作品一覧

  • あのころのパラオをさがして 日本統治下の南洋を生きた人々

    あのころのパラオをさがして 日本統治下の南洋を生きた人々

    小説・文芸

    4.0
    1巻1,210円 (税込)
    1920年から終戦まで日本の統治下にあったパラオ。 そこには南洋庁という役所が置かれ、 作家の中島敦をはじめ、日本から移り住む者も多かった。 「楽園」と呼ばれた島で、日本人移民と現地島民が織りなす 暮らし、そして「戦争」のリアルとは――。 各地で拾い集めた、80年前の「日常」の証言。 植民地支配の歴史を、そこに暮らした人々の視点から 見つめなおすルポルタージュ。 〈巻末対談〉中島京子
  • 日本人が移民だったころ

    日本人が移民だったころ

    小説・文芸

    4.1
    1巻2,090円 (税込)
    音楽家であり文筆家の著者が、 植民地パラオに渡った移民たちの「戦後」をたどる、 聞き書きルポルタージュの決定版! 日本はかつて国策として移民を推奨する「移民送り出し国」だった。 そして戦後、日本に戻ってきた移民たちのなかには、故郷に居場所がなく、荒地の開拓を強いられたり、再び南米などに再移住を余儀なくされる者も多かった。 札幌、沖縄、パラグアイ。移民たちが戦後にたどり着いた場所を著者が自らの足で訪ね、それぞれの家族の激動の旅路を追う。 【本文より】 “現在ニュースで語られる「移民」は、一番にアジアやアフリカ、中東などから日本へやってくる人々がイメージされ、日本社会への移民受け入れの是非をめぐる意見や、いかに共生が可能か、といった議論が交わされている。時に無知や差別意識に満ちた意見もみられるが、こうした日本人の「移民」イメージをのぞいてみると、移民はどこまでも「他者」であり、まるで日本人は移民になることなどないような錯覚にとらわれる。しかし、明治から戦後のある時期まで、日本は確かに国策として移民を推奨する「移民送り出し国」であった。” 【目次】 まえがき 父のいない戦後  札幌・平尾富士子さん 台風と格闘した開拓  種子島・中川博司さん 遊水地に拓いた未来  我孫子・玉根康徳さん PTSDを呼び起こされる戦後  那覇・上原和彦さん 死亡も補償も認められない 一六歳の兄の戦死  那覇・阿良光雄さん 靖国に祀られた母  札幌・野村武さん パラグアイからアルゼンチンへ  埼玉・鈴木光さん 除草剤入らなかったらつぶれてた  パラグアイ・フラム 溝際孝市さん 二つの大和村を生きた夫  パラグアイ・エンカルナシオン 中村博子さん 移民の子が大使になった  パラグアイ・フラム イサオ・タオカさん あとがき
  • 彗星の孤独
    完結

    彗星の孤独

    小説・文芸

    -
    全1巻2,310円 (税込)
    私も父も彗星だったのかもしれない。暗い宇宙の中、それぞれの軌道を旅する涙もろい存在。ふたつの軌道はぐるっと回って、最後の最後でようやく少しだけ交わった。そんな気がした。――「二つの彗星」 「遠くて遠い」父、娘たちのぬくもり、もう会えない人と風景。ひとりの人間として、母として、女として切実に生きる日常を、世界を、愛おしく、 時には怒りにも似た決意を持って綴る。闇から明かりさす世界に向かう、光のような言葉。 亡父・寺尾次郎(字幕翻訳家)について書き、大きな反響を呼んだ「二つの彗星」をはじめ、新聞、雑誌、ウェブ、これまで様々な媒体で書いた文章の他に、大幅に書き下ろしを追加。唯一無二の音楽家・文筆家による待望のエッセイ集。 ※本作品は2026/03/31まで配信していた「彗星の孤独」と同内容です。重複購入にご注意ください。
  • 天使日記
    完結

