ここでは誰もが嘘をつく

ここでは誰もが嘘をつく

1,881円 (税込)

9pt

この仕事は、誰かがやらなければいけない。
目の前の患者を救うことを、分け隔てなく。

函館にある医療刑務所分院に努める金子由衣(かねこゆい)は、2年目の矯正医官。医療刑務所では、患者である受刑者の平均年齢も高く、凶悪な罪を犯した者も基礎疾患などを抱え医師の助けを必要としている。一方で不調を訴え刑務作業逃れをしようとするものも多い。受刑者の過去の罪と患者としての現在の状況を毎日のように目の当たりにし、贖罪とは何かを考える由衣だったが、当直の晩、糖尿病を患っていた前科四犯の受刑者が亡くなった。これは医療事故か、あるいは殺人事件なのかーー。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

ここでは誰もが嘘をつく のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    医療ミステリっていうよりは医療刑務所を舞台にした医療モノ。なかなか面白い構成で一気に読まされました。私も、こんな誰からも喜ばれない仕事何のためにあるんだ、と思ってしまうことがあるので、ちょっと反省。

    0
    2025年05月04日

    Posted by ブクログ

    函館の医療刑務所分院に勤務する2年目の矯正医官金子由衣。患者である受刑者の平均年齢は高く、基礎疾患を抱えた凶悪犯もいる中で苦悩が続く。そんな中、収監中の暴力団員が糖尿病治療のインスリン注射後死亡、病死か事故か殺人か…、疑いを持つ由衣は…。様々な場所で様々な対応が必要とされる現実を改めて実感。

    0
    2023年03月12日

    Posted by ブクログ

    静かな日常
    平凡な生活
    普通の人生
    何事もなく生きていると思う傍らには
    それを支えてくれている仕事がある
    加害者も被害者も命はみな平等というたてまえを唱えているがそうなのか
    奨学金を刑務所の医療に3年勤めれば返金しなくていいという条件があること自体
    平等ではないと認めている
    受刑者への医療をどうする

    0
    2023年02月11日

    Posted by ブクログ

    良かった。
    最初はタイトルに惹かれて本を手に取り読んだが、矯正施設での医療従事者という特殊過ぎる境遇でしか湧きおこらない感情が見事に描かれていた。文章もかなり読みやすく、淡々と彼女の日常が過ぎていく様子が入ってきやすかった。仕事で悩むことが多い読者なら、この本を読むことで何かが繋がるかもしれない。そ

    0
    2023年01月05日

    Posted by ブクログ

    疲弊するのは、仕事の意味がわからなくなったときだ。働いていれば、大なり小なり直面する。その極端な形がここに描かれている。だから自分とはかけ離れた職場環境が舞台にもかかわらず、引き込まれる。
    社会の多数派が求める正義には、圧がある。圧は正義の顔をして、悪を唆す。

    この小説のどこに怖さを感じるか、その

    0
    2022年12月07日

    Posted by ブクログ

    久々にページをめくる手を止められず、夜更かしして読みました。病気や怪我に苦しむ人を助けるために医者になったのに、ただまっすぐにそう出来ない医師──塀の中の病院で、受刑者を診る矯正医官を描いた物語です。殺人犯、詐欺師などの犯罪者がいれば、当然被害にあった人とその家族がいて、処罰感情が強くて当たり前。一

    0
    2024年12月23日

    Posted by ブクログ

    非常に重い主題をなんとか上手く繋げている感じ。登場人物の造形が浅く関係性が甘いけど、全体には良い一冊でした。ただタイトルと表紙がライトノベルっぽく内容にそぐわない。変えたほうがいいね。

    0
    2024年09月06日

    Posted by ブクログ

    刑務所の透析患者が亡くなった件について、矯正医官として働く主人公が挑むミステリ。
    重くなりがちなテーマに対し、主人公たちの精神が安定しているからか読みやすくて面白かった

    0
    2024年07月02日

    Posted by ブクログ

    医療系社会派ミステリーではあるが、お仕事小説でもある。
    出所した人の再犯はよく聞く話だけど、それで被害者になったら刑務所の医師などを憎むようになる気持ちも分かる。本当どうしようもない悪人が存在し年を取って認知症になった受刑者に手厚い介護と看護があることを思うと、世の中は不公平だと知りながらやはり割り

    0
    2023年04月01日

    Posted by ブクログ

    医療刑務所に勤める金子由衣は、2年目の矯正医官。
    患者である受刑者のが平均年齢も高くなり、認知症の者もいる。
    凶悪な犯罪者であっても基礎疾患を抱えて、医師の助けを必要としている。
    由衣が、当直の晩に糖尿病を患っていた受刑者が亡くなった。
    突然のことに疑惑がわき、誰かが嘘をついているように思う。

    0
    2023年03月15日

ここでは誰もが嘘をつく の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 小説

小説 ランキング

嶋中潤 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す