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株式投資から企業IR、M&A、事業再生、「会社は誰のものか?」「金融資本主義の功罪」の議論まで――。M&A、ファイナンスの最前線で活躍する実務家から絶大な評価を受ける著者による最新作。難解な金融・ファイナンスの世界を「実務現場感覚」でシンプルに説き明かす。ファイナンスは積み上げ型で学ぶより俯瞰して理解せよというスタンスの下、基本から最先端の理論までを網羅した新しいテキスト。
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Posted by ブクログ
資本主義の1仕組みを学ぶために社会人なら読んでおくと良い、但しファイナンスの基礎知識は前提となる。 書籍やMBA等で学ぶ”ファイナンス理論”が実世界でどのように影響しているかを、事例交えながら記載している。 理論で学ぶ”価値”や”不確実性”について、概念的な理解に留まっていることに課題感を感じてい...続きを読むる人は、是非読んでみてほしい。 個人的には、9章の”リスクマネジメントをオプションで捉える”に記載のある不確実性の定量的な評価方法は、他の初学者向けの書籍ではあまり見たことがなく、勉強になった。
今の自分にとっては、いろいろ整理するのにちょうどいい読みごたえの本 後半に進むにつれて、うなずく内容が増える。MAのとことか。 リアルオプションのとこはちょっと高尚すぎて中小企業では使わない。 P24 「借金が多いほうが企業価値が高くなる」というのは、企業価値をグローバル定義のEVと同じものと考...続きを読むえる限り、そのとおり。 ⇒のれん価値を含めての企業価値を創造するにあたり、資金の調達方法は借金でも出資金でも構わない。 「借金が多いほうが株主価値が低くなる」もそのとおり。 P49 つまり、PERは(r-g)の逆数であることがわかる。 P159 DCFが重用されているのは、「あなたが買収したらどんな素敵な会社に変貌させられるか」を具体的に描いて企業価値に反映するツールとして便利だからだ、 P160 今の経営陣がそのまま経営を続ける純投資型の買収や資本参加であれば、現状の中長期計画を使えばよいし、企業価値算定にDCFをつかうまでもなく、倍率で十分かも(ただ、「なぜ買うの?」と突っ込みたくなるが) P170 なぜプレミアムを払う必要があるのか?よく考えてみればおかしな話。 企業価値は誰が経営するかによって異なる。買う側が運営するほうが高いからMAする、その価格を売り手に払ったら、払いすぎになるだろう ~会社を売って「あとは頑張ってください」といって立ち去る株主にプレミアムを受け取る権利があるという主張は理解に苦しむ。 「あなたが買収して経営したとき、どんな素晴らしい会社にできるか次第です」支配権プレミアムの根拠は、買収者が自分の好きなように経営する「自由」を手に入れるための代償であり、わかりやすく表現すれば、それは現株主への「立ち退き料」だ。 P177 アーンアウトは。 ①売り手株主と経営陣が一体 ②その経営陣に当面経営を任せて口出ししない ③買い手がシナジーを描くのに時間がかかる ④買い手と売り手の間に信頼感がある
実務でスタートアップのMAを何回か経験して感じたかゆいところへの回答が載っている。リアルオプションのところまでいくと、ケースが枝分かれしていき、うぁー、となるが、こういう訓練を普段からしているといいのだと思う。
『「和をもって貴しとする」だけでは済まない世の中は、持つ者と持たざる者の格差を広げ、不安、不満、開き直りを助長する。その苛立ちは暴動やテロにつながり、社会をますます不安定にする。 このような時代に強くたくましく前向きに生きていく人たちを育むには、どういう社会をつくればよいか? 「そのカギはバリュエ...続きを読むーションにある」 と言うと、唐突すぎて理解を得られないのだが、 「価値を生むこととカネが儲かることがずれない社会づくりをめざすべき」 と言えば、より共感を得られるだろう。』 志はよく理解できたけれど、本作がそれに成功しているとは思えないが、読み物としては勉強になって楽しめた。 会社の価値とどう向き合うか、リスクをどう捉えて引き受けるのか、総合的に責任ある経営をいかに実現するか、この辺りの問いに対して、価値とリスクと価値算定に向き合う経営の可能性について学ぶことができる作品。 ドラマの「ハゲタカ」を観たくなった。
カネは堆肥のようなもの 若芽を育てるために広くばら撒かれない限り、何の価値もない サヤ取りファンド アクティビストファンド プライベートエクイティファンド コングロマリットディスカウント エージェンシーコスト 一見するとCAは大きそうに見えるのでは 敵対的買収=悪というのは経営者目線のもので...続きを読む、必ずしも株主視点とは一致しない 株式市場の役割変化 大規模設備投資のためのリスクマネー調達 →新しい価値を生み出した人のための現金化場所 ベンチャーキャピタル 比較的少額な投資を幅広く行う ファイナンス理論の世界では不確実性とリスクは異なる ボラティリティがリスク コールオプション プットオプション オプションとは「将来、あらかじめ決めた価格で資産を売買できる権利 ブラックショールズモデル オプション(特にヨーロピアン・コールオプションやプットオプション)の**「理論的な公正価格」**を求めるためのモデル 企業経営者の手腕はリスクマネジメント力 経営判断の選択肢を、オプションの枠組みで理解して表現する リアルオプションは、「待つこと」や「柔軟に動けること」自体に価値があるという発想 価値を生む活動とカネが儲かる活動がそれほどずれない世の中
会計などの前提知識は必要だが、バリュエーションに関する本として概要を掴むには、かなり有益な本だと思う。何度も読んでも学びがある本であり、たびたび見返す。
心が折れそうになっても、ぜひ後書きまで読んで欲しい本。前半は極力平易にバリュエーションの意義や方法を解説してくれているが、後半は比較的専門的な内容。M&Aやデューデリジェンスの実務に少しでも関わっていないとイメージが膨らまない内容だろう。ただ、このような構成となった理由は後書きで筆者が自ら回...続きを読む顧しており、メッセージと共に受け取ると妙なまでに腑落ちする。今日明日の実務に直結する、という人は少数だと思うが、ビジネスマンとしてより経営寄りの視野を持ちたい人、投資をゲーム感覚でなく信念を持って始めたい人には是非読んで欲しい本。
2回目を終了。 尊敬する元ファンドマネージャーの推薦本であり、再読。1回目の時は殆ど分かっていなかった事が、 ファイナンスの基礎を勉強してから、個人投資家の視点で読むと、なるほどと納得できるところも多かった。「のれんの創造力=PBR」とあり、企業価値について深く考えさせられるきっかけとなった。 ...続きを読む第三部の実務応用篇については、理解が難しい。投資家としては、判断が難しい場合、今すぐ投資しないというのも立派なオプションの行使にあたる。 著者監修のドラマもいつか観たい。
最初の方にあるROE等の解説は理解すると会社をまずはどう評価していくかという取っ掛かりがわかることになるので良いと思った。会計士試験に受かってすぐくらいの年次で勉強するのがよいと思う。
9,10章が難解。リアルオプションについてあまり勉強してこなかったのでキャッチアップの上再読する。それにしてもドラマハゲタカとファンドの捉え方が似てるな、と思ったらこの著者がドラマの監修してたのね…
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