    天使日記

    小説・文芸

    -
    全1巻2,970円 (税込)
    自分の中の子供。目に見えぬもの。聞こえない声。長女が天使に出会った日から始まった、まぼろしのようでいて、確かな日々の記録。 唯一無二の音楽家・文筆家による言葉の到達点。エッセイ49編。 「目に見えるもの以外あるわけない、という断定は、シュタイナーが説いたように理想主義の否定でもある。人が今あるもの、手でつかめるものしか信じられなければ、愛がいったい何であるかも捉えることはできないし、世界をより良く変えていくこともできない。自分には聞こえていない声があり、見えていない世界があるかもしれないと振り返ること、まっさらな心で自然に向き合い、人に向きあうこと。現代を生きる私たちがそれを忘れ、何かに流されるように生きているのだとしたら、立ち止まりたいと思う。そのことにすでに気づいた人々にならって、私は人と一緒に生きたい、と思う」(「あとがき」より) ※本作品は2026/03/31まで配信していた「天使日記」と同内容です。重複購入にご注意ください。
  • 評伝 川島芳子 男装のエトランゼ

    評伝 川島芳子 男装のエトランゼ

    小説・文芸

    3.3
    1巻866円 (税込)
    「男装の麗人」は日中のはざまで不器用にもがいた 男装の麗人とも、東洋のマタ・ハリとも呼ばれたその数奇な一生を、 新進女性シンガーソングライターが十年以上の歳月を費やして探り当てた「川島芳子」の実像。 東大修士論文を元に描き尽くした一女性の数奇な生涯。 日中のはざまで妖しく乱舞し、無器用にもがき、遂には刑場の露と消えた「男装の王女」川島芳子。 「武士道精神が消えたから、日本は滅びた」という最後の指摘は何を意味する?
  • 原発労働者

    原発労働者

    ビジネス・実用

    4.1
    1巻770円 (税込)
    ●炉心屋は真夜中にデータを改竄●ボヤは消さずに見て見ぬふり●アラーム・メーターをつけていたら仕事にならない●燃料プールに潜る外国人労働者? ●原発施工者が一番地震を恐れている●定期検査の短縮で増える燃料漏れ●失われゆく熟練の技……3・11以前、平時の原発はどんなふうに動かされていたか? そこで働いていた6人の人生と証言から浮かびあがった驚きの実態とは? 原発をゼロから考えるための必読書。(講談社現代新書)

ユーザーレビュー

  • 日本人が移民だったころ

    Posted by ブクログ

    パラオに戦後に移民として暮らした方たちへの聞き書き。壮絶なご苦労があったと推しはかるけれど、時が過ぎたからなのか、今穏やかに暮らしていらっしゃるからなのか、カラッとした淡々さを感じる。その後ろにある秘められた想いを忘れてはいけないと思いながら読んだ。

    0
    2026年09月05日
  • 日本人が移民だったころ

    Posted by ブクログ

    戦前のずっと前から、日本を後にし外国へ渡った人々がいた。今、この時と地続きの歴史が、人の心を通して迫って来る。それは特別なものではなく、自分と同じ人が、隣にいたかもしれない人が、感じた、経験したものであった。寺尾氏の柔らかな筆致と確かな考察が、いつまでも読んでいたい心地にさせる。

    0
    2025年09月17日
  • 日本人が移民だったころ

    Posted by ブクログ

    【歴史は繰り返す
    また日本から出る移民
    日本に入る移民が増えるこの時代に
    過去の移動した民である10家族の直の声
    -人生のストーリー-を聞ける素晴らしい本】


    読んで感じた印象は全体的に、

    移動する民、移動する人々は
    フットワークが軽い、移動し続ける、
    動かない後悔より、動く後悔を選ぶ人たちだということ。

    同じ苦労ならそちらを選ぶという二択で
    移住しないも大変
    移住するも大変な時代。
    #戦争 #飢餓 #貧困 

    今もね。

    行動力、生命力、体力。
    前進力、転換力、努力。

    •

    そもそも、戦前は植民地開拓で、
    戦後も国内の人口が増えすぎた時、
    国策としての外地への移民送り出しだから、
    政策、誘導、補助金、(ちょっと嘘混ぜてる誘導)、
    今に似てるよね。

