政治 - 中央公論新社 - 中公文庫作品一覧

  • 君主論 新版
    3.9
    「人はただ結果だけで見てしまう」 「加害行為は、一気にやってしまわなくてはいけない」 「愛されるより恐れられるほうが、はるかに安全である」等の文言で 目的のために手段を選ばない権謀術数の書とレッテルを貼られ、 「マキアヴェリズム」という言葉を生んだ古典的名著の、隠された真髄。
  • 大野伴睦回想録
    4.0
    第一章 生いたちの記   幼年学校に落第・上京   アルバイト・明大入学   イザリになって小説家志願 第二章 青春日記   焼打ち事件で監獄行き   政友会の院外団入り   アジ演説でまたも投獄   監獄数え歌   演説会荒らし   「伴ちゃん、えらくなったわネ」   世界一周旅行へ   禁酒国で大酒宴   蔣介石氏夫妻のこと 第三章 陣笠時代   公認返上、クソ喰らえ!   翼賛選挙で落選   原敬首相と私 第四章 恩讐の政界   鳩山先生との出会い   ほととぎす、九天高く   吉田首相と私   広川和尚の謀略   吉田さんと喧嘩   吉田退陣劇の内幕   ワンマンの横顔   大臣づくり秘話   池田蔵相の誕生   昭電事件の真相   総裁公選敗戦の記 第五章 戦後傑物伝   政敵三木武吉と握手して   新聞記者と鬼ごっこ   三木さんの思い出   緒方竹虎の風格   西尾末広君との勝負 第六章 忘れ得ぬ人々   快男児・小林徳一郎   「御三家」の思い出   女傑・松本フミ 第七章 私の素顔   待合政治論   仏像物語   虎と私   母のおもかげ   頼みごと   新聞にもの申す   議会政治論   私の句碑
  • 回想十年(合本)
    -
    1巻4,620円 (税込)
    昭和二十九年十二月に政界を引退した吉田茂が、その二年後から数年をかけ、池田勇人や佐藤栄作らを相手に語った回想記。
  • 原子力は誰のものか
    4.0
    第二次世界大戦中、ロス・アラモス研究所所長として世界で初めて原爆を完成させ、「原爆の父」と呼ばれたオッペンハイマー。 戦後、原子力委員会のメンバーとなるが、アメリカの水爆開発に反対の立場を表明し、公職を追放された。原爆の父はなぜ水爆に反対したのか? 天才物理学者が全存在をかけて、政治・社会・科学のあり方を問う。〈解説〉松下竜一・池内 了 (目次) まえがき/原子力時代と科学者/核爆発/今日の問題としての原子力/とわられぬ心/原子兵器とアメリカの政策/科学と現代 〈付録〉 オッペンハイマー追放の経過(訳者)/米国原子力委員会事務総長 ニコルズ少将の書簡/オッペンハイマーの弁明/現著者について(訳者) * 文庫版への訳者あとがき * パンドラの箱をあけた人 松下竜一 解 説 池内 了
  • 新編 現代と戦略
    4.3
    日本の国家戦略はいかにあるべきか――。政治的リアリズムの立場から戦後の経済重視・軽武装路線を「吉田ドクトリン」と定義づけ、軍事的リアリストへの批判を展開した戦略論の名著。『現代と戦略』第一部に岡崎久彦による反論、永井・岡崎対論「何が戦略的リアリズムか」を併録し、白熱の論争を再現する。文藝春秋読者賞受賞。〈解説〉中本義彦 【目次】 Ⅰ 防衛論争の座標軸 Ⅱ 安全保障と国民経済――吉田ドクトリンは永遠なり Ⅲ ソ連の脅威――軍事バランスという共同幻想 Ⅳ 有 事――日米運命共同体の幻想がくずれるとき Ⅴ 戦略的思考――死こそ赤への近道 Ⅵ 摩擦と危機管理   *      永井陽之助氏への〝反論〟   岡崎久彦 対論・何が戦略的リアリズムか 永井陽之助×岡崎久彦 解説 誤読を避けるために 中本義彦
  • 新編 現代と戦略/歴史と戦略(合本)
    -
    政治的リアリズムの立場から戦後の経済重視・軽武装路線を「吉田ドクトリン」と定義づけ、軍事的リアリストへの批判を展開した『現代と戦略』第一部「現代と戦略」と、山本五十六の真珠湾奇襲、レーニンの革命とヒトラーの戦争など、〈愚行の葬列〉である戦史に「失敗の教訓」を探った『現代と戦略』第二部「歴史と戦略」の合本。岡崎久彦による反論、永井・岡崎対論「何が戦略的リアリズムか」、自作解説インタビューを併録。〈解説〉中本義彦 【目次】 ◎現代と戦略 (Ⅰ 防衛論争の座標軸/Ⅱ 安全保障と国民経済――吉田ドクトリンは永遠なり/Ⅲ ソ連の脅威――軍事バランスという共同幻想/Ⅳ 有 事――日米運命共同体の幻想がくずれるとき/Ⅴ 戦略的思考――死こそ赤への近道/Ⅵ 摩擦と危機管理) ◎歴史と戦略 (戦略論入門――フォン・クラウゼヴィッツの『戦争論』を中心として/Ⅰ 奇 襲――「真珠湾」の意味するもの/Ⅱ 抑止と挑発――核脅威下の悪夢/Ⅲ 情報とタイミング――殺すより、騙すがよい/Ⅳ 戦争と革命――レーニンとヒトラー/Ⅴ 攻勢と防御――乃木将軍は愚将か/Ⅵ 目的と手段――戦史は「愚行の葬列」) ◎付録 (永井陽之助氏への〝反論〟〔岡崎久彦〕/対論・何が戦略的リアリズムか〔永井陽之助×岡崎久彦〕/インタビュー『現代と戦略』とクラウゼヴィッツ) ◎解説(誤解を避けるために/人間学としての戦略研究〔中本義彦〕)
