作品一覧

  • 会社の値段

    会社の値段

    ビジネス・実用

    4.1
    1巻924円 (税込)
    日本では、「会社買収」に対する違和感を持つ人が多い。しかし、株式会社というのは、そもそも「会社を売り買いする仕組み」ではなかったのだろうか?本書は、会社に値段を付ける、ということはどういうことなのかを根本にまで立ち返って考え、資本主義というシステムの本質から、現在、世の中で何が起こっているかまでを、腑に落ちるまでしっかりと解説。また、「企業価値算定」の基本公式を紹介し、「賢い投資家」になるためのコツをも伝授する。
  • 会社の値段[新版]

    会社の値段[新版]

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻990円 (税込)
    ちくま新書の名著が20年ぶりに大アップデート! 世界のトップ50社に、日本企業は1社だけ―― なぜ「御社」の価値は落ち続けたのか? 失われた10年が30年になったその間にも日本の個人金融資産は1400兆円から2000兆円以上に増えました。その富の保有者であるはずの国民の多くは、なぜ豊かさを実感できないのか? この素朴な疑問を考えてゆくと、経済の血液であるお金の循環が滞り、自由資本主義の原点、つまりリスクを取って新しい事業・産業に投資してイノベーションを起こす「アニマル・スピリット」が発揮されにくい30年を日本社会が過ごしてきたからではないかと思い至ります。(本文より) 「企業買収」などと言うと眉を顰める人は多い。しかし、株式会社というものは、そもそも少ない元手で大きな事業を起こすための「会社を売り買いする仕組み」ではなかったか。高品質の製品やサービス、優秀な社員、行き届いたサービス、伝統のブランド、これらの価値を正しく算定する「会社の値段」の考え方を知れば、資本主義システムの本質も、今朝の経済ニュースも腑に落ちる。失われた三〇年を経て、日経平均株価が最高値を更新し、金利のある世界が戻ってくる時代、この一冊で金融リテラシーを高める。 === 【目次】 新版の出版にあたり――会社の値段がわかると日本の失われた30年が見えてくる はじめに 【基礎編】 第1章 なぜ会社に値段をつけるのか 日本人の伝統的会社観/株式会社と資本主義の誕生/公開株式市場への発展/二〇世紀米国の資本主義/日本の資本主義/日本の「失われた三〇年」の根底にあるもの/株式上場もM&Aも中身は同じ/対照的だった東芝と日立/反対者の言い分――マネーゲーム、格差拡大/カネで買えないものはない、でいいのか?/ベンチャー起業家は本当に稼いでいるのか? 第2章 「米国流」の基本ルール――ファイナンス的思考 「米国流」がグローバルスタンダードな理由/投資価値算定の万国共通ツール/永遠に同じキャッシュを生みつづける金融商品の値段/お金の時間価値――現在価値という発想/企業価値算定の原理/リスクを数値化する/最低限覚えておくべき公式 第3章 会社は誰のものなのか? 株主至上主義の紆余曲折/所有と経営の分離から一九六〇年代M&Aブームまで/一九八〇年代以降――株主の逆襲/株主至上主義のベースにある新自由主義/会社の利益は誰のもの?/権利は株主が持っている/ドラッカーはさらに厳しい 第4章 「のれん」の値段は経営者の評価 企業価値と会社の値段の全体像/企業価値の本質/借金が多いほど企業価値が高い?/ブランドや人材の価値は本当に含まれている?/株価から会社の値段を計算する際の落とし穴/企業価値評価とは経営者評価 【応用編】 第5章 会社の値段は誰がどうやって決めるのか? 市場の「声」を聞く/倍率と割引率は同じこと/M&Aではキャッシュフロー倍率/PBRはのれん価値創出力/PBRを改善するには/のれん価値創出力を測るツール/「客観的に正しい企業価値」はあるのか 第6章 M&Aにおける会社の値段 失敗するのは「高すぎる値段で買ったから」/基本は同じ――類似会社・取引を参照する/コングロマリット多角化企業の評価方法も同じ/流動性と隠れた債務/プレミアム算定のためのDCF方式/M&Aの理由をDCFで表現する/プレミアムの源泉は二つ/支配権プレミアムの上限を探る 【実践編】 第7章 日本が追いかけた米国 様変わりしたトップ企業/日本人の資産とインベストメント・チェーン/1980〜90年代の米国株式市場変化/機関投資家の拡大とコーポレートガバナンス/LBO・敵対的M&Aの防衛策/強いアメリカの復活と株主至上主義 第8章 銀行中心時代の終わりとファンド黒船の到来 高度経済成長の終わりからバブル崩壊へ/バブル崩壊から貸し渋り、ハゲタカファンドの登場/事業再生という手法/事業再生と企業スキャンダルのつながり/民事再生法と産業再生機構/新陳代謝が進まないその後の日本/ファンドがサヤ取りで儲ける世界/ファンドが狙う会社・業界はひと目でわかる?/M&Aという出口戦略/日本社会への教訓と課題 第9章 外圧と政府が促した日本企業の構造変革 アベノミクスは変革への基盤整備/インベストメント・チェーンの高度化/贅肉を極限まで削る米国流/やりすぎの米国流と勘違いしがちな日本企業/コングロマリット大企業への構造改革プレッシャー/アクティビストと正面から向き合ったソニー/ファンド株主に翻弄された東芝/グローバル競合に倣いファンドを使って自己変革した日立 第10章 M&A攻防戦に見る日本の変化 敵対的M&Aがなくなる?/ライブドアによるフジテレビ支配権奪取の試み/米国の敵対的M&A合戦――ディズニーの場合/2025年のフジテレビをめぐる攻防/外資からの攻勢へのセブン&アイの対応/ガバナンスの効いた模範的対応?/セブンが海外企業に狙われた理由/日本の株主投資家は温厚すぎる? 最終章 会社の値段を通して見る資本主義とM&Aの未来 「株主が王様」vs.「お客様が神様」/「消費者余剰」社会と「超過利潤(レント)」社会/日米の投資家姿勢は変化したのか/「自分の値段」算定 おわりに ===
  • バリュエーションの教科書―企業価値・M&Aの本質と実務

