作品一覧

ユーザーレビュー

  • つゆのあとさき・カッフェー一夕話(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    後記で谷崎の言っている「書き方に愛想がない」「いまだかつて東京の地方色を意識的に描いたものを見たことがない」という指摘がまさにこの小説の新鮮で面白い要素を現していると思う。三人称で語られるから登場人物に共感する間もなくストーリーに集中出来て読みやすい。

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    2025年06月08日
  • 永井荷風 電子全集1

    匿名

    購入済み

    よい

    三島由紀夫の本で名前が出ていたのを聞いたくらいの、イメージしかないのですが楽しく読めそうです。作品集は素晴らしい

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    2023年01月12日
  • 日和下駄 一名 東京散策記

    Posted by ブクログ

    1913~14年に連載された東京散策記。つまり、関東大震災前の東京の光景が記録されている。

    本書を通読して目を惹くのは、荷風の都市景観論である。たとえば…、

    ・東京に都市美があるとすれば、山の手の樹木と下町の水流である。
    ・駅や官庁といった近代建築は、古社寺の風致と歴史とを傷つけないように、慎重に注意すべきだった。
    ・渡し舟には近代生活では味わえない慰安を覚える

    などなど。これらは、現代の都市景観論でも言われている(だけど、あんまり実現されない)ことだろう。徹底的な個人主義者と言われる荷風が、景観という公共性について踏み込んだ発言をしていることに、興味を惹かれる。

    もっとも、川本三郎氏

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    2022年09月20日
  • 小説集 吉原の面影

    Posted by ブクログ

    あなた、私の心が見えましょう

    鏡花目的で購入したけれど、この編集考えた人天才。永井荷風の随筆と、そこで紹介された3作品を収録している。
    でもやっぱり鏡花が最高。
    同じテーマでも圧倒的に美しく、優しく、悲しくて幻想的。
    江戸っ子言葉も読んでいてたのしい。

    たけくらべは川上未映子の新訳がでているからそちらで読む予定。昔一回読んだけどあんまり記憶にない。
    あと、雅文が読めないのです。
    広津柳浪は会話が軽快でとても読みやすかった。

    この辺りは田んぼだったとか、今は残っていないお稲荷様とか、昔の浅草を想像して読むのがとても楽しかった。今はもうほとんど面影はないけど、土地勘ある人にはぜひ、みんなにす

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    2021年07月13日
  • 日和下駄 一名 東京散策記

    Posted by ブクログ

    永井 荷風氏と一緒に東京を歩いているような気になれる。
    当時としては「あたりまえ」の風景が、
    目の前にうかぶようで、なんだか心地よい。

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    2009年10月04日

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