作品一覧

  • 遊びの時間は終らない
    値引きあり
    3.0
    1巻176円 (税込)
    「警察と犯人役はお互いに手の内を見せなくてもいい」と、 筋書きなしではじまった銀行の防犯訓練。 しかし、生真面目で融通のきかないお荷物刑事の平田が 「完璧な強盗役」を演じてしまい、警察側は手も足も出ない。 さらに、訓練は日本中を騒がす事態に発展していく―― 設定の奇抜さで映画化された表題作に加え、 “遊びの時間”をテーマにした人気作家3名の書き下ろし短編を収録。
  • オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁
    3.0
    1巻643円 (税込)
    主演役所広司、製作テレンスチャン(『レッドクリフ』シリーズ) 日中合作のスペクタクルムービーを、人気作家が完全ノベライズ! タイムリミットは、48時間! ヒマラヤの救助隊を襲う世界規模の陰謀の正体とは!? 山岳救助隊「ウィングス」を率いる隊長・姜のもとに、エベレストに墜落した飛行機に残された機密文書の捜索依頼が舞い込んだ。チームの隊員とともに、墜落現場である危険地帯“デスゾーン”へと飛び立つが、そこにはさまざまな陰謀が渦巻く、予想もつかない異常事態が待ち受けていた! 日中合作のスペクタクルムービーを完全ノベライズ!
  • 貌(かお)なし
    4.0
    1巻1,540円 (税込)
    突然失踪した父。行方を追う娘は、父が25年前の殺人事件の法廷で被告に有利な証言をしていた事実を知る。真相を求めて父の過去をたどる娘は、「無戸籍」という不条理な境遇に生まれた彼の、あまりにも過酷で無慈悲な人生に向き合う。八度目の最終候補となった『代理処罰』で晴れて第17回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した著者が、現代社会の矛盾に挑む、渾身の書下ろし長編ミステリー。
  • ここでは祈りが毒になる
    3.8
    1巻1,881円 (税込)
    子どもは救いであり希望。母でいることは罰。 函館にある医療刑務所分院に努める勤める金子由衣(かねこゆい)が受け持つことになったのは、不摂生の塊のような妊婦・敏江だった。お腹の我が子を心配するよりニコチンを欲する態度に驚き呆れながら、不幸な境遇から抜け出せなかった彼女の人生を思うと複雑な気持ちになるのだった。敏江は難産の末、重い障害を抱えた女児を出産する。すぐにNICUに移され懸命な治療が行われたが敏江は気に留めることもなかった。そんな敏江が数日後死亡する。リスクだらけの身体なので、何が起きてもおかしくはなく、司法検視の結果も問題はなかった。しかし、その数日後、「死にたい」が口癖の緑内障受刑者、明美が死亡した。死因が敏江と似ていることから、院内に緊張が走る。自殺なのか? 敏江の死と関係はあるのか?
  • ここでは言葉が死を招く
    4.0
    1巻1,881円 (税込)
    日本という国が檻のようだーー。 不寛容、偏見、差別、利権。 命に係わるこの場所には持ち込ませない。 金子由衣の勤める医療刑務所分院では、外国人受刑者のための翻訳機の導入、通訳の確保が課題となっていた。現在由衣が担当する外国人受刑者は、肺動脈性肺高血圧症のインド人女性、卵巣癌のベトナム人女性、そして宗教上の理由で輸血を拒絶しているアメリカ人男性の三人。意思疎通に不安を感じながらコミュニケーションと治療を重ねていたが、治療を台無しにする事件がおきてしまったーー。
  • ここでは誰もが嘘をつく
    4.0
    1巻1,881円 (税込)
    この仕事は、誰かがやらなければいけない。 目の前の患者を救うことを、分け隔てなく。 函館にある医療刑務所分院に努める金子由衣(かねこゆい)は、2年目の矯正医官。医療刑務所では、患者である受刑者の平均年齢も高く、凶悪な罪を犯した者も基礎疾患などを抱え医師の助けを必要としている。一方で不調を訴え刑務作業逃れをしようとするものも多い。受刑者の過去の罪と患者としての現在の状況を毎日のように目の当たりにし、贖罪とは何かを考える由衣だったが、当直の晩、糖尿病を患っていた前科四犯の受刑者が亡くなった。これは医療事故か、あるいは殺人事件なのかーー。
  • 死刑狂騒曲
    3.0
    1巻678円 (税込)
    死刑囚を解放せよ! 衝撃のラストに戦慄!? 「血の蠍」を名乗るテロ組織から、脅迫状が届いた。法曹資格を有する異色の女性刑事・雲上菜奈は、体当たりの捜査で事件解明に挑む。しかし、政府が要求を無視すると、人質の女性の遺体が……。謎のテロ組織は、なぜ脅迫誘拐事件を犯したのか? 二転三転する予測不能の〈犯罪サスペンス×どんでん返しミステリー〉。著者初の文庫書き下ろし!
  • 代理処罰
    3.5
    1巻715円 (税込)
    「娘は預かった」高校生の娘を誘拐した犯人は父親・岡田亨に電話でそう告げた。犯人の要求は2000万円の身代金を娘の母親に持って来させること。猶予は一週間。だが、日系ブラジル人の母は、日本での交通事故で人を死なせて故国に逃亡、行方不明になっていた。単身ブラジルへ渡った父は、妻を探し出し、彼女を説き伏せられるのか――。サスペンスフルな傑作推理。
  • 天穹(てんきゅう)のテロリズム
    3.0
    1巻1,430円 (税込)
    宇宙飛行士・松本悠美は、米露の飛行士たちと国際宇宙ステーション「ISS」に滞在し、多くの国が参加している一大プロジャクトにかかわる。そんな中、日本開発の「きぼう」に爆弾が仕掛けられたという驚愕の事実が判明する。420トンの塊が天から降ってくる人類史上最悪の危機。テロ犯が企む真の目的、飛行士6名の運命はいかに。長年宇宙プロジェクトに携わってきた著者が描く、壮大で果てしない長編スペクタクルミステリー。