    バリュエーションの教科書―企業価値・M&Aの本質と実務

    ビジネス・実用

    3.9
    1巻2,860円 (税込)
    株式投資から企業IR、M&A、事業再生、「会社は誰のものか?」「金融資本主義の功罪」の議論まで――。M&A、ファイナンスの最前線で活躍する実務家から絶大な評価を受ける著者による最新作。難解な金融・ファイナンスの世界を「実務現場感覚」でシンプルに説き明かす。ファイナンスは積み上げ型で学ぶより俯瞰して理解せよというスタンスの下、基本から最先端の理論までを網羅した新しいテキスト。
  • MBAバリュエーション (日経BP実戦MBA2)

    MBAバリュエーション (日経BP実戦MBA2)

    ビジネス・実用

    4.4
    1巻3,300円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 昨今、タイトルに何がしかMBAと書かれた本は、ときとして西欧的なMBA教育のメリットの礼賛か、冷たく無味乾燥なファイナンス理論の本だと、先入観を持って考えられてしまうところがあるかもしれない。けれどもこの本では、精緻な企業価値評価理論を知るだけでなく、人々の信頼によって成り立つ資本市場を理解し、市場にかかわる人々の「息づかい」さえ感じることができる。 著者はハーバード・ロースクールに学び、投資銀行などの前線における経験を豊富に持つM&Aアドバイザー。全8章立てで、価値評価方法の本質を説明することを目標に、基礎編と実務応用編に分けて構成されている。第3章までの基礎編では、「企業価値」およびそれを決める要因、価値の測り方など、MBA教育とその実践の場における、「経営のグローバル共通言語」を学ぶことができる。 応用編では、「株価算定とM&Aの実務」が焦点になり、会社の値決めの実際や、「価値創造」の仕掛けに関して、最新のトピックスが数多く収められている。単色刷りではあるが図表が多く、M&Aスキーム全体についての理解の助けになる。巻末では、用語索引が日英併記され、参考書としての使い勝手もよい。 本書は、単に理論を伝えようとする図書ではないし、練習問題がたくさん収められたテキストのたぐいでもない。むしろ、著者の「思い」が託された1冊である。ふとした行間で、現場を大事にする著者のメッセージに触れられるため、読んでいて楽しい。また、歴史的背景にまで言いおよぶ、著者の思いやりにあふれた筆遣いが印象的だ。
  • Investment Banking Workbook 投資銀行業務の演習問題集

