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Posted by ブクログ
「つゆのあとさき」というと
さだまさしの歌を思い出す
それだけに惹かれて手にしてみた
永井荷風という作家には今まで触れたこともなく
はっきりいって知らなかった
お恥ずかしい限り
昭和初期の女給のお話し
お金のためではなく、
そもそもが女給である彼女
モテるのは良いが、
なかなかのトラブルも抱えてしまう
いつの世も同じようなことが繰り返されているのかもしれないと思える
なんだか昭和初期の方の小説のような気がしない
かえって新しい
そして、あとがきを読んで“ほ〜“とおもう
川端康成と、谷崎潤一郎が書いている!
そしてそして、なんだか厳しいご意見を‥
こっちの方が興味深い
Posted by ブクログ
銀座のカッフェーで働く女給を主人公にした小説。わたしは以前に『濹東綺譚』を読んだことがあるが、女給は花柳界とはちょっと異なるものの、永井荷風にこういう世界を描かせると一級品であると感じる。なかなかおもしろかったのであるが、しかしどう評価するかは難しい。巻末に併録された谷崎潤一郎による「『つゆのあとさき』を読む」では「何の目的も、何の主張もそれ自身のうちに含んでいない冷めたい写実的作品」と評していて、この表現にかんしてはやや言いすぎているきらいがあるが、たしかにストーリーらしいストーリーがないというか、ともすれば君江の日記ともみなせるような作品で、根柢に流れているなにか特別な主張のようなものはない。尻切れトンボとまではいわないまでも、小説として完全に成立しているともいいがたく、清岡鶴子は突然留学を決め、村岡は手紙を送りつけてくるが、それぞれどうなるかわからないうちに物語は終わってしまう。清岡進もいつのまにか出てこなくなり、それまでほとんど絡んでこなかった川島金之助がいきなり出てきたと思ったら、置手紙で自死をする意志を告げたところで物語は終了。消化不良というよりも、呆気にとられてしまう。全体的におもしろいことは事実だし、永井荷風の筆力だからこそこの中途半端な内容で一流の小説に仕立て上げることができたというのはわかるのだが、もうすこしどうにかならなかったのかという思いもある。
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