ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
7pt
臨床40年の精神科医が、最も関心をもつネガティブ・ケイパビリティとは何か。せっかちに答えをもとめ、マニュアルに慣れた脳の弊害……教育、医療、介護でも注目されている、共感の成熟に寄り添う「負の力」について、初の著書。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
帚木蓬生さん。『白い夏の墓標』が好きすぎて一気にファンになってしまった。作者とテーマが気になって買った。 心から読んでよかったと思う。 ネガティブ・ケイパビリティとは帯にあるとおり「すぐに解決できない問題に耐える力」のことである。そしてこの力の真価は「なんとかしてくうちになんとかなる」ということで...続きを読むある。「なんとか…なれー!!」とハチワレ(ちいかわの主要登場人物のひとり)が難敵に立ち向かってくのも、もしかしたらネガティブ・ケイパビリティかもしれない(これは今適当に思いついた。)。 ネットの情報って上っ面なことしか書いてなくて。そんなん分かってるし。とか思うことも多々ある。特に成功するためのなんちゃらとか、気分が前向きになるナントカとか、読んでるだけで気が滅入る。なぜなら、そういうことを実践してても上手くいかないってことを心の底ではわかってるからだと思う。 ネガティブ・ケイパビリティという仰々しい言葉にまとめられてるけど、「なんとかしてるうちになんとかなる」ことに気づいた時、肩の力がふっと抜けるんだね。そこで本著におけるもう1つのキーワード「寛容さ」が出てきた。 本当私の人生って上手くいかなくて。どうして周りの人が仕事に結婚に子育てに、充実してるのかこれまたわからない。 でもまあ、これは私じゃなければ耐えてこられない人生だろうからさ。まずは私に対して寛容になろう。そしてこれからも、なんとかしていこう。て、ちょっと前向きになってみる。
ヒトの脳には、「分かろう」とする生物としての方向性が備わっている。さまざまなしゃさいじょうきょや自然現象、病気や苦悩に、私たちが色々な意味付けをして「理解」し「分かった」つもりになろうとするのも、そうした脳の傾向が下地になっている。目の前の、わからないもの、不思議なもの、嫌なものが放置されていると、...続きを読む脳は落ち着かず、及び腰になる。そうした困惑状況を回避しようとして、脳は直面している事象に、とりあえず意味付けし、何とか「分かろう」とする。しかし、ここには大きな落とし穴がある。「分かった」つもりの理解が、ごく低い次元にとどまってしまい、より高い次元まで発展しない。まして、理解が誤っていれば、悲劇はさらに深刻になる。
宙ぶらりんな状態に耐えうる力、ネガティブケイパビリティ。治療の中でも人生の中でも必要性を根幹をなす力だと思った。それを幹とした共感、親切が、人生や世界をより良くするものだと感じた。 自分のしてきたこと、世間とずれていると感じたことが分かった気がした。答えを急ぐ世界ではあるけど、子どもたちには、寛容で...続きを読む親切で共感できる人たちになってほしいと思った。
生きている中で、白でも黒でもない状態に身を置くことって沢山あると思う。このような状態を維持する力って実は撮っても大切だと思う。
いい本だった。もやもやしてたのがすとんと納得できた感じだ。 ついでに源氏物語のあらすじをはじめて知った。
わからないことをわからないまま耐える、というネガティブ・ケイパビリティは、「気づき」「言語化」「見える化」などの、現代の主流の思考法(フレームワーク)を逆に行くものである。 その概念と重要性を説いた数少ない著書として貴重。作家でもあって文章も読みやすい。 本書では述べられていなかったが、「育児」の...続きを読む現場にこそ、このネガティブ・ケイパビリティの考え方が有益なのではないかと感じた。今の親は子供の一挙一動に悩み、正解を求める。でもそんなものはなく、正解を求め続ける限りかんじんな親子の情や絆を育む時間と機会を失ってしまうのではないだろうか。 ただ、源氏物語ときけわだつみのこえ、のくだりは話が逸れすぎて蛇足感が否めない。触れる程度で良かったはず。 それでも貴重な概念を提示していることを評価して★5つ。
容易に答えの出ない事態に耐えうる能力が、ネガティブ・ケイパビリティ。 それが持てない人達が争いを生み、戦争に突き進んでいく。 これがあるとされるのは、シェイクスピア、紫式部、詩人のキーツ、メルケル首相。 この能力が必要なのは、精神科医、教育者、現代人。 素晴らしい概念だと思う。
ネガティブケイパビリティ。宙ぶらりんにも耐えうる力。耐えうる先にあるものが何か少しでも光が見えていることがあるから耐えられるのか。物事の本質をとらえ、今何が大事かじっくり耐えて考えていくことがもとめられる
タイトルである「ネガティブ・ケイパビリティ」とはなにか?それがまさに本書で著者が伝えたい事。「どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力」‥それは具体的にどんな能力なのか一緒に考えませんか?精神科医で、小説家でもある著者は古今東西の医学書や文学作品、又実体験など様々な例を挙げ問い...続きを読むかける。 読書会の課題図書として読んだのだが、私自身もそれなりに起伏のある人生を通じて無意識のうちにこの能力が鍛えられ、救われてきたのかもと思った。
物事は白黒つけなきゃいけないと思い込んでいたけど、そうではないらしい。むしろグレーにしておくことがよい結果を生むこともある。「なんとかなるさ」の精神でとりあえず凌いでいればなんとかなる。有耶無耶にするとか適当にするとかでいいと知って、気持ちが少し楽になった。「どうしようもないことは放置でいい」ってと...続きを読むても心強い考え方。 プラセボ効果を有効活用したいので、できる限り前向きに期待して生きていきたい。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力
新刊情報をお知らせします。
帚木蓬生
フォロー機能について
「朝日選書」の最新刊一覧へ
「学術・語学」無料一覧へ
「学術・語学」ランキングの一覧へ
香子(一) 紫式部物語
聖灰の暗号(上)
白い夏の墓標
空の色紙
安楽病棟
アフリカの蹄
アフリカの瞳
インターセックス
「帚木蓬生」のこれもおすすめ一覧へ
▲ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力 ページトップヘ