    Investment Banking Workbook 投資銀行業務の演習問題集

    ビジネス・実用

    -
    1巻4,180円 (税込)
    現場で圧倒的に支持される定番書、 『Investment Banking』の問題集が登場! 25万部突破、世界200以上の大学で使用され、米金融機関の新入社員、転職者、現場の実務者に読み継がれてきた『Investment Banking』。 その内容を、500問超の計算問題、選択問題、記述問題を解きながら学べます。 バリュエーション(企業価値評価)の手法、レバレッジド・バイアウト(LBO)の分析法、M&A(企業の合併や買収)やIPO(新規株式公開)の実務に必要な知識が身につきます。 原書:"Investment Banking Workbook: 500+ Problem Solving Exercises & Multiple Choice Questions, 3rd Edition" 〈こんな方におすすめ〉 ・投資銀行業務の入門書・実務書がほしい ・財務モデリングを学びたい ・M&A実務の知識を磨きたい ・PEファンドに就職したい ・MBA留学に備えたい ■目次■ 第1章 類似会社比較分析 第2章 類似取引比較分析 第3章 ディスカウンテッド・キャッシュフロー分析 第4章 レバレッジド・バイアウト(LBO) 第5章 LBO分析 第6章 セルサイドM&A 第7章 バイサイドM&A 第8章 新規株式公開(IPO) 第9章 IPOプロセス ※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。 ※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。 ※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。 ※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。
  • Investment Banking 投資銀行業務の実践ガイド

    Investment Banking 投資銀行業務の実践ガイド

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻4,620円 (税込)
    原書は25万部突破、世界200以上の大学で使用。 財務モデル(Excel)のダウンロード特典が、圧倒的に使いやすい! 原書:"Investment Banking: Valuation, LBOs, M&A, and IPOs, 3rd Edition" 「我々は、自分たちがウォール街で働きたいと思っていた頃にあればよかったと思う本を著すことにした――」(イントロダクションより) 米金融機関の新入社員、転職者、現場の実務者に読み継がれてきた定番書、待望の邦訳! バリュエーション(企業価値評価)の手法、レバレッジド・バイアウト(LBO)の分析法、M&A(企業の合併や買収)やIPO(新規株式公開)の実務を、ケーススタディに基づいてステップごとに解説する。 〈こんな方におすすめ〉 ・投資銀行業務の入門書・実務書がほしい ・財務モデリングを学びたい ・M&A実務の知識を磨きたい ・PEファンドに就職したい ・MBA留学に備えたい 〈業界の著名人が絶賛!〉 ・デイヴィッド・M・ルービンスタイン(カーライル・グループ共同創業者) ・ミッチェル・R・ジュリス(キャニオン・パートナーズ共同会長) ・アディナ・フリードマン(Nasdaq CEO) ・ジョシュ・ラーナー(ハーバード・ビジネススクール教授) ・ロジャー・G・イボットソン(イボットソン・アソシエイツ創業者) ほか ■目次■ 第1部 バリュエーション  第1章 類似会社比較分析  第2章 類似取引比較分析  第3章 ディスカウント・キャッシュフロー(DCF)分析 第2部 レバレッジド・バイアウト(LBO)  第4章 LBOの基本  第5章 LBO分析 第3部 M&A  第6章 セルサイドM&A  第7章 バイサイドM&A 第4部 新規株式公開(IPO)  第8章 IPOの基本  第9章 IPOプロセス ※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。 ※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。 ※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。 ※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。

ユーザーレビュー

  • 会社の値段[新版]

