MBAバリュエーション (日経BP実戦MBA2)

MBAバリュエーション (日経BP実戦MBA2)

2,640円 (税込)

13pt

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昨今、タイトルに何がしかMBAと書かれた本は、ときとして西欧的なMBA教育のメリットの礼賛か、冷たく無味乾燥なファイナンス理論の本だと、先入観を持って考えられてしまうところがあるかもしれない。けれどもこの本では、精緻な企業価値評価理論を知るだけでなく、人々の信頼によって成り立つ資本市場を理解し、市場にかかわる人々の「息づかい」さえ感じることができる。
著者はハーバード・ロースクールに学び、投資銀行などの前線における経験を豊富に持つM&Aアドバイザー。全8章立てで、価値評価方法の本質を説明することを目標に、基礎編と実務応用編に分けて構成されている。第3章までの基礎編では、「企業価値」およびそれを決める要因、価値の測り方など、MBA教育とその実践の場における、「経営のグローバル共通言語」を学ぶことができる。
応用編では、「株価算定とM&Aの実務」が焦点になり、会社の値決めの実際や、「価値創造」の仕掛けに関して、最新のトピックスが数多く収められている。単色刷りではあるが図表が多く、M&Aスキーム全体についての理解の助けになる。巻末では、用語索引が日英併記され、参考書としての使い勝手もよい。
本書は、単に理論を伝えようとする図書ではないし、練習問題がたくさん収められたテキストのたぐいでもない。むしろ、著者の「思い」が託された1冊である。ふとした行間で、現場を大事にする著者のメッセージに触れられるため、読んでいて楽しい。また、歴史的背景にまで言いおよぶ、著者の思いやりにあふれた筆遣いが印象的だ。

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MBAバリュエーション (日経BP実戦MBA2) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    非常に良い。そもそもこの数字はどういう意味なのか、ということを理解するて手助けをしてくれる。
    前半の基礎編だけでもコーポレート・ファイナンスセクションの人は読むべき。

    読むきっかけは、グロービス学び放題の「この一冊」で紹介されていたから。

    0
    2021年01月17日

    Posted by ブクログ

    すごく難しそうに見えるタイトルと装丁ですが、中身はすごく分かりやすくシンプルに書かれていて、とても勉強になりました。簿記3級程度の知識しかありませんが、そこそこ理解出来ました。

    会社の値決めに関する本という事で、バリュエーションを勉強したい方はもちろん、株式投資をしていてどの会社に投資するか判断材

    0
    2017年09月16日

    Posted by ブクログ

    「会社の値段は誰がどのように決められるのか」
    「投資というのはどういう基準で行うのか」

    といったシンプルな疑問に対して、「専門書とは違った実務的視点から株価、投資、企業買収を眺めることで本質が明確になる」というのが著者のコンセプト。

    このように、あえてM&A事例を取り上げ会社の値決めの実

    0
    2014年07月26日

    Posted by ブクログ

    「M&Aのときの企業の買収額ってどうやって算出されるの?」という素朴な疑問に答えてくれる一冊。
    これを読めば企業に限らず「収益を生むモノ」の値段の付け方を理解することができ、他にも色々応用が利くことに気づく。
    企業を再分化した株式だってそう、債権もそう、家賃収入が得られる住宅だってそうだ。
    日本人に

    0
    2011年01月19日

    Posted by ブクログ

    M&Aなどを行なう時に、いくらで買えば妥当なのか、それを評価する方法が書かれている。
    企業価値算定のための基本的な定量的手法を学ぶことができる。
    現在価値とその中心部分にあるディスカウントレート、そしてその2つを使った公式として永久還元の定義式という3つの重要なツールについての理解が深まる。
    現在価

    0
    2010年12月30日

    Posted by ブクログ

    M&Aを行う際、対象企業ははたしていくらの価値があるのかを算出する企業価値評価に関する本
    企業の価値を測るものさしとしては時価総額だけでなく、企業のブランド価値、将来にわたって企業が生み出す利益など多岐にわたります。それらを現在価値として示す方法をシンプルにまとめたの本書です。

    自分の

    0
    2019年01月16日

    Posted by ブクログ

    Valuationの本は、海外系のも含めかなり難解/分厚いものか、入門書すぎて物足りないものが多い中、読みやすさ、内容ともにかなり高いレベルで両立しています。

    0
    2010年05月05日

    Posted by ブクログ

    企業価値算定の入り口としてBEST!!会計がある程度分かっていて、これからファイナンスを学ぼうと思っている人に激しくおすすめ!!

    0
    2010年03月29日

    Posted by ブクログ

    MBAでは、バリュエーションはどのように行われているのか?
    実際の、企業買収の現場では買収価値をどのように決めているのか?

    上記の疑問に答えるのが本書の役割である。著者は、京大ーハーバードロースクールを出て、
    GSでM&Aに従事していたプロ中のプロである。その著者が、一般的で向上心のある
    ビジネス

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    さて、金融系の本を一冊。
    この本は企業にどのように値段をつけるかっていう
    事を一冊かけて説明している本です。

    これで食べている人もいっぱいいっぱいいるので
    そんなに簡単な事ではないのですが
    ざっくりと、将来のキャッシュフローを割り引いて計算する方法と
    他の企業との比較と微調整による計算の方法です。

    0
    2009年10月04日

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