昆布の職人...続きを読むさんの話、
「あ、昆布の味だ」と言われてしまうようでは、「いい仕事」とは言えません。 「なんかおいしいね」と言われてはじめて成功です。

まとめ・ほんとうに優れた生き方をしている人は、自分の跡に、何も残していかないものだ。 』

精神科医の野村総一郎さんの医訳(著者自身が「意訳」ならぬ「医訳」と表記)した老子の言葉は、ユーモラスで分かりやすい。
その優しいメッセージは、わたしのこころを温めて柔軟にしてくれました。

昆布の他に、
○他人が気になったら、鏡の思考
○人と比べてみじめになったら、銅像の思考
○怒りがわいたら、スプーンの思考
○まわりがズルく思えたら、毒きのこの思考
○そわそわしたら、木の根っこの思考
○挫折したら、塩大福の思考
○「知ってる」アピールに疲れたら、マスクの思考
 等、(30以上の思考パターン)
 
『思い込みをやめる「ジャッジフリー」の考え方』
『悩める人が陥りやすい「4つの心的傾向」』も、優しい語り口とゆる〜いイラストですんなり心に入ってきます。

疲れがたまると知らぬ間にネガティブになります。事を悪化させたりします。さらにイライラ・・・。
そうなる前に、この『人生に、上下と勝ち負けもありません』を再読し、「くすっ」と笑いながら癒されたいなぁと想いました。更に、それを繰り返すことで、自然に、無価値感にさいなまれたら茶碗を、妬みを感じたら足湯を、周りから浮いてる気がしたらめがねのつるを、思い出して、くすくす笑いながら"まぁいっか"と流せるようになれそう!
それほど、解釈がゆるくて優して愉しいのです。
わたしは、ともて優しい良い本はだと想いました。




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Posted by ブクログ 2021年05月17日

特に悩みはないけれど、野村先生が好きなので、新聞広告きっかけに購入して、読みました。
普段の小さなストレスから、人生の目的といった大きなことまで、どうつきあったらいいか、大変参考になりました。
本の装丁や挿絵も素敵で、楽しく読めました。

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Posted by ブクログ 2021年01月24日

つい比べてしまう思考に陥っていた時に、この本に出会いました。

環境によって、評価や価値はコロコロ変わるものという言葉に救われました。大切なのは他人からの評価ではないなと。自分自身がどう行動するかが重要だと心に刻みました。

『何も返ってこなくても、気持ちや行為自体が素敵なこと』

『「尽くしてあげ...続きを読むた」ということ自体、十分にすばらしいこと』

『本当に強い人というのは、辛い境遇にあるときでも、どんなに落ちぶれていても、自分を見失うことなく、自然のままに生きていける人』

『知っていることでも「知らない」と言っておくくらいでちょうどいい』

自分にも他人にもジャッジフリーで生きていきたいと思いました。

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Posted by ブクログ 2020年04月05日

孔子が「どんどん向上しましょう」と上向きな思想に対し、老子は「降りていく人生のススメ」ではないだろうか。その二つの相反する考えには優劣はないと著者は「ジャッジフリー」というキーワードにして伝えている。
「比べる」という行為は生きづらさを生む原因になる。学歴、容姿、収入、能力… 比べたくなるのは人間ら...続きを読むしさかもしれないが、心が病んでしまう。「上善如水」という有名な言葉がある。水のように柔軟に形を変えるしなやかさがあり、どこにでもあることができるような在り方がとても善いと思えた。
著者はうつ病の専門家だが、多くの人達に通ずる生きやすい生き方を、老子の思想を取り入れながら「モノ」に例えて伝えてくれている。

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Posted by ブクログ 2019年09月26日

野村先生の語り口調と老子の内容がここまでフィットするとはオドロキです。老子の言葉でありながら野村先生ご自身の言葉であるかのような感覚に陥ってしまいます。
老子の言葉、そして野村先生の言葉に「こんな考え方もあるのだな」と気づかされるとともに、力まず、肩ひじ張らず、強がらず、ただただ”あるがまま”の自分...続きを読むを大切にすることが重要なのだという想いを強くしました。ツライ状況にいる人に是非とも届けてあげたい一冊であるとも思います。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年08月31日

つい、ネガティブな思考になってしまう方におすすめです。

「ジャッジフリー」という考え方。誰でも、誰かと比較したり、順位をつけたりしてしまいます。でも、それは状況が変われば変化してしまうこと、つまり相対的な価値だから意味がないとのこと。

その通り! だけど、つい、順位や勝ち負けに目が向いてしまうの...続きを読むが人間です。

ものごとの「結果」は、一瞬だけのもの。「過程」に費やした時間と経験は、結果以上の財産だと、私は思います。

自分にない考え方だなと思った部分は
「低いところに自分がいる、ということは、自分がいればそれだけで人を安心させる価値がある」
というところです。

なるほど! そのように考えると、誰にでも存在価値はあるというものです。

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Posted by ブクログ 2019年07月07日

通信技術の発達やSNSなどの影響により、現代人の私たちは、いつもどこかで他人と比べてしまい、勝ち負けや優劣、幸不幸などといった他人と自分の関係性に悩み、不安を感じている。
こういった悩みに対して有効だというのが、古代中国の思想家、老子(ろうし)のジャッジフリーの考えだとこの本で紹介されている。

...続きを読むャッジフリーとは、何が正しいのかを決めること(ジャッジ)を意識的にやめること。老子は、
・自分は弱いという劣等意識は単なる思い込み
・自分は損をしているという被害者意識は多くを望まなくていい
と説明している。

自分にとって印象に残ったパートは、自分の人生はいつも運が悪くて、必死に頑張ってきたけど努力が報われないと悩んでいる。そんなときは「塩むすび」のことを考えろ、とこの本は言います。
人々の幸せや満足度は絶対的なものではなく、感じ方は相対的なものでしかない。塩むすびをたべたとき、「質素なおむすびだなぁ」と思うのではなく、「シンプルで美味しい!」と考えた方が小さな幸せを感じるのだという。

そのほかにも、
・今の社会に馴染めないと思ったら、パンタロンの思考
・生きる意味がわからなくなったら、鯉のぼりの思考
といったように、老子のメッセージを筆者がわかりやすく解説している。

現代に生き辛さや居場所の無さを感じている方に、この本を読んでもらいたいし、青年時代の悩み多き自分自身にもこの本のメッセージのエッセンスを届けたい。

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Posted by ブクログ 2023年10月18日

老子の考えを元にして、現代人が抱える悩みを解決する、というスタイル

たくさんの項目からなり、各項目は説得力ある説明がなされていますが、自分にとっては目から鱗といった感じの内容ではありませんでした。

何より、それぞれの項目で言っていることが、お互いに矛盾しているように感じます。

いろんな考え方が...続きを読むあるようなので、
気に入った人が読めばいいのかなと思います。

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