ユーザーレビュー

  • ここでは誰もが嘘をつく

    Posted by ブクログ

    医療ミステリっていうよりは医療刑務所を舞台にした医療モノ。なかなか面白い構成で一気に読まされました。私も、こんな誰からも喜ばれない仕事何のためにあるんだ、と思ってしまうことがあるので、ちょっと反省。

    0
    2025年05月04日
  • ここでは言葉が死を招く

    Posted by ブクログ

    続きものだったが難なく読め、色々と考えさせられる内容だった。
    罪を犯した人にも人権があり病い、持病など治療する必要があると今まで考えた事もない刑務所内の病院での入院患者??の主治医の奮闘。そして言葉の壁、宗教の問題。
    そして治療費は払わなくていいとは知らなかった。病いが進行して治療費が払えない外国人の話は税金がそんな風に使われるのは許せないと思うのは心が狭いからか。本当だったら助けてあげたいと思うのが一般的なのか?と自分の冷たさなど自分に問いかける内容ばかりだった。

    0
    2024年12月31日
  • 貌(かお)なし

    Posted by ブクログ

    木村香が仕事で1週間家を空け帰宅したときには、父はいなかった。
    沖縄に行くとは行っていたが、電話も通じず行方がわからなく…母を病気で亡くし、妹も事故で亡くして父と2人だったが、何ひとつ父のことを知らなかった。
    唯一、母方の伯母は夫婦で台湾に暮らしていたが、日本にいる従姉妹と父を探すことに…。

    父が昔、裁判の証人になったことがあるとわかり何かしら手掛かりはないかと奔走する。

    香が父のことを調べることと、父の語りで過去を遡ることが交互に進んでいく。


    戸籍がないということは、自分がこの世に存在しないということと同じ。
    どんなに生身の姿を見せても法は認めてくれない。
    誰かの戸籍をお金で買ったと

    0
    2024年11月19日
  • ここでは誰もが嘘をつく

    Posted by ブクログ

    函館の医療刑務所分院に勤務する2年目の矯正医官金子由衣。患者である受刑者の平均年齢は高く、基礎疾患を抱えた凶悪犯もいる中で苦悩が続く。そんな中、収監中の暴力団員が糖尿病治療のインスリン注射後死亡、病死か事故か殺人か…、疑いを持つ由衣は…。様々な場所で様々な対応が必要とされる現実を改めて実感。

    0
    2023年03月12日
  • ここでは誰もが嘘をつく

    Posted by ブクログ

    静かな日常
    平凡な生活
    普通の人生
    何事もなく生きていると思う傍らには
    それを支えてくれている仕事がある
    加害者も被害者も命はみな平等というたてまえを唱えているがそうなのか
    奨学金を刑務所の医療に3年勤めれば返金しなくていいという条件があること自体
    平等ではないと認めている
    受刑者への医療をどうするのか現場で携わる個人が考え判断する
    答えが出ていないのに判断は即時
    重い責任の仕事を担うある医師の日常を
    ミステリーを絡めて読者の目の前に置く
    本を閉じても捨てられない思いをもらった

    0
    2023年02月11日

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