    Posted by ブクログ

    2026/06/18 「会社の値段」森生明 ☆
    戦後の発展を支えた間接金融主導体制が停滞をもたらしている
    ⇒リスク回避の金融体制をリスクテイクの株式資本主義体制へ改革
    これはかってない日本経済の本質論 旧大蔵省の牙城崩す
    岸田文雄総理大臣のNISA改革は大成果 誰も触れない
    Cf近著「野村證券消滅」とテーマが重なる 本書がレベル高い
    1.株式の本質はリスクマネー⇒資本主義経済のダイナミズムを実現
    戦後日本は「復興」にむけて「資本の集約と集中投資」が求められ
    それを支えたのは「銀行主導の間接金融体制」
    間接金融はリスクマネーではない「預金は元本保証が基本」
    間接金融は安全第一・リスクヘッジ=不動産担保融資を拡大
    株式資本主義へ脱皮できず、不動産融資の拡大=バブル経済へ
    その後、長い停滞期 
    ⇒リスクマネーを提供し、「挑戦する風土」を創る exNISA改革

    2.企業価値(EV Enterprise Value)
    =企業が将来にわたって生み出すキャッシュフローの割引現在価値
    ①将来キャッシュフローの算定
    ②割引率の選定
    =株式時価総額+ネット有利子負債
    *株式時価総額=簿価純資産+「のれん」→企業価値の本質
    米国企業はのれんが8割、日本企業は3割
    「のれん」の重要性
    PBR=時価総額÷純資産
       =PER×ROE
        未来の価値予想×足元の利益実績
     
    3.会社の値段
    PER=株価÷一株利益(EPS)=株式時価総額÷当期利益
    会社の値段=当期利益×PER
    PER20倍はその逆数である成長率5%と同意

    4.M&Aの本質=企業価値を巡る経営力の争い(216)
    どちらの経営力が「より大きな価値創造」をもたらすか 
    公明正大な取引 経営計画・主張が明確
    ①株主価値を最も引き上げるのは誰か
    ②誰に経営を任せるのがより株主に利益となるか

    [感想]
    企業財務から見た「企業経営」大変勉強になった
     ⇒日本の経営者はもっと経営と財務を勉強すべき
    MBAファイナンスの基礎、米国経営者には当たり前の知見だが、日本の経営者は学ぶ機会がほとんどない。文理を問わず大学の一般教養で、「簿記とファイナンス」は必須にすべきと思う。グローバル経済下で戦えない。

    0
    2026年05月08日
  • 会社の値段

    Posted by ブクログ

    M &A→特定の相手にたくさん売る
    株式公開→株式を小口にして不特定多数に売る
    →→会社に値段つけるのと同じ。→株式:有限責任

    0
    2026年03月23日
  • 会社の値段

    Posted by ブクログ

    「会社の買収」についてなんとなく物騒なことだというイメージだけ持っていましたが、この本を読むとだいぶイメージが変わりました。

    株式会社という仕組みが、社会を変える意欲を持った起業家を支援するとともに、それを支援したいパトロンのハードルを下げる役割があり、世の中に活力をもたらすための枠組みとのこと。

    ハゲタカファンドがやっている(悪い)買収の意味もよくわかり、そういった外国のファンドに狙われないためにも正しい株価にしておくことが必要で、会社はその成果を正しく株主にアピールする活動が必要ということがよくわかりました。
    会社に値段をつけることが正しいか正しくないかではなく、それを正しく算定しておくことが(今の米国ルールにのっとってグローバル社会で生きていくには)大切ですね。

    0
    2024年05月05日
  • バリュエーションの教科書―企業価値・M&Aの本質と実務

    Posted by ブクログ

    資本主義の1仕組みを学ぶために社会人なら読んでおくと良い、但しファイナンスの基礎知識は前提となる。

    書籍やMBA等で学ぶ”ファイナンス理論”が実世界でどのように影響しているかを、事例交えながら記載している。
    理論で学ぶ”価値”や”不確実性”について、概念的な理解に留まっていることに課題感を感じている人は、是非読んでみてほしい。

