仕事をスムーズに進める鍵は「質問力」
お客様が求めている事や困っている課題を深く理解する。お客様から見える現実は全く異なる。半分くらいの方が営業担当者に失望している。会社の事を理解してもらえていない。など。
1章〜営業で成果を上げる鍵は質問力〜
◆NG例
単純に行動量を上げろとの指示は、会う事次第が目的になってしまう。
提案を行うには、提案を聞く価値があると感じてもらう必要がある。その為に日頃から役に立つ情報を送る必要がある。
◆質問例/競合理由に断れるケース
御社のような企業であれば、既にお取引のある会社から魅力的な提案を受けられているかと思いますが、その満足度は満点に近いですか?
◆ポイント
質問で大事なポイントは、お客様が困っている事や欲しい事を理解する深さにある。
お客様のやりたい事や課題に対して、当社サービスがお役に立てる可能性を示す。
ただアポイントの依頼をするのではなく、お客様のやりたい事や課題は何なのかを話題に出して、お役に立てる可能性を具体的に伝える。
→競合他社や内製化より魅力的な提案をプレゼンする。
◆日頃から活動
お客様の将来設計やビジョンを収集。
①存在を覚えてもらう:お役立ち情報を送る。単純接触効果、返報性の原理を使う。
②相互理解を深めるのは難しい:お客様の現状を理解する
③大切な存在になる
◆アプローチチャンス
1.お客様のやりたい事、課題について何なかの情報がある事
2.営業から話を聞いてもいいかなという時期である事
3.会社として予算を検討する可能性があるある事
◆関係構築エンジンを回す
お役立ちする、理解するのサイクルを回す。送った情報が参考になったかを確認する。役立っている分だけ貸しができる。
◆営業のハードルは上がっている
リモート、課題の複雑化、競争激化、自身で調べるなど
◆関係構築しながら大量行動
①質問することでより役立ちやすくなる
②合意しやすい提示ができる
③なぜ合意に至らなかったのか知れる
〜意識すべき事〜
相手の人となり、社内状況を理解する
困っている事や課題をヒアリングし、役に立つ情報を送る
2章〜相手の本音を引き出す質問〜
◆質問力の基本3つ
枕言葉、深掘り、特定質問
①枕言葉
基本的な事で恐縮ですが
既に前任がお伺いしているかもしれませんが、大事な事なので改めてお伺いしたく
御社の課題解決のためにお伺いしたいのですが
〇〇さんの忙しさを解消するお手伝いをしたいので、1つ伺っても宜しいですか?
可能な範囲で構いませんので
もし仮に予算の問題を考えなくても良いとしたら
②深掘り質問
具体的にはどうゆう事ですか?
もう少し詳しく伺えますか?
なぜですか?
他にもありますか?
〇相槌も深掘りになる
そうなんですね。素晴らしいですね。良いですね。それは大変ですね。困りますね。そうゆう事でしたか。
求めている事や目指している方向性、課題や悩んでいる事を聞く。会社レベルのニーズ、課題まで深める。
③特定質問
条件付きオープンクエスチョン
御社にとって特にここ1ヶ月の課題はなんですか?
条件(時期、人、テーマ)、なについて聞くか(やりたい事、求めている事、課題、悩み、思っている事)
選択肢付きクローズドクエスチョン
他社の提案はAとBどちらに近いですか?
社長が前向きでしたか?後ろ向きでしたか?
業務効率化の課題に対して、デジタルへの移行、業務プロセス自体の見直しと伺うが、御社どうですか?
3章〜質問で人を巻き込む〜
◆提案は後出しスタイルで行う
質問から提案への流れを作ること、提案前に課題整理納得感を得ること
SPIN
状況質問、問題質問、示唆質問、解決質問
①現状を把握し、②悩みを深掘り、③気づきを促し、④提案に繋ぐ
①現状把握
理想と現状のギャップを話されたら悩みを深掘りするタイミング
②悩みを深ぼる
様々な質問を駆使し、深ぼる
③気づきを促す
お金を掛けて解決すべき点を洗い出す
悩みの営業範囲を明確にする
④提案
放置してはいけない、解決しないといけないモードになったら提案
このままほっておいたやどうなるかの観点で聞く
もし仮にこの課題を解決出来るとしたらどうか?
◆要件整理
具体化、網羅感、優先順位が大事。
課題(大枠) 具体的な内容 対応策
優先順位
社内の決裁体制(予算、承認フロー)
悩みのキーワードがきたら1回は深掘りする。なぜを5回。
網羅感を意識して、他には無いかを確認する。選択肢付きクローズドクエスチョンを活用。
4章〜異論や反応に強くなる切り返し〜
接戦案件を如何に取り組むか。競合、保留、内製の3つのどれがネックになっているか特定する。
BANTCHを抑える
予算、意思決定者、ニーズ、導入時期、競合、検討体制。
勝負所の10ヶ条
①今ここに時間を使っている理由、②提案への感触、③進め方の意向、④BANTCH情報、⑤お客様社内の予定、⑥検討上のネック、判断基準、⑦ネクストステップ、⑧当社へのリクエスト(他にどのような情報があると助かるか)、⑨こちらの熱意、⑩直後のコミュニケーション許可
オブジェクションハンドリング
無理に説得しようとせず、一旦受け止めて深掘りする事が重要。懸念の裏側を正しく理解する。
こちらを理解しようとしていると思ってくれれば、関係が良い方向に深まる。
費用対効果に懐疑的な反応→〇〇さんは個人的にどう思われますか?
上手く使いこなせるかわからない→差し支えなければ具体的にどうゆう事が起こったか教えて下さい。
お客様の悩み、課題にマッチした提案なら費用対効果の納得さえ得られれば受注に至りやすい。
価格と購買意欲を切り離し、購買意欲を上げ、価格を納得して頂く。
▲御社は価格だけで判断される会社では無いと思いますので、
深掘りはポジティブな部分から深ぼる
5章〜どんな相手も味方につける質問の応用〜
キーパーソンとのアポイントを設定する。
なぜ担当者だけではなく、決裁者の同席も必要なのかをきちんと言語化する必要がある。
大前提としてまず目の前の方を大切にする。
8つのポイント
①担当者の見極め(決裁者に信頼されているか、影響力を持っているか?)、②担当者の引きつけ、③決めてもらえないストレスの把握、④論点の拡張、⑤他の関心事項の把握(決裁者の関心事項を担当から聞く)、⑥過去の同席基準、⑦当日キャンセル対応、⑧冒頭質問の準備
決裁者は現場に対して日頃どんな事をおっしゃいますか?何が口癖か、何にイライラするか?どんな資料で全体に発信しているか、どんなメールを書いているか?
▲御社は既にこのテーマに取り組まれているでしょうし、一見すると困っていないように見えるのですが
真の課題さえ聞ければ、それを解決する当社提案の優先順位を上げて頂く道筋が見えてくる
なぜ当社に決まったのか、他社に決まったのかを確認。場面、タイミングについても質問する。
当社に貴重な情報を教えて頂けたのか、価値を理解してくださったのか、選ぶロジック、なぜアクションしてくれたのか?
成果を上げるポイントの共通点としてお客様を理解する質問力が大事。
〇意識すべき事
・役に立つ情報を送り、反応伺う
・会社の事理解しようとする、考えて行動する。
・お客様が困っている事や欲しい事を理解する深さにある。
・担当者をやる気にさせて応援する状況を作る
・なぜを、繰り返す
◆要件整理
具体化、網羅感、優先順位が大事。
課題(大枠) 具体的な内容 対応策
優先順位