    日本に残る人は残るし
    もう日本より海外が幸せだと思えば海外に出る。

    #パラオ#原尾#パラグアイ#札幌#沖縄
    #ブラジル#ハワイ#南米#満州#朝鮮#台湾#フィリピン#サイパン#植民地#引揚げ#外地#内地

    •

    で、スムーズに開拓して定住する人もいたんだろうけど、
    騙されたような気持ちになり次の居場所を求める人もいた。

    引揚者は、引き揚げた後の生活の場所もまた考えなければいけない。

    元いた国内の地元の県に帰る人もいるけど、
    国内でもより良いところを目指したいと新たな地を目指す人、
    また外地に補助金や土地を保証されますよという政策にのる人、
    ここがいいあそこがいいと情報交換して
    一生懸命落ち着ける場所を求めて、
    また移動してチャレンジする!
    そうして落ち着けた土地があってこそ
    この本に登場してるんだと思う。

    流れて流れて流れて
    死んでいった人もたくさんいるんだろうなって思う。
    帰りたい人や絶対に帰りたくない人も
    いたんだろうな。

    •

    国内では
    南は暖かいけど台風被害が大きい。
    炭鉱も栄枯盛衰。
    北は寒冷で作物がなかなか育たなくて酪農にするか、
    それとももう就職しようか。

    海側か山側か。

    インターネットのない時代で本当にすごいこと。

    •

    一世と二世三世では、すべての受け取り方が変わる。
    親たちはより良い生活を子どもたちと過ごしたい一心で必死。

    •
    [生活とは、人付き合いだから
    そこで築き上げるものが受け入れられるのかは
    どんな運命のもとでも、人間性]

    [どこにいても心次第

    0
    2024年08月30日
  • 日本人が移民だったころ

    Posted by ブクログ

    著者の寺尾紗穂さんを
    音楽家として知り
    同時にルポルタージュ作家でもあると知り
    以前から作品を読みたいと思っていました。

    日本が貧しかった頃
    多くの日本人がブラジルに移住したという話しは
    子供のころ、テレビ等で見て知ってはいました。

    その移住地がブラジルだけではなく、
    パラオ、アルゼンチン、パラグアイ‥と
    多岐に渡る事。

    そして時期に関しては戦前から高度経済成長期と
    言われている時代まで続いていたことを
    本書で初めて知りました。

    移住先での苦労もさる事ながら
    終戦間近、直後の混乱の中
    帰国を余儀なくされて
    戻ってきた人達に
    更なる過酷な暮らしが待っていた事。

    途中、敵の攻撃を受けて
    船が沈み
    多くの方が命を落とした事。

    これらは
    戦争に関して学ぼうとしても
    表層面の情報しか目にしていない
    私に届く事なく
    歴史の隙間に
    埋もれていったかもしれない事実。

    寺尾さんが
    コツコツと話しを聞き
    文章に起こして下さり、
    届けて下さった事に感謝します。

    また、今
    日本が抱えている
    移民受入れ問題に関して
    私達が考えるべき事が
    浮き彫りにされています。

    あとがきにパラグアイ駐日大使になる為に
    日本国籍を捨てた
    田岡功氏の言葉を引用し
    彼らから共生社会への道程を学ぶ時だと
    記されています。

    過去は今に続いていて
    今は未来に続いている

    私達の行動が
    未来を良くする事も出来る
    寺尾さんからのメッセージを
    受け取りました。



    0
    2024年08月17日
  • 原発労働者

    Posted by ブクログ

    著者の取材姿勢や書きぶりは誠実だ。どのような経緯で取材を始めたのか、どのようにしてインタビュイーを見つけたのか、著者自身がどのような気持ちや考え方でインタビューをしたのか、インタビュイーはどんな人なのか、インタビューで、語られたことの信憑性や一般性について、著者自身がどこまで確認できているか、等々、できる限り単純化や図式化を避け、その上で自身の思いを述べている。汚染水の放出や原発再稼働が既得権層によって叫ばれる中、この本が多くの心ある人に人にもっと読まれるべきだと思う。

    0
    2023年08月30日

新規会員限定 70%OFFクーポン 今すぐGET