    個人的には、9章の”リスクマネジメントをオプションで捉える”に記載のある不確実性の定量的な評価方法は、他の初学者向けの書籍ではあまり見たことがなく、勉強になった。

    0
    2023年01月09日
  • MBAバリュエーション (日経BP実戦MBA2)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    企業価値評価の世界ではバイブル的な位置付けの本。
    M&Aの際に投資銀行が行うバリュエーションの実務や考え方のエッセンスが濃密に詰め込まれていて、噂に違わぬ良著だと感じた。
    筆者があとがきに「なるべく素朴で原理的な質問を掲げ、普通に読んで納得のいく説明をすることを心がけた」「この本の内容が資本主義や米国流「なるほど」と理解され」と書いているとおり、ファイナンス入門書では手が届かないような細かなポイントまで抑えられており、コーポレートファイナンスはもちろん、資本主義経済そのものに関わる感覚が磨かれる一冊。

    以下学びメモ
    ・指標の関係性
    EBITDA=EBIT(営業利益)+減価償却費
    NOPAT=税引後営業利益
    企業価値PV=c/(r-g) c:収益力, r:資本コスト, g:成長性
    ※経営の目的はPVの最大化(会社は株主のものという発想に立てば特に)なので、rを小さく、gを大きく
    PER=時価総額÷税引後利益
    PBR=時価総額÷簿価純資産
    資本+時価評価替による資産額+のれん=時価総額(株価×株数)=市場の期待値
    ※ここにはネットデットは含まれない(=借金をして得たお金はカウントしない)

    ・企業価値計算のリアル
    各数値は教科書どおりには決められず、実務的には感覚。投資家の信頼を背に実績と信用を積み上げた投資銀行の手数料が高いのは、ある種当たり前と感じた。

    ・LBOの直感的な理解
    買収先の株を担保にして大きな額のお金を借りる→それをもとにM&A→金利払いが大きくなる分の税金抑制効果も働く→経営の合理化→数年後に企業価値を維持して売り抜ければ、元手に対して高い利回りが実現できる。

    ・ベンチャーの時価総額が乱高下する理由
    ベンチャーのPVが急に上がる理由は、gの期待が一気に上がるからであり、cが高くなったわけではない。ゆえに市場の期待度が下がった瞬間にPVも暴落することになる。

    ・バリュエーションにおいてなぜEBITDAが重要なのか
    EBITDAは上記の通り、会社の財務構成にかかわらず、事業活動そのものが生み出すキャッシュの金額を表している。M&Aにおいて、金利額や税金額、償却額などは買収側の財務施策によってある程度コントロールが可能であることから、価格算定にはむしろ純粋な「稼ぐ力」であるEBITDAを指標とする方が理にかなっているため。
    ちなみにバリュエーションの際にEBITDA倍率を使う際も、その分母はネットデットを含む企業総価値(≠時価総額)としなければならない理由もここにある。稼ぐ力であるEBIDAと比較するのは、財務構成が反映された時価総額ではなく、財務構成は反映しない企業総価値と比べるべき。
    →むしろ、この企業価値を財務施策の改善等によってさらに高められそうであるならば買収の余地があることになる。ブルドッグソースの例とかがそう。

    ・経営本部が担うべき機能
    経営企画:cとgを上げる。事業計画を練ってその進捗をモニターする
    人事:cとgを上げる。人的資源配置や働くインセンティブの付与
    財務:rを下げる。資本コストを絶えずチェックして効率化
    IR:rを下げる。市場参加者が感じるリスクを下げて資本コストを圧縮する
    コーポレートガバナンス:c,r,gが適切に動いているかをチェックする

    ・大企業の経営が傾く典型例
    技術発展等、なんらかの脅威が市場に噴出→対策を取らざるを得ない→その中で長年の成長の影に隠れた問題点が露呈→とともに対策により従業員に窮屈が強いられる→問題意識の高い人材が離脱→人材流出により危機感が拡大→状況はさらに悪化
    DXが起きた際の銀行などは特にこのイメージ

    0
    2020年05月20日

新規会員限定 70%OFFクーポン 今すぐGET