  • 自民党抗争史 権力に憑かれた亡者たち
    4.0
    五〇年以上にわたって日本の政治を担い続けてきた自民党。その歴史は総裁選をはじめとする激しい権力闘争の連続でもあった。元自民党幹事長室室長が目撃した、権謀術数が渦巻き、信じられないようなドラマも展開された、時の実力者たちの「抗争」を臨場感豊かにつづる。『自民党総裁選』を改題
  • 戦後日本の宰相たち
    5.0
    第一線の研究者が、東久邇稔彦から竹下登まで17人の昭和の政治家の思想と行動を検証する歴代首相列伝。 戦後の占領期から昭和の終わりまで、「55年体制」下の日本の政治のあり方のほぼ全容を伝える。 日本の再建期を支えた指導者たちの功罪を振り返り、宰相の人物像を通して戦後の「国のかたち」を浮き彫りにする。 〈解説〉宮城大蔵 目次 東久邇稔彦――皇族のなかのリベラリスト 波多野澄雄 幣原喜重郎――「最後の御奉公」と新憲法草案 天川 晃 吉 田 茂 ――状況思考の達人 渡邉昭夫 片 山 哲 ――新憲法体制のトップランナー 福永文夫 芦 田 均――インテリの文人政治家 増田 弘 鳩山一郎 ――日ソ国交回復と憲法改正への執念 山室建德 石橋湛山――透徹した自由主義思想家 猪木武徳 岸 信 介――野心と挫折 北岡伸一 池田勇人――「経済の時代」を創った男 中村隆英 佐藤栄作――「待ちの政治」の虚実 高坂正堯 田中角栄――開発政治の到達点 御厨 貴 三木武夫――理念と世論による政治 新川敏光 福田赳夫――政策の勝者、政争の敗者 五百旗頭真 大平正芳――歳入歳出政治の問題提起者 村松岐夫 鈴木善幸――権力が求めた政治家 田中善一郎 中曾根康弘――大統領的首相の面目 草野 厚 竹 下 登――保守党政治完成者の不幸 久米郁男  執筆者紹介  文庫版あとがき 渡邉昭夫  解説 宮城大蔵
  • 戦争か平和か 国務長官回想録
    -
    対日講和に奔走し、アイゼンハワー大統領下で国務長官として冷戦外交を主導。第二次世界大戦後の混乱する世界情勢に鑑みて、NATO(北大西洋条約機構)やOAS(米州機構)設立の経緯を明かす。ソ連・中国の脅威に直面するなかで、安易な宥和政策や国連安保理の機能不全を批判、世界の安定・平和への方策を提言する。 第二版の原著者まえがき 第一章 現代の課題  第一節 危機  第二節 汝の敵を知れ  第三節 目標 第二章 われわれの政策  第一節 宥和策は無用  第二節 国際連合  第三節 国連の運営状況  第四節 植民地の進展と暴力革命  第五節 地域的連合  第六節 経済上の空白と精神上の空白  第七節 軍事上の空白  第八節 外交政策の特殊性 第三章 外交政策の限度  第一節 五カ年間の得点しらべ  第二節 なぜ共産主義は勝つか 第四章 なにをなすべきか  第一節 これだけはぜひとも  第二節 二党協調主義の将来  第三節 世界機構の発達  第四節 西欧の統一  第五節 アジアにおける諸政策  第六節 軍部の役割  第七節 新しい方法  第八節 精神に必要なもの  第九節 平和への道
  • 馬鹿八と人はいう 一外交官の回想
    -
    広田、近衛、平沼、米内内閣で四度、外相を務め、英米との軋轢を回避する立場から日独伊同盟に反対する。 満州事変、日華事変、日米開戦から敗戦までの外交を証言。 戦後、革新系政治家として、再軍備に異議を唱え、二度の東京都知事選に挑んだ経緯を回想。 三島由紀夫の「宴のあと」のモデルとして知られる外交官の、波瀾万丈の自伝。〈解説〉竹内洋
  • 平和と危機の構造
    5.0
    政治及び経済の秩序の問題についていくつかの理論を検討する際、常に歴史の光をあててみたい。 歴史抜きの理論は危険で、大体のところ害をなす―― 核と内戦、不安定化する国際金融、移民の増大と反発。我々は目の前の変化をどう捉え対処していくべきか、歴史的視野から考察する。 国際政治学の泰斗が最晩年に著した平和への指針。 はじめに 第1章 複合波としての歴史変動 第2章 核革命の意味 第3章 内戦の時代 第4章 冷戦後のヨーロッパ 第5章 自由貿易の理論と現実 第6章 「競争力」という妄想 第7章 相互依存とその危険 第8章 アメリカ衰亡論について 第9章 アジア・太平洋圏の台頭 第10章 アジア・太平洋圏のセントラル・バランス 第11章 文明間の摩擦・抗争・積極的変容 第12章 固定観念を避けて 解説中西 寛
  • 六〇年安保闘争の真実 あの闘争は何だったのか
    4.0
    「六〇年安保闘争」は、戦後の日本がいちどは通過しなければならない儀式だった。太平洋戦争の指導者に弾劾を加え、さらに占領後期の内実を確認するために、あの闘争は必要だったのである――昭和史のなかでもっとも多くの人々を突き動かした闘争の発端から終焉までをつぶさに検証する。『六〇年安保闘争』を改題、最終章「補筆・六〇年安保を想う」を加筆。

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